ファストフード
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健康問題

2003年の世界保健機関(WHO)の報告書は、ファストフードは肥満と関連すると報告している[4]。2007年の世界がん研究基金による報告書は、がん予防のためにファストフードの摂取を控えめにすべきだとしている[5]。アメリカでは、マクドナルドやペプシコなど11の主要なメーカーが、12歳以下の子どもにファストフードなどの広告をやめることで合意している[6]

2009年に台湾政府は、ファストフードなど不健康な食べ物に特別に課税する方針。食生活の改善と肥満低下を目的としている。同国では、肥満の子供が四人に一人以上になっており肥満問題が取り上げられている。

米国でも問題となっており、米成人の実に3分の2が肥満となっており医療費支出は900億ドルを超える[7]

妊娠前にファストフードを頻繁に食べた場合、糖尿病罹患リスクが増大することが報告されている[8]
仮名表記

「fast food」の仮名表記では表記ゆれが生じており、主に「ファストフード」と「ファーストフード」の2種類が使用されている。
実態調査

NHK放送文化研究所が2002年度(平成14年度)に行った調査では、「ファーストフード」と言う回答者が72%を占めた。しかし2010年に街頭インタビューを行ったところ、若者の中に「ファストフード」を使う人も多くいた。以前は「ファーストフード」と言っていたが、速いという意味で『ファストフード』を意識するようになったという回答もあった[9]

一方、より新しい語である「fast fashion」は「ファストファッション」とするのが一般的である。
辞書

広辞苑(第6版)、明鏡国語辞典(第2版)、ジーニアス和英辞典(第2版)の見出し語では「ファーストフード」が用いられている。

大辞林(第4版)、新明解国語辞典(第8版)、スーパー・アンカー英和辞典(第5版)の見出し語では「ファストフード」が用いられている。
マスメディア

日本のマスメディアでは「fast」を「ファスト」と発音、表記することに決めているため[9]共同通信社をはじめとする大手通信社、日本新聞協会、NHKと日本民間放送連盟では「ファストフード」を統一表記としている[注 1]。「速い」を意味する「fast」を「ファスト」、「第一」を意味する「first」を「ファースト」と言い分けることで、カタカナ化された外来語の意味の混乱を回避しているとの説明もある[10]
政府機関

厚生労働省の公式サイト内では統一されておらず、「ファーストフード」と「ファストフード」のどちらも用いられている(2019年11月現在)[11][出典無効]。
英国式と米国式

「fast」の英国での発音は[f?ːst]であり「ファースト」に近いが、「fast food」の概念の由来元である米国での発音は[fast]であり「ファスト」に近い[12]
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 用字・用語集にもその旨を記載している。

出典^ CNN ニュースの肥満特集より
^ “江戸のテイクアウトとファストフード文化!?物売・屋台や寿司・天ぷらの販売方法も紹介”. 小学館 (2020年4月10日). 2021年10月31日閲覧。
^ “ファーストフード50強を発表 上位は海外ブランドが独占”. レコードチャイナ. https://www.excite.co.jp/news/article/Recordchina_20100411005/ 2020年9月9日閲覧。 
^ Joint WHO/FAO Expert Consultation ⇒Diet, Nutrition and the Prevention of Chronic Diseases (WHO technical report series ; 916). World Health Organization, Geneva, 2003:147-149.
^ World Cancer Research Fund and American Institute for Cancer Research (2007). ⇒Food, Nutrition, Physical Activity, and the Prevention of Cancer: A Global Perspective. Amer. Inst. for Cancer Research. p. 378-379. .mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 978-0972252225. ⇒http://wcrf.org/int/research-we-fund/continuous-update-project-cup/second-expert-report  日本語要旨: ⇒食べもの、栄養、運動とがん予防世界がん研究基金米国がん研究機構


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