ピーター・パーカー
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その人相は、ほかのピーター2人よりも年季が入りはじめたものに変わっており、それに伴って単身で長く続けている自警活動においても[注釈 2]スイングのしすぎで腰を痛めたと述懐している[注釈 3]。そんな現在でも、ベンを殺された夜の一連の出来事や、親しかったオズボーン父子が自分への憎しみからゴブリンへ変貌して戦った末に救えなかったことが心残りで、MJとはハリーとの死別後も無事に交際を続けている様子である[注釈 4]。また、お気に入りの場所は「クライスラー・ビル」と話し、「今まで戦った中で一番やばかった敵は?」の問いかけには「ヴェノム」と返答している。“カフカルの魔法陣”の影響でアース616のニューヨークの路地裏にいたところ、突如開かれたゲートウェイを通り抜けてミシェル・ジョーンズ(MJ)ネッド・リーズ、ピーター3と出会い、彼と互いにウェブを撃ち合って別の並行世界のピーター/スパイダーマンであることを証明し、自分たちのピーターに会いたいと願うMJたちに「彼が行きそうな場所は?」と助言して“ミッドタウン高校”の屋上に赴いてピーター1とも邂逅。メイ・パーカーを失って失意の底にいたピーター1に、前述のベンからの最期の言葉の重みを説くなど、彼を再びスーパーヒーローとして立ち上がらせた。スーパーヴィラン一同を治療するための薬品やデバイスの開発では、ノーマンの死後からずっと考えてきたゴブリンの凶悪な人格のみを抹消する血清の精製を、ネッドやピーター3と身の上話を交わしながら完成させることに成功。そして自由の女神像に赴き、ほかのピーターたちとの触れ合った後、現れたスーパーヴィラン一同との決戦に突入すると、最初はチーム戦に不慣れなことから連携ミスをしてしまったが、ピーター1の言葉で改めて団結。フリントを捨て身で止めようとした後に、ピーター1が作ったデバイスでフリントの体質を治療して「一緒に帰ろう」と呼びかけ、自分たちのサポートに駆け付けたオクタビアスに対しても、懐かしむように再会・交流して、ゴブリンの急襲の余波で自由の女神像から転落したカート・コナーズ(アース120703)をウェブで救出し、追い詰めたゴブリンにとどめを刺そうとしたピーター1を制止した代わりに自分が背後からゴブリンに刺されながら、結果的にノーマンを救うことに繋げるなど、多くの場面で貢献した。そしてスティーヴン・ストレンジ/ドクター・ストレンジが、崩壊してしまった時間と空間の境界の修復のためにカフカルの魔法陣を再発動し始めると、今回出会って共闘できたことをほかのピーターたちと喜び、別れを告げ合って、カフカルの魔法陣の効果で元の世界に帰還する。
マーク・ウェブ版

マーク・ウェブが監督した『アメイジング・スパイダーマンシリーズ』では、アンドリュー・ガーフィールドが演じ、前野智昭が日本語吹替を担当した。このバージョンのピーター / スパイダーマンは、『マーベル・シネマティック・ユニバース』の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』にも登場し[22]、本作で共演した他のピーター / スパイダーマンとの区別と意思の伝達のため、ピーター3の愛称でも呼ばれるようになる。
キャラクター像

“アース120703”のピーター・パーカー/スパイダーマン[23]

“ミッドタウン・サイエンス・ハイスクール”に通う科学者志望の高校生。周囲から嘲笑の対象とされてしまう側面もあるが、いじめられてる学生を見つけると率先して助けに行くほど、正義感はスーパーヒーローになる前から強く、科学の話題になるとすぐ早口になるくらいに高い探究心も持ち合わせるなど、明るく前向きな優しい青年で、写真撮影とスケートボーディングを嗜好するため、いつも愛用のカメラスケボーを携行している。お気に入りの場所はエンパイアーステート・ビルで、同級生のグウェン・ステイシーには彼女の写真をディスプレイの壁紙にあてているほど想いを寄せているが、彼女へ上手くアプローチできないことも度々あるほどシャイで不器用な性格でもある。またずっと兄弟が欲しかったらしく、“アース616”に転移して、ピーター・パーカー/スパイダーマン(ピーター1)ピーター・パーカー/スパイダーマン(ピーター2)と出会って共闘した際には、兄弟ができたと感じて3人のピーター/スパイダーマンの中で最も歓喜している。

幼少期にオズコープ社の科学者だった父、リチャード・パーカーと母であるメアリー・パーカーが行方不明となったことから伯父のベン・パーカーと伯母のメイ・パーカーに育てられたが、現在でも覚えている両親との別れ際の出来事が心の傷となっている。

そして現代、高校で平凡なスクールライフを過ごしていたある日、自宅で見つけた両親の極秘資料に目を通してオズコープ社に赴き、そこで飼育・遺伝子組み換えされていたクモに首の後ろを噛まれたことから超人的な能力が身に付いた[注釈 5]。当初は自身の身体の変化に戸惑ったものの、ベンを手にかけた強盗と思われる犯罪者を捕まえていく活動をきっかけに自警活動を開始。警察からは危険人物と見做されたり、父との因縁が浮き彫りとなったオズコープの陰謀に巻き込まれるなどの苦難が続くも、ニューヨークのヒーロー“スパイダーマン”として活躍する日々を送る。
能力

遺伝子組み換えされたクモに噛まれたことで、ドアノブを砕く握力や、自動車も容易くひっくり返す腕力、背景の雷すらも一瞬だけ止まって見える速さで手足を動かせる俊敏性、脅威的な身軽さ、反射神経、平衡感覚、肉体の強度、自然治癒能力など、身体能力全般が常人を大きく上回るものとなっており、両手の指先を物体に吸着させる能力も有し、これを元にクモの如く壁に貼り付いて登り、天井を這って動き回る。これにより、アクロバティックでスピーディーなアクションや戦法を多用して活動する。

また、父親譲りの科学分野に秀でた才能を持っており、カート・コナーズと異種間遺伝子交配の研究を進めたほか、ウェブ・シューターの開発・改良や、“アース616”に転移した際のほかの並行世界のピーター/スパイダーマンとの共同作業でスーパーヴィラン一同の治療用の薬品やデバイスを完成させるなど、エンジニアとしても優れている。
スパイダー・センス
身に迫る危険を察知する超感覚。ピーターは集中力によってこの感覚を鋭くさせ、敵からの攻撃や迫り来る災害などを距離を問わず察することができ、持ち前の俊敏性も合わせて、電流やマシンガンの銃撃を周囲で動くさまざまな存在が止まって見える速度で動いて回避しつつ、周りの人々を被災から救うこともできる。一方で受動的でもあるこの力は、ピーターが疲れ果てていたり、気が散ったりしていると発現されず、制御しきれていない不完全なものでもある。
ツール
スパイダーマン・スーツ
ベンを手にかけた強盗を自身の手で探し捕まえる活動を始めたピーターが、素性を隠す必要を感じて作り上げたクモをモチーフとするスーツ。スーツの色はかなり鮮やかな青と赤を基調とし、細長く鋭い脚のクモのシルエットを胸部と背中のマークにあしらっている。マスクはピーターが最初の強盗探しの末に辿り着いたプロレス会場で見た大きな
レスラーマスクをヒントにして作られ、市販のサングラスのレンズを両目のフィルターにあてた。スーツ本体部分は、スパンデックス素材の全身タイツとして完成した。しかし、激戦で破損することも少なくないほど、耐久性は高くない。完成以降、ピーターがスパイダーマンとして自警活動を行う際に着用するようになる。アレクセイ・シツェビッチとの初対決の頃からは、マスクのフィルターが白いものに変わった。
ウェブ・シューター
ピーターが両前腕に装備するウェブの発射装置。オズコープ社がクモの糸から開発した新繊維“バイオケーブル”を購入したピーター自身によって2つの腕時計と組み合わせて作られた。発射されるバイオケーブル製のウェブは非常に高い粘着力を有しており、伸ばしたウェブはピーター/スパイダーマン自身のぶら下がりや高所でのスイング、敵の拘束、落下した人物の救出、銃創を負った際の傷口をふさぐ衛生材料の代わりなどに利用される。最初のシューターは、ウェブを発射する際に赤く発光する特徴があったが、水没すると壊れてしまうほど水に弱いという難点もあった。シツェビッチとの初対決の頃からは、より洗練されたデザインのものに改良され、発光機能もオミットされた。マックス・ディロンとの初対決において、相手の電撃で一度故障してしまったが、その後修復され、グウェンの手伝いでマックスの電撃対策として磁気バリアーを張る機能が追加された。
各作品での活躍
アメイジング・スパイダーマン
高校生になったピーター・パーカーは、学校から帰宅したある日、自宅の地下室にあった父親のカバンからリチャードとコナーズが写る写真記事や、“00 崩壊率の数式”が書かれたファイルを見つけると、両親の失踪の手がかりを掴むため、コナーズに近づこうとオズコープ社の公開実習に実習生として参加。そこで主任研修生と働くグウェンやコナーズと出会う中、偶然ぶつかったラジット・ラタが持っていた資料を目にして忍び込んだ研究室でクモに刺された末に、グウェンに追い出されたが、帰りの電車の中で驚異的な身体能力に目覚める。その後、コナーズの自宅を訪れ、自分がリチャードの息子であることと、崩壊率の数式を話してコナーズと本格的に交流するようになり、学校でもバスケットボールでフラッシュに仕返しした。


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