ピンポン_(漫画)
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

とりわけチョコレートなど甘い菓子を好んでおり、卓球選手として名を挙げると同時に、カルビーコマーシャルへの出演が夢であると公言している[6]。テレビアニメではこの描写が、カルビーではなく赤城乳業に変更された。
戦型
ペコの卓球スタイルは漫画において「右ペンホルダー、表ソフト速攻型」、テレビアニメでは「右ペンホルダー、前陣速攻型」と称されている[7]。使用器具は現代において使用人口の少ない日本式ペンホルダーで、表面が粒状で球離れがよく球速に優れる表ソフトラバーを使用している。いずれも小回りと攻撃に向く道具であり、自身もスピードを活かして卓球台から離れず攻撃に比重を置くスタイルを取る。その実力はジュニア時代から図抜けており、攻守、技術すべての分野で高く賞賛される。しかし実力者や目の利く指導者からは「プレーが雑だ」と称され、スピードに優れる反面で隙が多く、バックハンドが致命的な弱点であると見抜かれる。このバックハンドの弱点を克服するため、日本式ペンホルダーの裏へラバーを貼って繰り出す裏面打法を会得した。当初は短期間での会得は無謀だと思われていたが、やがて誰もが目をみはるほどの成長速度、センスを見出され、才能だけならば全国優勝を経験したドラゴンを超えると称された。テレビアニメ版では戦型の変遷が若干変更されており、裏面打法の会得と同時期に、フォアハンド面の表ソフトラバーを、ドライブショットに優れる裏ソフトラバーへ変更し、戦型自体をドライブ主体へ変更した。しかしインターハイ準決勝のドラゴン戦を前にして、ペコの最大の長所であるスピードを活かすため表ソフトラバーへ戻し、ラケットを反転式ペンホルダーへ変更した。これによって試合中に表ソフトラバー、裏ソフトラバーの面を自在に切り替え、前陣速攻にもドライブにも囚われない派手なスタイルを確立した。実写映画ではラケットはButterflyの「サイプレス-R」ラバーは同ブランドの「チャレンジャー・アタック」「カタパルト」が使用されている。
スマイル / 月本誠(つきもと まこと)
声 - 内山昂輝[4]、幼少 - 里村洋 / 演 - ARATA、幼少 - 小沼蔵人片瀬高校1→2年生主人公。通称スマイル。眼鏡と服や卓球道具の月マークがトレードマーク。感情表現が苦手で無表情で、度々ロボットなどと揶揄される事があったが、心根は人間らしい暖かさを帯びている。小学校在学中にはその無表情を馬鹿にされいじめの対象にされていたが、同級生だったペコに助けられ、彼が通うタムラ卓球場で卓球を習い始めた。表面上は物凄く冷めた性格をしており、「卓球なんて死ぬまでの暇つぶし」などと語る事もあるなど卓球においても勝利には関心が薄く、勝利よりも対戦相手や指導者など周囲へ気を配るのに注力し、わざと負けることも少なくないが、本心では初めてペコのプレーを間近で見た時から彼なりの卓球を愛している。積極性が弱く卓球の実力でペコの陰に隠れがちだったが、密かに強大な才能を抱いている。片瀬高校で指導する小泉に才覚を見出されたのをきっかけに、彼の猛烈な指導を受けて実力を伸ばし、インターハイの優勝候補に名乗りを上げた。海王から退部に追いやったアクマについては「才能がない」「遅かれ早かれ自分の限界を知る選手」と一蹴しているが、それでも彼を退部に追いやってしまった事に負い目は感じており、「張本人の僕が海王に行って他の連中とうまくやっていけると思いますか?」と小泉に吐露している。暇を見つけるとアマリリスの鼻歌を歌う癖があり、同時にひとりルービックキューブに興じる。テレビアニメでは時代背景の変更に伴い、ルービックキューブが携帯ゲームに変更された。
戦型
スマイルの戦型は漫画において「右シェークハンド、両面裏ソフトカット主戦型」と称されている[8]。使用器具は現代卓球において主流のシェークハンドラケットを使用し、ラケット両面にはそれぞれ異なる種類の裏ソフトラバーが貼られている。戦型は卓球台からやや離れて相手の攻撃を下回転中心のカットで返すカット主戦型を主としている。1年生次のインターハイでチャイナと対戦する直前、小泉によってラバーの片方を防御に優れる粒高ラバーへ変更している。防御を中心に攻撃の機会を窺うスタイルを確立しているものの、攻守共に優れた実力を持っており、攻撃に優れない器具を用いても速攻戦型で対応できるほどである。
ドラゴン / 風間竜一(かざま りゅういち)
声 - 咲野俊介[4]、幼少 - 坂口湧久 / 演 - 中村獅童右シェークハンド(映画ピンポンでは左)オールラウンド海王学園高校2→3年生海王学園卓球部部長兼主将。通称ドラゴン。高校最強の選手として知られており、インターハイでも2年連続個人優勝している[注 1]。大柄な体格から繰り出されるパワープレイもさる事ながら、チャイナのコーチの分析では「あの筋肉量では(チャイナレベルのボールでなら)左右に振れば素早い対応は難しいのでは」と考えられていたが、実際の対決ではドライブ攻撃にもそつなく対応して見せる素早さも持つ。ストイックな性格だが、試合の前には無敗のプレッシャーに苦しみ便所に籠るなど繊細。チームの和よりも合理性や純粋な実力を追及するがゆえ薄情にみられる事もあるが、アクマの努力を賞賛し気にかけていた様な描写もあり、試合会場で選手に対する大勢のヤジを一喝して制するなど、実直な面もある。スマイルの実力に心底惚れ込んでおり、最後のインターハイ予選前は練習試合の対戦相手を全てカットマンで揃えたらしいと言われていた、低レベルな片瀬高校卓球部で彼が腐ってしまう事を心配し、顧問と共に片瀬高校を訪れ、海王学園への転校を熱烈に勧誘する。
アクマ / 佐久間学(さくま まなぶ)
声 - 木村昴[4]、幼少 - 池澤巧貴 / 演 - 大倉孝二、幼少 - 北山小次郎右ペンホルダー 前陣速攻型海王学園高校1→退部ペコとスマイルの幼馴染でタムラ卓球場出身。吊り上った目からサクマ転じてアクマと渾名されている。重度の乱視で、幼少時から分厚いメガネをかけている。ペコやスマイルを一方的にライバル視してはいるが、ペコやスマイルからは相手にされない。ドラゴンに憧れて海王学園に入学し、渋る顧問に懇願して卓球部に入部した。生まれ持った才能は無いが、十やれと言うと百でも千でもやる男であり、実力をつけレギュラーの座を獲得。部内での人望も厚い。元々ペコに憧れ戦型も真似ていたが、海王卓球部入部と共に戦型を変えている。スマイルを海王にスカウトする事を切望する風間に憤りを感じ、自らを認めて貰うために部の戒律を破ってまで片瀬高校に赴き非公式にスマイルに挑戦した事がきっかけで卓球部を退部。さらにスマイルへの敗北後に彼から「卓球の才能がない」と言われた事への苛立ちから傷害事件を起こし、停学処分を受けた。その後、自分に悔いを残さないために一時的にカット戦型を試しており、独学ながらもそれなりのレベルには達していたが、元来攻撃的な戦型が性に合っていたらしく、しっくり来る事は無かった様だ。ペコが挫折して卓球の道を諦めかけた際には、自分のペコに対する嫉妬と羨望の気持ちを吐露し、心から復帰を説得。以降のペコの卓球人生に多大な影響を与えた。高校を中退してからは工事のバイトに励み、髪を伸ばしてリーゼントポンパドゥール)にしている。
次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:142 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef