ピンポン_(漫画)
[Wikipedia|▼Menu]
海王から退部に追いやったアクマについては「才能がない」「遅かれ早かれ自分の限界を知る選手」と一蹴しているが、それでも彼を退部に追いやってしまった事に負い目は感じており、「張本人の僕が海王に行って他の連中とうまくやっていけると思いますか?」と小泉に吐露している。暇を見つけるとアマリリスの鼻歌を歌う癖があり、同時にひとりルービックキューブに興じる。テレビアニメでは時代背景の変更に伴い、ルービックキューブが携帯ゲームに変更された。
戦型
スマイルの戦型は漫画において「右シェークハンド、両面裏ソフトカット主戦型」と称されている[8]。使用器具は現代卓球において主流のシェークハンドラケットを使用し、ラケット両面にはそれぞれ異なる種類の裏ソフトラバーが貼られている。戦型は卓球台からやや離れて相手の攻撃を下回転中心のカットで返すカット主戦型を主としている。1年生次のインターハイでチャイナと対戦する直前、小泉によってラバーの片方を防御に優れる粒高ラバーへ変更している。防御を中心に攻撃の機会を窺うスタイルを確立しているものの、攻守共に優れた実力を持っており、攻撃に優れない器具を用いても速攻戦型で対応できるほどである。
ドラゴン / 風間竜一(かざま りゅういち)
声 - 咲野俊介[4]、幼少 - 坂口湧久 / 演 - 中村獅童右シェークハンド(映画ピンポンでは左)オールラウンド海王学園高校2→3年生海王学園卓球部部長兼主将。通称ドラゴン。高校最強の選手として知られており、インターハイでも2年連続個人優勝している[注 1]。大柄な体格から繰り出されるパワープレイもさる事ながら、チャイナのコーチの分析では「あの筋肉量では(チャイナレベルのボールでなら)左右に振れば素早い対応は難しいのでは」と考えられていたが、実際の対決ではドライブ攻撃にもそつなく対応して見せる素早さも持つ。ストイックな性格だが、試合の前には無敗のプレッシャーに苦しみ便所に籠るなど繊細。チームの和よりも合理性や純粋な実力を追及するがゆえ薄情にみられる事もあるが、アクマの努力を賞賛し気にかけていた様な描写もあり、試合会場で選手に対する大勢のヤジを一喝して制するなど、実直な面もある。スマイルの実力に心底惚れ込んでおり、最後のインターハイ予選前は練習試合の対戦相手を全てカットマンで揃えたらしいと言われていた、低レベルな片瀬高校卓球部で彼が腐ってしまう事を心配し、顧問と共に片瀬高校を訪れ、海王学園への転校を熱烈に勧誘する。
アクマ / 佐久間学(さくま まなぶ)
声 - 木村昴[4]、幼少 - 池澤巧貴 / 演 - 大倉孝二、幼少 - 北山小次郎右ペンホルダー 前陣速攻型海王学園高校1→退部ペコとスマイルの幼馴染でタムラ卓球場出身。吊り上った目からサクマ転じてアクマと渾名されている。重度の乱視で、幼少時から分厚いメガネをかけている。ペコやスマイルを一方的にライバル視してはいるが、ペコやスマイルからは相手にされない。ドラゴンに憧れて海王学園に入学し、渋る顧問に懇願して卓球部に入部した。生まれ持った才能は無いが、十やれと言うと百でも千でもやる男であり、実力をつけレギュラーの座を獲得。部内での人望も厚い。元々ペコに憧れ戦型も真似ていたが、海王卓球部入部と共に戦型を変えている。スマイルを海王にスカウトする事を切望する風間に憤りを感じ、自らを認めて貰うために部の戒律を破ってまで片瀬高校に赴き非公式にスマイルに挑戦した事がきっかけで卓球部を退部。さらにスマイルへの敗北後に彼から「卓球の才能がない」と言われた事への苛立ちから傷害事件を起こし、停学処分を受けた。その後、自分に悔いを残さないために一時的にカット戦型を試しており、独学ながらもそれなりのレベルには達していたが、元来攻撃的な戦型が性に合っていたらしく、しっくり来る事は無かった様だ。ペコが挫折して卓球の道を諦めかけた際には、自分のペコに対する嫉妬と羨望の気持ちを吐露し、心から復帰を説得。以降のペコの卓球人生に多大な影響を与えた。高校を中退してからは工事のバイトに励み、髪を伸ばしてリーゼントポンパドゥール)にしている。ムー子とは恋人同士であり、一緒に風間達の試合を見に来ている。
チャイナ / 孔文革(コン・ウェンガ)
声 - 文曄星[4] / 演 - サム・リー右中国式ペンホルダー ドライブ主戦型中国からの雇われ選手。通称チャイナ。上海ジュニアユースのエリート選手だったが、敗れて日本に留学。卓球大国・中国で生まれ育ち、エリート意識を持っている。球を打ち合う音だけでスマイルの実力を見抜き、当初はペコにスコンクで圧勝。スマイルとの対戦を熱望する。プライドが高く傲慢で、日本の卓球を馬鹿にしていたため部員からも疎まれていたが、インターハイで接戦の末スマイルに実質の敗北を喫し、その寸前にコーチに「ここで這い上がれなければお前の卓球人生は終わりなんだぞ」「気取った卓球するんじゃねえ!」と一喝される。そしてドラゴンに敗れてからは日本の卓球を徐々に認めて部の指導にも熱を入れ、日本語も片言ながら話せるようになる。最後のインターハイ予選でのペコについて、「プレーが型にはまっていない。卓球が好きで好きでたまらないという感じだ。そういう相手と打ち合えるという事は、少なくとも俺には・・・・・・(幸せだ)」と評した。アニメでは劇中でも特に出番が追加されている。8歳の時に工場勤めの母親(声 - 劉妍)の元を離れ、省のチームに入った生い立ちが判明しており、母親に対しては深い愛情を抱いている事が窺える一面も描かれた。チームメイトとの交流も非常に多く追加され、母親を招き全員でクリスマスを祝いカラオケに行ったり、冗談を飛ばせる仲になり兄のように慕われており、本人も「結構強いチームになってきた」「団体戦ではきっといいところまでいく」と信頼を寄せている。本人も着実に実力を向上させ、最後のインターハイ予選の1回戦では海王のレギュラー相手に踊るように華麗なプレイで圧勝した。原作では不明であった5年後の動向も語られ、世界代表へ返り咲いたとの記事が出ており、スマイルとドラゴンがそれを読んで喜んでいる。
片瀬高等学校ペコ、スマイルが入学した高校。劇中の記事では名門と称されていたものの、練習環境、選手層の面、選手のモチベーションを見る限り近年はすっかり落ちぶれてしまっており、選手の大半は大会の序盤で敗退している[9][10]。しかし高校卓球以前に実績のあるペコ、スマイルの台頭によって、彼らが1年生次のインターハイ以後、再び注目を集めた。
小泉丈(こいずみ じょう)
声 - 屋良有作[4] / 演 - 竹中直人右ペンホルダー 両ハンド攻撃型片瀬高校の卓球部顧問であり英語教師。62歳(アニメ版では72歳)。オババとは昔なじみ。かつてはオババが賛美するほど優秀な選手であり、バタフライジョーと呼ばれていた。1950年世界選手権日本代表の最終選考まで残ったが、ライバル選手(風間竜)の膝の怪我につけ込む戦法をどうしても取れずに敗退、同時に選手生活を引退した。
次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:142 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef