ピョートル・チャイコフスキー
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また、のちのロシアの著名な作曲家による批評であるが、ストラヴィンスキープロコフィエフは作曲家としてのチャイコフスキーを高く評価する一方、ショスタコーヴィチはまったく評価しなかったとの証言がある[29]

なお、宗教およびロシア帝国を否定した旧ソ連時代には、出版や演奏においてチャイコフスキーの宗教的および愛国的な作品のタイトルが改竄されたり(『戴冠式祝典行進曲』→『祝典行進曲』など)、ロシア帝国国歌の引用が削除されたりする(『序曲「1812年」』。グリンカ作曲の歌劇『イワン・スサーニン(皇帝に捧げし命)』の終曲に差換え)などした。これらはソ連崩壊後に原典版に戻された。
代表的な作品作品についてはチャイコフスキーの楽曲一覧をご覧ください。

弦楽四重奏曲第1番 ニ長調 作品11

幻想序曲「ロメオとジュリエット」

バレエ音楽「白鳥の湖」 作品20

ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 作品23

スラヴ行進曲 作品31

ロココの主題による変奏曲 イ長調 作品33

ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35

交響曲第4番 ヘ短調 作品36

四季」- 12の性格的小品 作品37a

「なつかしい土地の思い出」 作品42

弦楽セレナーデ ハ長調 作品48

大序曲「1812年」 作品49

ピアノ三重奏曲「ある偉大な芸術家の思い出のために」 作品50

マンフレッド交響曲 作品58

交響曲第5番 ホ短調 作品64

バレエ音楽「眠れる森の美女」 作品66

バレエ音楽「くるみ割り人形」 作品71

交響曲第6番 ロ短調「悲愴」 作品74


7曲の交響曲(標題交響曲「マンフレッド」を含む)のほか、多数のオペラや声楽曲などを残す。交響曲は第4 - 6番が特に高く評価されており、しばしば「三大交響曲」と呼ばれる。

バレエ音楽も有名で、「白鳥の湖」「眠れる森の美女」「くるみ割り人形」の3曲はチャイコフスキーの三大バレエとして知られている。彼の三大バレエ曲はそのままバレエ界全体の三大作品の位置を占めており、これらが彼のバレエ全作品であることを考え合わせると、全作品が当該分野の上位を独占するという、芸術諸分野に類例の少ない現象となっている。上演の頻度が高いだけではなく、組曲やハイライト、単独曲の形で演奏会で取り上げられるケースも多く、全曲盤を含めた録音も数多い。

欧米において「くるみ割り人形」はクラシック音楽の年末(クリスマス期)の定番(日本における「第九」のような位置づけ)になっており、年末になると頻繁に上演される。
作品リスト(楽曲の種類による分類)
歌劇

「ヒュペルボラ」(1854年)(作曲者により放棄)

地方長官」(1867 - 68年)(作曲者により破棄され断片のみ現存)

ウンディーナ」(1869年)

「マンドラゴラ」(1870年)(未完)

オプリーチニク」(1870 - 73年)

鍛冶屋のヴァクーラ」作品14(1874年)(改訂され「チェレヴィチキ」へと改題)

エフゲニー・オネーギン」作品24(1878年)

オルレアンの少女」(1879年、1882年)

マゼッパ」(1881 - 83年)

チェレヴィチキ」(1885年)(「鍛冶屋のヴァクーラ」の改作)

チャロデイカ」(1885 - 87年)

スペードの女王」作品68(1890年)

イオランタ」作品69(1891年)

交響曲

交響曲第1番 ト短調 作品13「冬の日の幻想」(1866年、1874年)

交響曲第2番 ハ短調 作品17「小ロシア」(1872年、1879年)

交響曲第3番 ニ長調 作品29「ポーランド」(1875年)

交響曲第4番 ヘ短調 作品36(1877 - 78年)


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