ピッコロ_(ドラゴンボール)
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

また、側近のピアノが「こんなものがピッコロ様のお口に合うと思うのか」と料理人たちを叱りつけて、ピッコロ大魔王が仮眠から目覚める前にイモリのムニエル、ハラワタのフライ、生きた血のムース、恐竜の舌と脳味噌のプディングを100皿ずつ1時間以内に全て揃えておくよう命令するシーンもある[10]
ストーリーへの絡み

自分を再び魔封波で封印する者の登場を恐れ、自分が生み出したタンバリンなどを使い、天下一武道会の出場者名簿から格闘家の住所や素性を探り出し、クリリンをはじめ数人の武道家を殺害。同時に老いた自分を若返らせて絶対的なパワーを取り戻すべくドラゴンボール収集を開始する。その過程でタンバリンを倒した悟空を痛めつける。ドラゴンボールを集め、神龍を呼び出して若返りを果たし、若い頃の強さを取り戻すと自分以外の者がドラゴンボールに「ピッコロ大魔王を消滅させる」という願いを叶えさせるのを防ぐため神龍を殺害した。

その後、国王のいるキングキャッスルを陥落させ、テレビカメラの前で世界の国王を名乗り、王座についた5月9日を「ピッコロ記念日」と制定。警察などの廃止、悪人たちの解放などを宣言する。そして毎年5月9日に年1回のくじ引きで43地区を1つずつ破壊することを決定し、全世界を再び恐怖の闇に陥れた。

くじ引きの結果、最初のターゲットがブルマの両親が住む西の都に決まり、赴こうとしたところで魔封波を習得した天津飯に戦いを挑まれるが、代わりに手下のドラムを産み出して天津飯と戦わせる。戦いはドラム優勢で展開していたが、その最中に超神水で潜在能力を限界まで引き出した悟空が現れ、ドラムを蹴りの一撃で倒したことでピッコロ大魔王は悟空と再び戦うことになる。

最初は超神水でパワーアップした悟空を侮ったこともあり苦戦を強いられるが、使うと寿命が縮むというフルパワー状態に変身して反撃し、互角の戦いを展開。悟空の右足に光線でダメージを与え、天津飯を人質にとって悟空の動きを封じた後に、弾丸のように放った石で悟空の左腕と左足にもダメージを与える。勝利を確信し、後で始末するため天津飯を一時開放した後、先に悟空にとどめを刺すべく上空高く舞い上がり急降下しての攻撃を仕掛けるが、悟空の右腕を残したことが仇となり、悟空の全力を込めた一撃に腹部を貫かれて敗れる。

悟空を「見事というしかない」と称賛しながらも最後の力を振り絞って卵を吐き出し、「わが子よ、いつの日にか父の恨みを晴らしてくれ。悪の根を絶やしてはならん」と言い残して爆死した。この卵が孵化して産まれたのが、後述するピッコロ(マジュニア)である。
ピッコロ大魔王の技

原作で名前が付いている技は爆裂魔光砲と爆力魔波のみ。
爆裂魔光砲(ばくれつまこうほう)
ピッコロ大魔王がピッコロ記念日に世界の地区を1つずつ消し去る時に使うつもりだった技。腕を振って巨大な爆発を巻き起こし、街1つを瞬時に消し飛ばす。原作では右手で気を溜め放つ時は左手から撃っていたが、アニメでは「右手で溜めた気を左手に移動させて放つ」演出にて描写説明となっていた。
爆力魔波(ばくりきまは)
全身に気を溜め、手から強力なエネルギー波を放つ。大都市キングキャッスルを跡形もなく消し飛ばした。全身から気を発するタイプの技と違い、自身も爆風に煽られている。常軌を逸した破壊力を誇るが、エネルギー充填の隙が大きいことと消耗が激しく連続で放つ場合に2度目以降の威力は徐々に低下することが欠点。ゲーム『
ドラゴンボール 大魔王復活』と『ドラゴンボール3 悟空伝』では、この技が爆裂魔光砲とされている。
魔光線(まこうせん)[11] / 両手からの気功波[12] / 魔光砲(まこうほう)[13] / 魔連掌力波(まれんしょうりきは)[14] / 魔迅連弾(まじんれんだん)[15]
両手に気を集め、それぞれ1発分の気弾を打ち出して相手を攻撃する。1発目はフェイクとして使い、本命の2発目を当てる時間差攻撃も可能。
衝撃波(しょうげきは)[11]
力をためずに瞬時に手から気合いを放ち、離れた敵にダメージを与える。餃子を殺した技。
口から気功波(くちからきこうは)[16]
体内のエネルギーを口から発射して相手を攻撃する。神龍を殺した技。
光線眼(こうせんがん)[11] / 目から熱光線(めからねつこうせん)[17] / 目から怪光線(めからかいこうせん)[18] / 魔線双眼載(ませんそうがんさい)[14] / 双魔閃(そうません)
両目から怪光線を発して視線の先の標的を攻撃する。技の性質上命中率は高く、時間差なしで放つことも可能なため悟空の片足を負傷させて戦力を削ぐことに成功した。
指先からの気功波(ゆびさきからのきこうは)[11] / 魔光砲(まこうほう)[18] / ダブル魔光線(ダブルまこうせん)[13] / 魔連閃光(まれんせんこう)[19]
パワーを集中させ、両人差し指から光線を放つ技。
魔天砕身砲(まてんさいしんほう)[14]
上空から急降下しての突撃。両足と左手を封じた悟空に対してとどめの一撃として放つが、右手を残していたため逆転される。
テレパシー
相手の脳に直接話しかける能力。タンバリンに命令を下す際に使用している。これ自体はナメック星人の能力でもある。

これらの技は元々同一だった神やピッコロ(マジュニア)も使用している。この他に飛行能力を持っており、ピッコロを代表とする飛行できる異星人たちは舞空術と同じ原理を使って空を移動している[20]
ピッコロ大魔王の部下

龍族のナメック星人の特徴である「卵を産む能力」が悪の力で変化し、大魔王は「魔族」と呼ばれる部下を産む力を得た[21]。魔族の見た目は様々で、大魔王のイメージ通りに好きなタイプが作れる[22]。作中、電子ジャーの封印が解かれた後、大魔王により産み落とされた部下の魔族として「ピアノ」「タンバリン」「シンバル」「ドラム」の4人が登場した。彼らについてはドラゴンボールの登場人物#魔族を参照。部下はほとんどが戦士だが、ピアノだけは戦闘の役割を担わず、側近として常に傍らで控えている。

ナメック星人について書かれた『DRAGON BALL大全集4』「種族の章」見出しのイラストではこれら4人の姿も掲載されており[23]、「ナメック星人の構成」のコーナーに記された構成図にはピッコロの部下として記載されている[24]。アニメではタンバリンについて冒頭のナレーションが「自分自身(初代ピッコロ大魔王)の分身」と紹介したこともあった[25]

魔族は卵から孵った時点で成人体となっており言葉も喋れる。また、大魔王とはテレパシーで意思疎通が可能であり、大魔王がシンバルの死と倒された原因を探るようタンバリンにテレパシーで命じたこともあった。

電子ジャーから復活した直後の老いた段階では卵を産む際の負担が大きく、魔力と体力の消費で老化がさらに進むため注意が必要だった。その当初は「ポコペンポコペンダーレガツツイタ、ポコペンポコペンダーレガツツイタ…」という呪文を唱えながら産み落とし、産み落とした後や魔族が死んだ際にはひどく苦しむ描写が見られたが[26]、若返った後はその様子を見せておらず、呪文も唱えることなく産むことができている。

アニメ『ドラゴンボール』第102話の回想シーンにおいてはタンバリンやシンバルに似た魔族が何体も登場しており、軍隊、武泰斗や亀仙人や鶴仙人を含めた武泰斗の弟子たちに襲いかかっている。

ゲーム『ドラゴンボール 大魔王復活』では「ウクレレ」「バンジョー」「オルガン」といったゲームオリジナルの部下が登場。後にウクレレはゲーム『ドラゴンボール アドバンスアドベンチャー』にも登場している。また、ゲーム『ドラゴンボール3 悟空伝』では「コンガ」をはじめ、多数のゲームオリジナルの魔族が登場している。
ゲームでのピッコロ大魔王

ゲームでの初登場作品となる『ドラゴンボール 大魔王復活』では物語の根幹であり、最終ボスとして登場。本作ではドラゴンボールの力ではなく人間の魂のエキスを集めて若返りに成功した。ダークキャッスルを根城としている。

『ドラゴンボール3 悟空伝』では魔族の他にウサギ団やレッドリボン軍を従え、暗黒魔城を根城としている。亀仙人が「己を倒すかもしれない武道家が現れるのを恐れて天下一武道会そのものを消滅させた」と説明するシーンがある。リメイク版では目的が原作通りに修正され、部下は魔族のみとなっている。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:244 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef