コンピュータでは、連続的な値を扱えないため、画像を扱うにも量子化する必要がある。例えば、640×480ピクセルの画像は、横640個、縦480個の点を並べて表現されていることを示す。ディスプレイなどのデバイスにおいては、一般的なラスタディスプレイでは、ピクセルを単位として画像を表示する。 画像におけるアスペクト比は、1画面の縦と横の比を意味する (画面アスペクト比を参照)。同様に、画素におけるアスペクト比は、1画素の縦と横の比を意味する。 コンピュータディスプレイでのピクセルは、画像を2次元平面として扱う都合上、正方形をしている。これは、補正のための余分な演算が必要ないからである。 テレビ(NTSC規格など)のように、ピクセルの縦横比(ピクセルアスペクト比)が1:1でない場合もある[注 1]。この場合は表示時に常に補正を行っている。 大半のカラー画像において、一つのピクセルは、三原色の各原色(赤、緑、青)で独立した明度情報を有する[注 2]。ピクセルにどれだけの情報量を与えるかによって、そのピクセルが表現できる色数が決まる。例として、1ピクセルに1ビットの情報しか割り当てない場合、ピクセルは2色しか表現できない。それぞれの原色のチャンネルに8ビット(28=256 階調)、計24ビットの情報を割り当てれば、(28)3=16,777,216 色が再現できる(一般的に、ヒトの目は750万色?1000万色程度の識別が可能であるといわれており、これを十分にカバーできる)。また、1ピクセルに32ビットの情報を割り当てる場合もあり、この時は色の表現に24ビットを使用し、残りの8ビットでアルファチャンネル (透明度) を記述するために使用することがある。 コンピュータにおいては、1ピクセルあたりに割り当てる情報量によって、16ビット (赤、青は5ビット=32階調、緑は6ビット=64階調) で表現する場合をハイカラー
アスペクト比
色詳細は「色深度」および「サンプル (グラフィックス)」を参照ピクセルアート
アンチエイリアス詳細は「アンチエイリアス」を参照
コンピュータで扱う画像ではピクセル単位より細かく描画することはできない。このため、物体の輪郭にジャギーと呼ばれるギザギザが発生してしまう。このジャギーを軽減するために、物体の輪郭を背景と融合するように、色を滑らかに変化させることをアンチエイリアス (英: anti-alias) といい、その処理をアンチエイリアシングという。アンチエイリアスをかけると輪郭がぼやけてしまうため、ビットマップフォントなどではアンチエイリアス処理(アンチエイリアシング)は行われないことが多い。アンチエイリアス処理に前述のアルファチャンネルが利用されることもある。 メガピクセル(英語: Megapixel)は、万単位のピクセルを示す単位として用いられる。1メガピクセルは100万画素である。主にデジタルカメラの性能指標として用いられる場合が多い。しかし日本ではあまり用いられておらず、数字を大きく見せるために「1000万画素」などと表現されることが多い。
メガピクセル
脚注[脚注の使い方]
注釈^ テレビでは走査線数が決まっているため、高画質にするために水平解像度を増やすためである。(画面アスペクト比#DVD-Videoの画面サイズを参照)
^ 色差情報(Cr、Cb)、輝度情報(Y)などを用いる場合もある。詳細は色空間を参照。
出典^ “は行 (CG 用語辞典)
関連項目
ビットマップ画像
ペイントソフト
ボクセル
テクセル
色
画面解像度
ディスプレイ解像度
画像処理
画像編集
図形処理情報センター