ピエール・ルメートル
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成人向けの職業教育の場で、主に図書館員を対象に文学を教えながら、連続テレビドラマの脚本家として活躍する[2][4]2006年、カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ第1作『悲しみのイレーヌ』で小説家デビュー[2]、同作でコニャック市ミステリ文学賞 (fr) 他4つのミステリ賞を受賞する[5]2009年、『死のドレスを花婿に』がフランス国鉄ミステリ文学賞で次点に選ばれる[6]

カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ第2作『その女アレックス』は、フランスでリーヴル・ド・ポッシュ読者大賞ミステリ部門(2012年)、イギリスでインターナショナル・ダガー賞(2013年)を受賞[2][5]、日本でも、『このミステリーがすごい!2015』海外部門第1位、「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門第1位、「ミステリが読みたい!」海外編第1位、「IN★POCKET文庫翻訳ミステリー・ベスト10」第1位、本屋大賞翻訳小説部門第1位となり[5][7]文春文庫版は60万部を超えるヒット作となる[8]

6冊目の小説である『天国でまた会おう』はミステリではなく、第一次世界大戦をテーマとしたもので、ゴンクール賞に選ばれた。日本語訳は日本翻訳家協会賞翻訳特別賞(2016年)を受賞。また英訳はインターナショナル・ダガー賞(2016年)を受賞し、前年の『傷だらけのカミーユ』に続き2年連続3回目の受賞となった。また『天国でまた会おう』は2017年アルベール・デュポンテルの監督・主演により同名で映画化されており、ルメートルがデュポンテルと共同で脚本を執筆し、第43回セザール賞(フランス語版)で脚色賞(フランス語版)を受賞している[9]
著書
カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ

#邦題原題刊行年
刊行年月
訳者出版社 備考
1悲しみのイレーヌTravail soigne2006年2015年10月橘明美文藝春秋文春文庫〉三部作第一作[10]
2その女アレックスAlex2011年2014年9月橘明美文藝春秋〈文春文庫〉三部作第二作[10]
3わが母なるロージーLes Grands Moyens
別題Rosy & John[11]2011年
2014年2019年9月橘明美文藝春秋〈文春文庫〉中編作品[2]。番外編
4傷だらけのカミーユSacrifices2012年2016年10月橘明美文藝春秋〈文春文庫〉三部作第三作[10]

災厄の子供たち三部作

#邦題原題刊行年
刊行年月
訳者出版社
1天国でまた会おうAu revoir la-haut2013年2015年10月平岡敦早川書房〈ハヤカワ・ミステリ文庫〉
早川書房(単行本)
2炎の色Couleurs de l'incendie2018年2018年11月平岡敦早川書房〈ハヤカワ・ミステリ文庫〉
早川書房(単行本)
3われらが痛みの鏡Miroir de nos peines2020年2021年6月平岡敦早川書房〈ハヤカワ・ミステリ文庫〉

その他

#邦題原題刊行年
刊行年月
訳者出版社
1死のドレスを花婿にRobe de marie2009年2009年7月吉田恒雄柏書房
2015年4月文藝春秋〈文春文庫〉
2監禁面接Cadres noirs2010年2018年8月橘明美文藝春秋
3僕が死んだあの森Trois jours et une vie2016年2021年5月橘明美文藝春秋

※括弧内の邦題は『その女アレックス』の「訳者あとがき」に記載された仮の書名。
脚注^Pierre Lemaitre - Livres, citations, photos et videos - Babelio.com
^ a b c d e “英国推理作家協会賞受賞の大逆転サスペンス 『その女アレックス』 (ピエール・ルメートル 橘明美訳)”. 本の話WEB. 文藝春秋 (2014年10月2日). 2014年10月13日時点の ⇒オリジナルよりアーカイブ。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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