ビー・バップ・ハイスクール
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単行本の累計発行部数は4000万部を記録している[3]

当初は『少年ジェッツ』にて連載をする方向で進められていたが、編集からのタイトル変更、およびパンチラなどの要素を加えるよう要求されたきがうちがこれを拒否、結果同誌からは原稿を引き上げ、ちばてつや賞に応募されたという経緯がある。

20巻位までは登場人物たちの恋愛話や他校との抗争などがメインだったが、20巻台以降は小咄的なギャグ短編が多くなった。これについてきうちは「ケンカで話を進めていくと、最終的には日本一、ひいては世界一・宇宙一強い不良との対決を描かざるを得ないことになり、そうした展開にはしたくなかったから」と話している。

最後は無期限休載という形で連載中断の後、きうちが作品の終了を編集部および講談社上層部に伝えたため、編集部によって誌上にて連載終了が発表された。このため明確な最終回は存在せず、建前上は未完のまま連載を終了。ヤンマガKCスペシャル全48巻。コンビニコミック全24巻。

1988年度(昭和63年)、第12回講談社漫画賞一般部門受賞。1985年には仲村トオル清水宏次朗主演で実写映画化された。以後シリーズ化され、全6作が上映されている。その後、1994年に原作者のきうちかずひろ自ら監督した新実写映画化を皮切りにオリジナルビデオ・OVAも発売され、また2004年と2005年にはTBS系列にてスペシャルドラマとして放映された。なお、1990年にはOVAとしても発売されている。2004年にパチンコ機・2006年にはパチスロ機も発売された。

上記映画作品については静岡県静岡市清水市(現清水区)での撮影が多かったが、原作は福岡県福岡市および近郊の高校をモデルにしている。

別冊ヤングマガジン』では、本作のキャラクターを使ってそのまま極道漫画やビジネス漫画、さらには成人劇画など様々なドラマを展開したパロディ作品『ビー・バップ海賊版』が連載されていた。作者は「まんひるめめおか」という覆面漫画家であり、正体はきうち本人ではないかとも囁かれたことがある[要出典]。なお、一度きりだが本家と海賊版が共演した作品が掲載されたことがある。
主な登場人物

声はOVA / ムービーコミックのもの。
私立愛徳高等学校生徒・教師

男女共学。生徒数1026名(男子602名、女子424名)。偏差値49?74。前年度の退学処分者数12名。通称「学力カースト制度」。番長は不明だが、ヒロシとトオルは顔崎太(信雄)が番長だと言っている。高校与太郎行進曲(7巻、劇場版同様)ではヒロシが番長だと言っているが、ヒロシがいきなり「信雄が番長だ」という描写がある。
加藤浩志(ヒロシ)
声 -
小野坂昌也 / 吉野裕行役 - 清水宏次朗年齢 18歳生年月日 1966年(昭和41年)9月14日住所 静岡県清水市学年 2年C組21番→2年F組14番(ダブリ)性格 短気、ズルイ、こすっからい、単純、助平武器 ナイフ中学時のあだ名 「火の玉」デビュー 1巻(1983年〈昭和58年〉)本作の主人公の一人。9月14日生まれで血液型はB型。髪型はリーゼントパーマで、原作では黒髪だがアニメ版・パチスロ版では茶髪。スケベでひょうきんな軟派男であり、口が上手く頭の回転が速い。ケンカの強さはトオルと互角だが、時には卑怯な手段も辞さない。強敵とのタイマンでは初戦で敗れ、2戦目でリベンジというパターンが多い。口がうまくルックスも悪くないため、可愛い女の子ともすぐ仲良くなることができ、一夜を共にすることもあるが、軽い性格が災いして次々と他の女の子に色目を使うため長続きはしない。一時期女性に全くモテない日々が続いたが、単行本25巻にて「人生24年来の春が到来」という状況で彼女ができ、腑抜けになってしまう。他校との抗争の発端の原因になることがやたらと多い。江南中学時代のあだ名は「火の玉」。中学2年のときに陰毛毛ジラミが発症した(コミックス2巻)。また、ジュンが抱くはずだった女性をジュンの名を騙って寝盗り、そのせいでクラミジアにも罹った。トオル同様、弱い者イジメはしない主義だが、よく人をからかう。しかし、女ったらしすぎて北高の人質になったり騙されたりし、8巻で今日子一筋と言ったことはあるが、平気で別の女の子と仲良くなる。劇場版では第1作目でネコ次や高校与太郎哀歌で城東の山田敏光、高校与太郎行進曲で無期停学組のパンダ、高校与太郎狂想曲で城東退学組の西、高校与太郎完結篇で極東の東山などと激戦を繰り広げたが、高校与太郎音頭で警察にパクられ、しばらく不在の時もあった。美人女子大生の浅野まゆみと付き合ったり、メイコとマミをナンパしてメイコとホテルに直行したりするが、どちらも理由があって振られる。一番女の子にモテていたキャラクターだが振られた回数も多い。喧嘩をする時は即暴れるため、高校与太郎で立花の拠点にしていたカベチョロに乱入する。敵と戦う際は城東の原田に連続でボディーブローを喰らわせたり、無期停学組を倒す際にジャイアントスイングをしたり、副リーダーの巻田にバックフリップをお見舞いさせるなど、沢山のプロレス技を使用する。連載終了後に『別冊宝島』から発売された『俺たちの好きなビー・バップ・ハイスクール』において、作者のきうちかずひろは「自分の性格を一番投影したキャラクター」(ヒロシときうちの誕生日は同じである)だと語っている。また、加藤浩志と中間徹は実在の人物であり、自身のアシスタントをしていたとも語っている。
中間徹(トオル)
- 立木文彦 / 中村悠一 - 仲村トオル年齢 18歳生年月日 1966年(昭和41年)10月31日住所 静岡県清水市学年 2年C組21番→2年F組14番(ダブリ)武器 ジッポーライター、二段式特殊警棒性格 短絡的、しつこい、しぶとい、ズボラ、脳天気中学時のあだ名 狂犬病デビュー 1巻(1983年〈昭和58年〉)本作の主人公の一人。脳天気で短気な性格であり、ヒロシに比べると硬派で面子を重んじ、真正面からのケンカがモットー。直毛で長め、前髪を数本前に垂らしたリーゼント。翔子という中学生の彼女がいるが、長い間おあずけを食らっている。武器は伸縮式警棒。ヒロシの起こした抗争に助太刀で参上するもいつもタイミングが遅く、ヒロシから「何しに来たの?」と言われたり、道に迷ってしまうことも多い。また、抗争のオチを(締まらなく)付けることも多い。宮島中学時代、テルと戦った際に太ももの両サイドを刺されたことが原因で暴れて彼のドスを奪い、テルの手を重ねてドスで地面に刺したことがある。それ以来キレると何をするか分からないことから「狂犬病」というあだ名を付けられた。ただし、基本的に弱い者イジメはしない主義であり(とはいっても留年が決定した単行本2巻では、一般生徒の胸倉をつかんで因縁を吹っかけたり、振られた腹癒せに今日子に悪態をついた男にヒロシと共にヤキを入れたり、岩本をおちょくったりすることはある)、イジメに遭っていた下級生をヒロシと共に(暴力無しで)助けたこともある。ヒロシとは別中学出身であるが、原作ではコンビになった経緯は語られていない。劇場版の第1作目『ビー・バップ・ハイスクール』(1985年)でヘビ次や第2作目『ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎哀歌』(1986年)で城東のテル、第3作目『ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎行進曲』(1987年)で無期停学組のリョウ、第4作目『ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎狂騒曲』(1987年)で城東退学の柴田、第5作目『ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎音頭』(1988年)で北高のシンゴ、第6作目『ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎完結篇』(1988年)で立花の菊永や極東の安藤と対決した。走る電車から落とされそうになったり、炎が燃え盛る工場での戦いなど危険なアクションシーンも辞さない戦いをする。ヒロシと共に5回も停学を繰り返す。学校生活では授業中にヒロシと口論になって喧嘩をしたり、ヒロシと校舎裏(劇場版では屋上)でタバコを吸うのが日常的だが、サッカーの試合で代役として出場するも、ルール無視の格闘型サッカーをやらかして中止にしてしまう。敵と戦う際はテルとの対決でドスで刺されそうになったところを延髄斬りで逆転したり、柴田にとどめを指す際にブレーンバスターを使ったり、リョウとの対決ではツームストーン・パイルドライバーで撃破するなど沢山のプロレス技を使用する。原作漫画ではどちらかというとヒロシがメインだが、実写映像作品では逆転しており彼が主役扱いされることが多い。『あぶない刑事』の仲村トオル演じる「町田透」が「オレが愛徳高校にいた頃はソリは入れるわ喧嘩はしたわ」と言うシーンがある。ヒロシと比べるやや直情的で「自棄になった猪」と揶揄されるが、正当な喧嘩の腕は剛腕であり、強敵との戦いはヒロシに譲ることが多くとも菊永とも優勢に戦ったり、菊永の鼻を曲げた栄泉のカメマンとも実力は対等以上であり、戦闘力ではヒロシと同等かそれ以上。ただし知恵(卑怯な面も含めて)が回らないためか、正々堂々とした喧嘩を好む。それ故に駆け引きはヒロシよりも弱め。その反面ヒロシが拉致されている疑いがあった時には心配し、白山の江田には潔く捕らえられ正座の指示にも従うほど相棒想いである。それ故に白山の松本ケンからは「ここにもやっとちゃんとした男が居たな」と評され、他校の番格からは評価されている。怪力でもあり、ギャグ回ではベンチを担ぎ上げて相棒のヒロシを殴打したこともある。
泉今日子
役 - 中山美穂年齢 17歳生年月日 1967年(昭和42年)4月20?30日の間住所 静岡県清水市学校 私立愛徳高等学校(静岡県清水市)学年 1年B組→2年F組性格 優しい、しっかり者、強気苦手 不良、喧嘩や乱暴な言葉が嫌いデビュー 2巻(1984年〈昭和59年〉)好きなアイドル チェッカーズ性格は優しくしっかり者で喧嘩や乱暴な行動や言葉が嫌いだが、ヒロシとトオルに想いを寄せている。高校1年時に立花商業高校の生徒に恋人きどりでつきまとわれたことが原因で、恋人がいると嘘をつきヒロシに恋人の役になってくれと頼む。それがきっかけでヒロシとトオルに喧嘩をしない条件で付き合う。ヒロシとトオルは彼女を巡って熱烈な争奪戦をするが、トオルは中学生の翔子という彼女ができてしまい、今日子はヒロシも選べないため2人のことは忘れて別の男を作ってSEXをしても良いと考えていた。


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