ビデオ戦争
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その後、ドウシシャ(「SANSUI」ブランド)が再生専用プレーヤーの生産を終了し、最終的に船井電機(DXアンテナ)1社がDVDレコーダーとの複合機を製造していたが、2016年(平成28年)7月31日をもって生産を終了した[5][6]。詳細は「VHS#VHSの需要低下と終焉」を参照

また多くの国でアナログテレビ放送が終了し、デジタルテレビ放送へと完全移行しており、録画ができるビデオ規格としては、完全に過去のものとなった。VHSにはデジタル放送が録画できる派生規格であるD-VHSがあるが、2000年代後半に製造が終了した。

なおVHSは2006年に電気・電子・情報技術などの歴史的偉業を称えるIEEEマイルストーンに認定された[2]。日本では八木アンテナ富士山レーダー東海道新幹線クオーツ時計シャープの電卓に次ぐ快挙となった。
脚注[脚注の使い方]
注釈^ フルローディングを採用していなかった初期のVHSは、早送り・巻き戻し時にテープをカセット内に戻す仕様であり、操作性でベータマックスより格段に劣っていた。またリニアタイムカウンターの採用もできなかった(後にフルローディングを可能とし、改善している)。
^ そのため、1988年にソニーがVHSに参入した際は「ソニーはベータマックスをやめません。ご信頼におこたえします。」とストレートな表現に変更された。
^ 三洋電機は1985年をもって完全撤退したが、東芝やNECはメーカー在庫品の販売を1990年代前半頃まで行っていた。
^ ベータ方式1号機のソニーSL-6300は本体重量18.5kg(チューナーなし。チューナーありモデルのSL-7300は20.5kg)[3]。VHS方式1号機のビクターHR-3300は本体重量13.5kg(チューナーあり)[4]
^ 特に資金力に乏しいソフトメーカーは、機材を安価に購入できるVHSのみを選択することが多かった。
^ 当時はテープも高価で、1本のテープに録画できる時間が長いことは大きなアドバンテージだった。
^ 例えばEDTVへの対応を見越したEDベータでは、水平解像度500本が売りであったが、結局の所はEDTVは普及せず、水平解像度が350本程度の従来アナログテレビ放送では明らかな過剰性能にすぎず、またテープ価格が高くなりS-VHSよりも不利になった。
^ ベータマックス陣営が採用した高画質化技術であるハイバンドベータは、従来のデッキとの互換性が無かった。一方でVHS陣営のHQ方式は従来のデッキとの互換性が保たれていた。

出典^ 岩本敏裕「VTR産業の生成 : 製品中核技術に焦点を当てた日本企業の競争優位」『アジア経営研究』第15巻、アジア経営学会、2009年、121-130頁、doi:10.20784/jamsjsaam.15.0_121、.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISSN 13412205、CRID 1390001288106513536。 
第6回シンポジゥム『研究開発と企業競争力』/ 大曽根収「VHS世界制覇への道」 東洋大学経営力創成研究センター 2006年7月8日
^ a b c d e 『家電ジャーナル』第2巻、GetNavi編集部、2015年、61頁。 
^ “ビデオデッキ SL-6300” (PDF). 2023年11月3日閲覧。
^VHS方式家庭用ビデオ(初号機モデル) HR-3300 - 国立科学博物館産業技術史資料情報センター
^ “VHSビデオ機の生産から国内勢最後の船井電機が撤退”. 映画ナタリー. (2016年7月15日). https://natalie.mu/eiga/news/194624 2016年7月15日閲覧。 
^ “船井電機、VHSデッキ撤退へ…国内で唯一生産”. YOMIURI ONLINE(読売新聞社). (2016年7月14日). https://web.archive.org/web/20160714122827/http://www.yomiuri.co.jp/economy/20160714-OYT1T50096.html 2016年7月15日閲覧。 

関連項目

高解像度光ディスク規格戦争

パナソニックのVTRの歴史

ソニーのビデオカメラ製品一覧


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