ビデオテープ
会議記録や記者の取材時に盛んに用いられた時期があったが、現在は留守番電話機の録音媒体に用いられる程度で、ほぼ廃れた。
ミニカセット - フィリップス社が開発した規格。大きさはマイクロカセットに近いが、互換性はない。
エルカセット - ソニー(初代法人、現・ソニーグループ)、松下電器産業(現・パナソニックホールディングス)、ティアックの3社が共同開発した規格。A6(文庫本サイズ)でテープ幅はオープンリールと同じ6.3mmである。現在は廃れた。
8トラック - 1980年代までカラオケ等の媒体に利用されたが、現在は廃れた。
デジタル
3/4インチデジタルオーディオカセットテープ - UマチックにPCMプロセッサを繋いで使用。19mm幅。U規格テープを使用。
DAT
R-DAT - DAT懇談会と日本オーディオ協会が共同で開発した規格。回転式ヘッド(ヘリカルスキャン方式)のR-DAT用のテープ。3.8mm幅。
S-DAT - 固定式ヘッドを用い、後述するオープンリール型が使用された。
デジタルマイクロカセット - ソニーが独自で開発した規格。切手サイズの超小型カセットテープが用いられた。2.5mm幅。会議録音用を想定していたが後に登場するICレコーダーの台頭により程なく廃れた。
DCC - フィリップスと松下電器産業が共同で開発した規格。コンパクトカセットをデジタル記録化したもので、現在は廃れた。
オープンリール - 業務用録音機器で使用される。
ADAT(ALESIS DIGITAL AUDIO TAPE) - 業務用マルチトラックレコーダ。12.7mm幅。VHSテープを使用。
DTRS(Digital Tape Recording System) - 業務用マルチトラックレコーダ。8mm幅。8ミリビデオテープを使用。
ビデオ用デジタルとアナログで姉妹規格となっているものが多く、それゆえデジタルもアナログも記録できる製品が存在するため、デジタルとアナログは分けずに記載する。
U Matic
Betamax
VHS
Video 8
オープンリール
2インチ - 1950年代?1970年代
1インチ - 1970年代?1990年代
統一I型 - 1/2インチ
ビデオカセット
ACR-25(AMPEX) - 2インチ
U規格 - 3/4インチ - M:256×174×38mm - S:210×147×38mm
VX方式 - 1/2インチ
VHS - VHS-C - S-VHS - S-VHS-C - D-VHS - W-VHS - 1/2インチ - 205×120×32mm(カセットのサイズではない)
M規格 - MII
Digital S(D9)
ベータ - EDBeta - 1/2インチ - L:271×162×32mm - S:172×112×32mm(カセットのサイズではない)
BETACAM - BETACAM-SP
- BETACAM-SX - Digital BETACAM - MPEG IMX(D10) - HDCAM - HDCAM SR
UNIHI - 1/2インチ - 205×121×25mm
8ミリ - Hi8 - Digital8 - 8mm - 108×75×20mm
DV - MiniDV - HDV - 6.35mm(1/4インチ) - STD:139×94×20mm - mini:108×78×20mm
DVCAM
DVCPRO(D7) - DVCPRO 50 - DVCPRO HD
MICROMV - 3.8mm
D1 - D2 - D6 - 3/4インチ - L:283×430×51mm - M:285×176×40mm - S:196×129×40mm
D3 - D5 - 1/2インチ
テープの種類オーディオカセットテープでは使用する磁性体の種類によって磁気テープの商品としての種類の違いが存在する。またビデオテープでは商品グレードが存在する。
オーディオカセットテープ
ノーマルポジションテープ
塗布されている磁性体が酸化第二鉄(ヘマタイト)で茶色である。メタルポジションテープに反転したパターンを記録してバイアス磁界中で重ねる事で転写する事により大量複製が可能。また、音楽用に最適化されたノーマルポジションテープは中低域のMOLに優れる。
クロムポジション/ハイポジション/EEポジションテープ
クロム、およびコバルトの酸化物が塗布されており、S/N比、中高音域の再現性が優れる反面、中低音域の再現性やMOLに関しては音楽用ノーマルポジションテープにやや及ばない面もある。テープによっては”Cr-O2”の表示がある。これは二酸化クロムのこと。なお、オープンリール用ではEEポジションがコンパクトカセット用のハイポジション(クロムポジション)に相当する。
フェリクロムポジションテープ
ノーマルが得意とする低?中音域、クロムやハイポジションが得意とする高音域を、二層塗りにすることで、双方の優れた特性を実現する。フェリクロムポジションに対応していないレコーダーやプレーヤーではノーマルポジション用テープとして代用することも可能。しかし、コンパクトカセットではその後のノーマルポジションテープやハイポジションテープの更なる高性能・高音質化の実現や後述するメタルポジションテープの登場、また、オープンリールでは先述のEEポジションテープの登場によりいずれも急速に廃れた。表記はFe-Cr。
メタルポジションテープ
保磁力の優れた非酸化金属磁性体(オキサイド)が蒸着されており高密度の記録に適する。大量複製時のマザーテープとしても使用されるがメタルポジションテープ自体は転写法による大量複製には適さない。
ビデオテープメーカーによるテープグレードの区分(ノーマル、ハイグレード、ハイファイ、プロなど)と、記録方式の分類(VHSとS-VHSなど)による区分がある。
脚注[脚注の使い方]^ 例として日本の特許法(昭34法121)第27条。
^ a b NC特集2 - 磁気テープ、まさかの復権:ITpro
^ ⇒磁気テープなぜ復活? 生産量3年連続プラスに - 日本経済新聞
^ a b “磁気テープ「復権」で新技術 富士フイルム、ソニーが大容量化を加速”
. サンケイビズ. (2014年5月6日). https://web.archive.org/web/20140506000713/http://www.sankeibiz.jp/business/news/140506/bsc1405060500002-n1.htm 2014年5月6日閲覧。
^ 大容量磁気テープの実用化技術 「4K」映像で富士フイルム実証
^ ⇒LTOテープ
^ 富士フイルムが新しい磁気テープ技術を開発、1巻で580TBが可能に 日経クロステック(xTECH)
^ なぜ?“磁気テープ”が復活
^ なぜ?“磁気テープ”が復活
参考文献
JEITAテープストレージ専門委員会 テープシステム技術資料第2章「テープの歴史と技術革新」
JEITAテープストレージ専門委員会 テープシステム技術資料第3章「記憶容量向上の歴史」
斉藤真二「磁気テープ技術の系統化調査」国立科学博物館産業技術史資料情報センター
君塚雅憲「テープレコーダーの技術系統化調査」国立科学博物館産業技術史資料情報センター
ジェームズ・ラードナー、西岡幸一「ファースト・フォワード ――アメリカを変えてしまったVTR」ISBN 4-89362-039-8
中川靖造「ドキュメント 日本の磁気記録開発 ――オーディオとビデオに賭けた男たち」全国書誌番号:.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}84025231
関連項目.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキメディア・コモンズには、磁気テープに関連するメディアがあります。
データレコーダ
電子媒体
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テープドライブ
Linear Tape-Open
IBM 3592
カセットテープ
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外部リンク
⇒テープストレージ専門委員会(JEITA)
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話
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光ディスク
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関連項目
ディスクドライブ
光学ドライブ
ディスクメディア
主記憶装置
リムーバブルメディア
シーケンシャルアクセス
ランダムアクセス
ユニバーサルプレーヤー
カテゴリ
表
話
編
歴
磁気テープ補助記憶装置のフォーマット
リニア方式
3/4インチ
(19.05 mm)
TX-2 Tape System (1958年)
LINCtape (1962年)
DECtape (1963年)
1/2インチ
(12.65 mm)
UNISERVO (1951年)
IBM 7 track (1952年)
9 track (1964年)
IBM 3480 (1984年)
DLT (1984年)
IBM 3590 (1995年)
T9840 (1998年)
T9940 (2000年)
LTO Ultrium (2000年)
IBM 3592 (2003年)
T10000 (2006年)
8ミリ
(8 mm)
Travan (1995年)
IBM 3570 MP (1997年)
ADR (1999年)
1/4インチ
(6.35 mm)
QIC (1972年)
SLR (1986年)
Ditto (1992年)
1/8 (0.15)
インチ
(3.81 mm)
カンサスシティスタンダード・カセット (1975年)
HP DC100 (1976年)
Tarbell Cassette Interface (1977年)
Commodore Datasette (1977年)
DECtapeII (1979年)
細幅
(1.58?
1.9 mm)
Exatron Stringy Floppy (1979年)
ZX Microdrive (1983年)
Rotronics Wafadrive (1984年)
ヘリカル方式
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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