Windowsの一部の実装系はOS/2テーブルのウェイト名に加えて、Extra Black (Ultra Black、font-weight: 950;)を実装している[126]。なお、OpenTypeのPCLストロークウェイトでは-7(Ultra Thin)から7(Ultra Black)まで存在するものの、広く使われてはいない。
OpenTypeにはOpenType Font Variationsという仕様も存在し、wght軸タグを使ってウェイトを連続的に変えられるようにできる[59][60]。これに対応する日本語フォントとしては例えば「源ノ角ゴシック VF」[127][128]「源ノ明朝 VF」[129]やM+ FONTS(M PLUS 1、M PLUS 2など)[29]、「Shorai Sans Variable」、「イワタUDゴシックバリアブル」、「金剛黒体VF」[80]が存在する。
ロゴGブラック(視覚デザイン研究所)、ロゴJrブラック(視覚デザイン研究所)、ラグランUB(フォントワークス)、ラグランパンチUB(フォントワークス)、ボルクロイド(モリサワ)のような極太書体や、重ね丸ゴシック体のような食い込ませ書体も存在する。
斜体フォント詳細は「斜体」を参照
斜体にはイタリック体とオブリーク体が存在し、欧文で良く使われている。日本語でも広告などに使われることがある。
OpenTypeフォントではフィーチャータグにより、イタリック字形(italタグ)への切り替えが可能となっている[26]。Unicodeの数学用英数字記号にはセリフおよびサンセリフのイタリック体のアルファベットが含まれている。
OpenTypeにはOpenType Font Variationsという仕様が存在し、slnt軸タグを使って傾斜角度を連続的に変えられるようにできる[59][60]。
カラーが望まれています。
モダンなフォント形式ではグリフに多数の色を入れることが可能となっている。これは主に絵文字で使われているが、普通の文字でも色を使うことができる。普通の文字で色に対応するフォントとしてはGilbert、Utopian、TRAJAN Colorなどがある[130]。
データ形式による分類
ビットマップフォントビットマップフォントの例
ドットの組み合わせで文字を表現したフォントで、初期のコンピュータには、容量の節減および描画速度の確保のためビットマップフォントを利用した。日本語文字においては、当時はフォントを全て記憶するには記憶容量(RAM)が少なかった上に、かといって逐次必要なフォントをフロッピーディスクドライブから読み出すのも速度的に問題があるので、漢字ROMにビットマップフォントを格納して運用されることが多かった。現在でも、スケーラブルフォントからビットマップフォントを生成するとき、文字が小さいと線間の調整ができずに潰れて読めなくなってしまうことが多いため、小さな文字ではビットマップフォントが使われることもある[131]が、フォントヒンティングで対応することもある。
8ドットサイズの英字、カタカナ文字が利用できるフォント。400ラインのディスプレイの普及や、漢字が扱えるようになり、16ドットサイズのフォントがコンピュータに搭載されるようになった。印刷では、ワープロ専用機を中心に24ドット、48ドットなどのフォントも利用され始め、スケーラブルフォントへ移行していった。 線の位置や形、長さなどで文字の形を作るため、拡大縮小しても、ビットマップフォントとは違い字形に影響がない。そのためスケーラブル、拡縮自由などと冠される。拡縮自由なフォントとしては、ストロークフォントやアウトラインフォントがある。 文字の形状を、中心線だけの情報で保持するフォント形式。線の太さなどは扱わないためデータ量は軽く、かつ出力デバイスの解像度に依存しない。CADシステムやプロッタなどで使用される。なお「ストロークフォント」という言葉は、文字をストロークごとに分解して管理する作成・生成・管理システム(それをフォントプログラムとして実装した例としてはダイナコムのストロークベーステクノロジなど)や、派生した形式(一つの骨格からファミリーを生成する技術など)を指すこともある。アルファブレンドの三次ベジェ曲線で構成され筆順を持つストロークフォントはASPで利用可能である。 文字の輪郭線の形状を、関数曲線の情報として持つフォント形式[132]。実際に画面や紙に出力する際には、解像度に合わせてビットマップ状に塗り潰すラスタライズが必要になる。 日本ではワープロやDTPを中心にアウトラインフォントの利用が普及し、WYSIWYGが普及したために、コンピュータ画面でもスケーラブルラインフォントの利用が広がった(当初のDTPは、プリントアウトにはアウトラインフォントを使い、画面表示にはビットマップフォントを使用するワークフローが基本だった)。 フォントの太さ、幅、傾斜などが可変のアウトラインフォントである。
スケーラブルフォント
ストロークフォント
アウトラインフォント(袋文字)
バリアブルフォント
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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