ビッグ・ボス
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当初はヘビなどの野生動物を食べるサバイバル生活に乗り気ではなかったが、次第にどんどんハマっていく[5][6]

敵であるオセロットに対しても、戦闘を通じてアドバイスを送り[7]、彼を結果的に成長させたり、彼に勝利しても「奴はまだ若い」として見逃すなど敵味方関係なく才能ある若者を育てるのも好きな模様で、人の技量を見る確かな目を持っている。

本人の意に反して作られた彼のクローンが「恐るべき子供達[8]」(ソリッド・スネークリキッド・スネークソリダス・スネーク)である。

なお、若い頃の外見はソリッド・スネークにそっくりだが肌の色など細部が異なる[要出典]。老成した外見は純粋なクローンである『MGS2』時点のソリダスがそっくりであり、特に目を負傷して眼帯をつけたソリダスの外見はオセロットからも「ビッグ・ボスに瓜二つ」と言われていた。

ベトナムに於いてLRRP(英語版)(長距離偵察作戦)に参加し、SOG(スペシャル・オペレーションズ・グループ)、グリーンベレーワイルド・ギースで活躍、70回以上のミッションを務めた。その後、世界各国を回って様々な傭兵組織での活動や紛争で活躍し、"20世紀史上最強の兵士"と噂される伝説的存在になる。

80年代に様々な地域紛争、民族紛争に参加し、一時期はジャーナリズムによる批判の的にもなった。その後は戦線を退き、軍事教育を講じるようになる。

90年に入り、米国非正規特殊部隊FOXHOUNDの作戦総司令官として任命され、国内に呼び戻される。同時に傭兵派遣会社アウターヘブンを南アフリカ奥地で武装要塞国家として変貌させ、「アウターヘブン蜂起」を引き起こす。しかし、自ら情報撹乱の為に派遣したFOXHOUNDの新人隊員ソリッド・スネークの想定外の活躍によって、最終兵器メタルギアは破壊されてしまい蜂起は阻止され、その際に死亡したと思われていた。

しかし、実はアウターヘブンで死亡したのはある事件以降に影武者(ファントム)として活動していたパニッシュド・"ヴェノム"・スネーク(エイハブ)であり、FOXHOUND司令官の本物のビッグ・ボス本人はアウターヘブン壊滅後中東に逃れ、新たに軍事国家ザンジバーランドを築いていた。世界が深刻なエネルギー危機を迎える中、石油精製藻類OILIXを開発したキオ・マルフ博士を拉致して世界各地の核貯蔵庫を襲撃し、世界に対して軍事的・経済的な優位を確保しようと「ザンジバーランド騒乱」を引き起こす。しかし、自身が創設した特殊部隊FOXHOUNDと米国政府によって再び送り込まれたソリッド・スネークの手により計画は再び頓挫し、自身はライターとスプレー缶による即席の火炎放射器で全身を焼き尽くされた。
来歴
スネークイーター作戦

メタルギアソリッド3』(2004年発売)

ヴァーチャスミッション
1964年8月24日・同年8月30日。FOXHOUNDの前身であるFOX部隊に所属するCIA工作員。同部隊の初任務としてソ連領内で兵器開発者であるニコライ・ステパノヴィッチ・ソコロフを救出し、亡命を支援する極秘任務中、師であり伝説の兵士である「ザ・ボス」の妨害を受け、救出任務は失敗に終わる。その際に、ソ連軍大佐、エヴゲニー・ボリソヴィッチ・ヴォルギンがソコロフの工場に向けて発射した無反動核弾頭・デイビー・クロケットの爆発から、数キロ?10キロほど離れた場所にいたことから放射能を浴びている。なお、ヴァーチャスミッションとは、直訳で「高潔な任務」という意味である。
スネークイーター作戦
一週間後、最後のチャンスとして、敵に連れ戻されたソコロフの奪還、彼が開発した新型兵器「シャゴホッド」の破壊、GRUのヴォルギン大佐の抹殺、そしてソ連に亡命したザ・ボスの抹殺という任務を帯び、FOXの存続をかけて、再びソ連領内に降り立つ。そこでEVAと共に任務を遂行し、シャゴホッドの破壊とヴォルギンの抹殺をやり遂げる。そして「生き残った者が死んだ者の意志を継ぎ戦い続ける」としてザ・ボスとの最後の戦いに挑み、彼女に勝利してトドメを刺し、全ての任務を完遂した。事件終結後はアメリカを救った英雄として賞賛されボスの座を受け継ぎ、ザ・ボスを超える者として「ビッグ・ボス」の称号を大統領から勲章と共に贈られる。しかし、EVAからザ・ボスの亡命は偽装で、ヴォルギン大佐がアメリカ製の核弾頭であるデイビー・クロケットを撃ち込んだ事により、ニキータ・フルシチョフから潔白を求められたアメリカの策略であり彼女は自分に殺されることこそが任務であり、彼女こそが国を救う為に全てを投げ出した真の愛国者だったことを知る。祖国を裏切った売国奴として名前も刻まれていない彼女の墓にオオアマナを添え、その前で彼は1人敬礼し、静かに涙を流した。そしてそんなザ・ボスの願いは、世界を一つにする事だった。この当時のコードネームは前述の通り、ネイキッド・スネーク(Naked Snake)。FOX部隊の指揮官であるゼロ少佐により、命名された。唯一始めから装備している武器は、MK22ハッシュパピーだが、1964年当時は試験段階であり、スネークが装備しているものは、MK22を麻酔弾仕様に改造したものであった。作戦中に捕虜となり、その場にいたEVAを撃とうとしたオセロットにEVAを庇う為に体当たりをした際に、暴発した銃のマズルフラッシュによって右目を失い、これ以降は右目に彼のトレードマークともなる眼帯を着用する[9]
サンヒエロニモ半島事件

メタルギアソリッド ポータブル・オプス』(2006年発売)

1970年11月2日[10]。スネークイーター作戦が終了した後はビッグ・ボスの称号を捨てFOX部隊も除隊していた。しかし、ジーン率いるFOX部隊から「賢者の遺産」の在処の行方を知る人物と判断され、コロンビアのサンヒエロニモ半島へ拉致される。監禁された牢屋の相部屋にはグリーンベレー隊員のロイ・キャンベルが監禁されており、彼の仕組んだダクトから脱獄した。脱獄後は医療係のパラメディックや武器装備担当だったシギントと通信し、ゼロ少佐がCIAに捕らえられたことや、この事件の首謀者がビッグ・ボスだとされている事を知る。身の潔白を証明するため、彼はキャンベルと共に事件を解決するために行動する。

FOX部隊の指揮官だったジーンのアーミーズ・ヘブン計画に影響され、彼から受け継いだ資金と人脈は国境なき軍隊の資産となる。
ピースウォーカー事件

メタルギアソリッド ピースウォーカー』(2010年発売)

1974年11月4日。ザ・ボスの死から10年、ザ・ボスの意志への解釈の違いや恐るべき子供達計画の件でゼロと袂を分かったビッグボスは、コロンビアの戦場で出会ったカズヒラ・ミラーと国境なき軍隊(MSF)を組織して傭兵として活動していた。

ある日、コスタリカからガルベスという平和大学の教授とパスという生徒の少女が国境なき軍隊のもとを訪れる[11]。彼らは、軍を持たないコスタリカに展開を始めた謎の武装勢力の鎮圧を依頼した。引き受けたビッグボスは国境なき軍隊を率いてコスタリカに向かう。ガルベスの支援によりカリブ海洋上に巨大プラント(マザーベース)を築き、国境なき軍隊の規模を拡大させた。しかし今回の件で、やむを得ない事態だったにしても米ソの二大大国間の核戦略に干渉してしまい、結果として世界とかつてボスが語っていた「時代の流れ」と対峙する事を意味し、それらに対抗すべく「アウターヘヴン(天国の外側)」の構想を考えるようになる。

「ビッグ・ボス」と呼ばれることを嫌い、当初仲間には「スネーク」と呼ぶよう指示していたが、ピースウォーカーの破壊を経て、ザ・ボスは戦う以外の道がない自分を捨てて戦いから逃げたのだ、とザ・ボスの真実についてより誤解を深めてしまい、彼女とは違う道を歩むことを決意し、彼女の形見だったバンダナをニカラグア湖に捨てる。そしてこれ以降、自らビッグ・ボスを名乗るようになった。また、彼を支持する者は類似発音で敬意を込めて「VIC(TORY)BOSS(勝利のボス)」と呼んでいる。

また、今作でビッグ・ボスの出生年が1935年であり、スペイン語を使いこなせることが判明した。さらにNORADサンタクロースを追跡しているという話を真に受け、サンタクロースは実在すると信じていた。また、浜辺で遭遇した「トレニャー」[12]の言葉を理解し自らもネコ語を喋った。

ドラマCD「平和と和平のブルース」では、ミラーとの出会いのエピソードが描かれている。出会う前までは傭兵としてコロンビア政府軍を指揮していたが、ミラーが率いる反政府軍との戦闘後に契約が切れ、保護したミラーに「スネークが勝ったら仲間になる」という条件で勝負を持ちかけられ、最終的に勝利し自分の副官とした。

小説版『メタルギアソリッド サブスタンスI』では、この戦いの際にカズに対して「死の間際でも、死を覚悟してもなお策略を練り続けられるのが真の戦士」という言葉を贈っており、後にこの教えはFOXHOUNDの教官マクドネル・ミラーとなったカズによってソリッド・スネークを初めとした生徒達に伝えられている。
カリブの大虐殺

メタルギアソリッドV グラウンド・ゼロズ』(2014年発売)

1975年3月16日。国境なき軍隊(MSF)は核兵器を保有する規模になったため、IAEA(国際原子力機関)から核査察要請を受けていた。また同時期に、MSFの情報を知るパスが、非政府諜報機関サイファーに身柄を拘束されてキューバ米軍基地ブラックサイト)で尋問を受けていることを知る。仲間のヒューイ(エメリッヒ博士)が独断で核査察を引き受けたため、ビッグ・ボスは副司令官のミラーに核査察の対応を任せ、単身でパスの救出に向かう。

勝手に1人でパスの救出に向かって捕まっていたチコも含めて2人を救出したが、マザーベースはIAEAに偽装した武装組織XOFに襲撃されていた。脚部に仕掛けられたC4によってマザーベースが崩壊していき、ビッグ・ボスは仲間が一人、また一人と銃弾に倒れていく中、ミラーを救出してヘリで逃走するが、パスの体内に仕掛けられた爆弾が爆発してヘリは墜落し、ここでビッグ・ボスの消息は途絶える。国境なき軍隊は壊滅し、カリブ海洋上に位置するマザーベースも破壊される。

この事件を年表では「マザーベース壊滅」と表記されており、「THE PHANTOM PAIN」でのマザーベーススタッフはこの出来事を「カリブの大虐殺」と呼んでいる。
二人のビッグ・ボス
ビッグ・ボス

メタルギアソリッドV ファントムペイン』(2015年発売)


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