前作と同等かそれ以上にラビンのカラーが強い。歌詞は旧来のイエスが持つ幻想感や抽象性には乏しく、「リズム・オブ・ラヴ」はかなり直接的な内容だった。
当時の音楽誌には作曲面でもラビンが主導権を握っていたと書かれたが、スクワイアが採用した彼の曲は「ラヴ・ウィル・ファインド・ア・ウェイ」だけだった。むしろ彼はアンダーソンと共に、他の3人が書いた原曲を歌詞やボーカルのメロディーなどで膨らます役目を担った。
アンダーソンは完成後、本作やバンドの在り様に失望して脱退。黄金期のイエスの復活を求めてアンダーソン・ブラッフォード・ウェイクマン・ハウを結成して『閃光』を発表した。 2009年にCDのリマスター盤が発売された。音質の向上が図られている他、以下のボーナス・トラックが追加収録されている。
収録曲#タイトル作詞・作曲時間
1.「リズム・オブ・ラヴ - "Rhythm Of Love"」トニー・ケイ/トレヴァー・ラビン/ジョン・アンダーソン/クリス・スクワイア4:49
2.「ビッグ・ジェネレイター - "Big Generator"」ラビン/ケイ/アンダーソン/スクワイア/アラン・ホワイト4:31
3.「シュート・ハイ - "Shoot High Aim Low"」ホワイト/ケイ/ラビン/アンダーソン/スクワイア6:59
4.「オールモスト・ライク・ラヴ - "Almost Like Love"」ケイ/ラビン/アンダーソン/スクワイア4:58
5.「ラヴ・ウィル・ファインド・ア・ウェイ - "Love Will Find A Way"」ラビン4:48
6.「ファイナル・アイズ - "Final Eyes"」ラビン/ケイ/アンダーソン/スクワイア6:20
7.「アイム・ラニング - "I'm Running"」ラビン/スクワイア/アンダーソン/ケイ/ホワイト7:34
8.「ホウリー・ラム - "Holy Lamb (Song for Harmonic Convergence)"」アンダーソン3:15
リマスター盤ボーナス・トラック
ラヴ・ウィル・ファインド・ア・ウェイ(エディット・ヴァージョン) - "Love Will Find a Way" (edited version)
ラヴ・ウィル・ファインド・ア・ウェイ(エクステンデッド・ヴァージョン) - "Love Will Find a Way" (extended version)
リズム・オブ・ラヴ(ダンス・トゥ・ザ・リズム・ミックス) - "Rhythm of Love" (Dance to the Rhythm Mix)
リズム・オブ・ラヴ(ムーヴ・トゥ・ザ・リズム・ミックス) - "Rhythm of Love" (Move to the Rhythm Mix)
リズム・オブ・ラヴ(ザ・リズム・オブ・ダブ) - "Rhythm of Love" (The Rhythm of Dub)
参加メンバー
ジョン・アンダーソン ? ボーカル
トレヴァー・ラビン ? ボーカル、アコースティック・ギター、エレクトリック・ギター、キーボード、ストリングス・アレンジ
トニー・ケイ ? ハモンド・オルガン、ピアノ
クリス・スクワイア ? ベース、バッキング・ボーカル
アラン・ホワイト ? ドラムス、パーカッション、バッキング・ボーカル
脚注^ 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』(オリジナルコンフィデンス/1990年/ISBN 4-87131-025-6)p.73
^ ⇒Big Generator - Yes : Awards : AllMusic
^ ⇒ChartArchive - Yes
^ 1994年発表のアルバム『トーク』では、ハードディスク・レコーディングに挑んだ。
表
話
編
ジョン・デイヴィソン | スティーヴ・ハウ | ジェフ・ダウンズ | ジェイ・シェレン | ビリー・シャーウッド
ジョン・アンダーソン | クリス・スクワイア | ビル・ブルーフォード | ピーター・バンクス | トニー・ケイ | リック・ウェイクマン | アラン・ホワイト | パトリック・モラーツ | トレヴァー・ホーン | トレヴァー・ラビン | イゴール・コロシェフ | オリヴァー・ウェイクマン | ベノワ・ディヴィッド
スタジオ・アルバム