ビストロ
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ランチ」は洋食揚げ物のセットで、昼でなくても食べられる。24時間営業の店では、真夜中や早朝からステーキをオーダーする客も珍しくはない。

また、一見単品のようなメニューも基本的には定食である。以下のような本土で見慣れないセットメニューが多くの店舗で提供されている。

おかず: 店によって様々であるが、たとえば野菜炒めと卵焼きが大皿に1つ、これにご飯とみそ汁が付く。

みそ汁: 丼山盛り、具だくさんのみそ汁にご飯が付く。

たとえば「ご飯とおかずとみそ汁」を注文すると、どんぶり飯がひとつ(ご飯)、野菜炒めと卵焼きの皿とみそ汁とご飯(おかず)、それに丼に山盛りのみそ汁とご飯(みそ汁)、さらに漬物の小皿が3つに、時には定食の副菜やしーぶんまでもが運ばれてくる。予備知識のない観光客がこのような注文をして驚くことがしばしば見受けられる。
日本以外の大衆食堂中国の大衆食堂(北京市瑠璃廠)
ホーカーセンター

東アジア東南アジアでは大衆食堂が集中していることが多く、ホーカーセンターと呼ばれる。
ビストロ

フランスではビストロ(bistro, bistrot)がこれに当たるが、現在ではビストロと呼ばれる店でも高級料理店ならずともある一定の格式や雰囲気を持つ店も多く、ビストロという言葉が即大衆食堂に当たるとは限らない。日本に於いてはフランス料理店が自らの店に『ビストロ』の名を付与していることが多い。日本料理では割烹に相当する。

ビストロの語源はロシア語の方言という都市伝説がある。1814年ナポレオン戦争でパリが陥落した際、駐屯してきたロシア兵がカフェで酒を「早く(ブィストロ、быстро)出せ」と言ったことが語源とされる[4]が、実際には「ビストロ」という語はロシア兵がフランスに来る前から使われていて、「安酒 (bistouille)」という語と関係しているとされる[5]

多くのビストロは近所の住人を主な客層としており、テラスや路上に藤椅子とテーブルを出して憩いの場を提供するなど、カフェと同様の業態や機能をもつ[6]。これらのビストロには固有の屋号が無い店が多く、客からは単に「ル・ビストロ」と呼ばれる[6]
出典^ 東京の前食堂を三種に区分(昭和19年4月10日 毎日新聞(東京))『昭和ニュース辞典第8巻 昭和17年/昭和20年』p41 毎日コミュニケーションズ刊 1994年
^ “大分類M?宿泊業,飲食サービス業”. 総務省. 2020年11月6日閲覧。
^ “平成23年表における飲食サービス関連部門の設定について”. 総務省. 2020年11月6日閲覧。
^ 「悲しき酒場のある都市コロンバス」、法政大学教養部紀要、中島時哉、1993年
^ NHKラジオ「まいにちロシア語」テキスト 2020年11月号
^ a b レイ・オルデンバーグ『サードプレイス』忠平美幸訳 みすず書房 2013 ISBN 9784622077800 pp.244-251.

関連項目

屋台 - 同様に廉価で料理を供する移動式仮設店舗。数席の客席を持つものもあり、食事が可能。

ダイナー

トラットリア(w:Trattoria)

タヴェルナ

ブラッスリー

町中華


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