ヒラギノ
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パッケージ販売は2020年3月に終了した[14]。過去にはClassic Mac OS対応のOCFCIDWindows対応のttc形式(TrueTypeベース)が販売された。形式ごとにそれぞれフォント名が異なる。TrueTypeの等幅フォント以外は、すべてプロポーショナルフォントになっている。
購入・年間ライセンス

Macで標準インストールされない書体を導入する場合とWindowsで利用する場合は、買い切り製品か、MORISAWA PASSPORTの契約が必要となる。
Macの標準搭載書体

OS X El Capitan(10.11)で、フォントファイルサイズの圧縮のためOpenType Collection化(OTC化)が行われた結果、アウトラインデータはProN/StdNフォントのものに統一され、Pro/Stdフォントはそのデータを参照する(JIS2004字形とJIS90字形の使い分けについては従来通り)[15]。この処理によりFont Bookやフォントパネルに表示されないフォント名がある。

Mac OS X v10.0以降、以下のPro/Stdフォントがインストールされる。

ヒラギノ角ゴ Pro W3

ヒラギノ角ゴ Pro W6

ヒラギノ角ゴ Std W8

ヒラギノ明朝 Pro W3

ヒラギノ明朝 Pro W6

ヒラギノ丸ゴ Pro W4

Mac OS X v10.5では、JIS X 0213:2004の例示字形を標準とする以下のProN/StdNフォントが追加された。

ヒラギノ角ゴ ProN W3

ヒラギノ角ゴ ProN W6

ヒラギノ角ゴ StdN W8

ヒラギノ明朝 ProN W3

ヒラギノ明朝 ProN W6

ヒラギノ丸ゴ ProN W4

Mac OS X v10.6では、簡体字中国語フォントとして、以下のフォントが追加された。

Hiragino Sans GB W3

Hiragino Sans GB W6

OS X El Capitanでは、角ゴシック体がW0?W9の10ウエイトとなり、以下のフォント名(英語名)として追加されている[16]

ヒラギノ角ゴシック W0 (Hiragino Sans W0)

ヒラギノ角ゴシック W1 (Hiragino Sans W1)

ヒラギノ角ゴシック W2 (Hiragino Sans W2)

ヒラギノ角ゴシック W3 (Hiragino Sans W3)

ヒラギノ角ゴシック W4 (Hiragino Sans W4)

ヒラギノ角ゴシック W5 (Hiragino Sans W5)

ヒラギノ角ゴシック W6 (Hiragino Sans W6)

ヒラギノ角ゴシック W7 (Hiragino Sans W7)

ヒラギノ角ゴシック W8 (Hiragino Sans W8)

ヒラギノ角ゴシック W9 (Hiragino Sans W9)

macOS Sierraでは、繁体字中国語フォントとして、以下のフォントが追加された。

Hiragino Sans CNS W3

Hiragino Sans CNS W6

iPhone、iPadの標準搭載書体

iPhoneiPod touchiPadには、以下のフォントが標準インストールされる。

HiraKakuProN-W3(「ヒラギノ角ゴ ProN W3」のPostScript名[17]

HiraKakuProN-W6(「ヒラギノ角ゴ ProN W6」のPostScript名[17]

iOS 4では、以下のフォントが追加された。

HiraMinProN-W3(「ヒラギノ明朝 ProN W3」のPostScript名)

HiraMinProN-W6(「ヒラギノ明朝 ProN W6」のPostScript名)

iOS 11では以下のフォントが追加された。

HiraMaruProN-W6(「ヒラギノ丸ゴ ProN W4」のPostScript名)

一太郎のバンドル書体

一太郎2012 - 2012年2月発売の『一太郎2012 承』のプレミアム/スーパープレミアムにotf形式フォント6書体がバンドルされた[18]。Mac OS X v10.5以降に標準インストールされているProN/StdNフォントとほぼ同等のもの。

ヒラギノ明朝 ProN W3/W6

ヒラギノ角ゴ ProN W3/W6/StdN W8

ヒラギノ丸ゴ ProN W4


一太郎2015 - 2015年2月6日に発売された『一太郎2015』プレミアム/スーパープレミアム 30周年記念パックに、UDフォントが2書体バンドルされた。

ヒラギノUD角ゴ StdN W3/W6


収録字数

現行日本語書体(otf形式)では、Adobe-Japan1-3に準拠するStd書体は9354グリフを、同じくStdN書体は9499グリフを収録する。

macOSの最初の正式版Mac OS X v10.0から搭載される6書体は「基本6書体」と呼ばれる。このうち、ヒラギノ角ゴ W8を除くヒラギノ明朝 W3/W6・ヒラギノ角ゴ W3/W6・ヒラギノ丸ゴW4の5書体には、2001年から収録字数を拡張したフォントが用意されている。

Adobe-Japan1-5に準拠するPro書体は2万0317グリフを収録し、同じくProN書体は2万0327グリフを収録し、JIS X 0213や「表外漢字字体表」に含まれる全文字をカバーする。前述の5書体に加えヒラギノ明朝 W2(Proとして2002年から)とヒラギノ角ゴW1/W2/W4/W5(2017年)にもProNフォントがある。他社製品のPro/ProNフォントがAdobe-Japan1-4仕様であるのに対して、現行のヒラギノPro/ProNフォントは他社製品でいうPr5/Pr5Nフォントに相当する[19]

Upr書体は、共同通信社が新聞報道用に独自に定めた文字セットU-PRESSの1万5257グリフを収録する。

Pr6N書体は、Adobe-Japan1-7の2万3060グリフを収録し、JIS X 0221U-PRESSの文字をカバーする。

ヒラギノ角ゴ 簡体中文は、中国国家規格GB 18030に定められた2万8522字すべてを含むAdobe-GB1-4の2万9064字のグリフセットを収録する。ヒラギノ角ゴ 簡体中文 Stdは7967字でGB 2312に対応したAdobe-GB1-0に準拠する。

ヒラギノ角ゴ 繁体中文は、Adobe-CNS1-6の1万9156字のグリフセットを収録する。
各書体の概要
ヒラギノ明朝体

字游工房の設立後最初に商品化された書体。1990年にデザインが始まり、1993年に発売された。W2/W3/W4/W5/W6/W7/W8の7ウエイトがある。ビジュアル重視のファッション誌や広告で使われるような「都会的でクールなイメージ」にデザインされたこの書体には、スタッフの力が総動員された。鈴木勉が全体を監修し、社員全員とアルバイトで漢字をデザインした。仮名のデザインは鳥海修が担当し、モダンに感じられた平安朝の連綿仮名を手本にしたという。
ヒラギノ角ゴシック体

1994年に発売された。W0/W1/W2/W3/W4/W5/W6/W7/W8/W9の10ウエイトがある。ヒラギノ明朝体との混植を目的とした書体。ふところ(字画に囲まれた空間)をやや広くとったモダンな面と、起筆や終筆を太くしたり仮名の大きさに抑揚を持たせたりするオーソドックスな面を併せ持つ。この書体のデザインには、手作業で下書きをし、アウトラインの生成から仕上げはMacintoshで行うという手法がとられた。大日本スクリーンが商品化を急いだことが背景にあるが、以降仕上げをコンピュータで行うことが一般化した。前述の通り、ApplemacOSおよびiOSの日本語システムフォントにも採用されている。


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