ヒラギノ
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iOS 4では、以下のフォントが追加された。

HiraMinProN-W3(「ヒラギノ明朝 ProN W3」のPostScript名)

HiraMinProN-W6(「ヒラギノ明朝 ProN W6」のPostScript名)

iOS 11では以下のフォントが追加された。

HiraMaruProN-W6(「ヒラギノ丸ゴ ProN W4」のPostScript名)

一太郎のバンドル書体

一太郎2012 - 2012年2月発売の『一太郎2012 承』のプレミアム/スーパープレミアムにotf形式フォント6書体がバンドルされた[18]。Mac OS X v10.5以降に標準インストールされているProN/StdNフォントとほぼ同等のもの。

ヒラギノ明朝 ProN W3/W6

ヒラギノ角ゴ ProN W3/W6/StdN W8

ヒラギノ丸ゴ ProN W4


一太郎2015 - 2015年2月6日に発売された『一太郎2015』プレミアム/スーパープレミアム 30周年記念パックに、UDフォントが2書体バンドルされた。

ヒラギノUD角ゴ StdN W3/W6


収録字数

現行日本語書体(otf形式)では、Adobe-Japan1-3に準拠するStd書体は9354グリフを、同じくStdN書体は9499グリフを収録する。

macOSの最初の正式版Mac OS X v10.0から搭載される6書体は「基本6書体」と呼ばれる。このうち、ヒラギノ角ゴ W8を除くヒラギノ明朝 W3/W6・ヒラギノ角ゴ W3/W6・ヒラギノ丸ゴW4の5書体には、2001年から収録字数を拡張したフォントが用意されている。

Adobe-Japan1-5に準拠するPro書体は2万0317グリフを収録し、同じくProN書体は2万0327グリフを収録し、JIS X 0213や「表外漢字字体表」に含まれる全文字をカバーする。前述の5書体に加えヒラギノ明朝 W2(Proとして2002年から)とヒラギノ角ゴW1/W2/W4/W5(2017年)にもProNフォントがある。他社製品のPro/ProNフォントがAdobe-Japan1-4仕様であるのに対して、現行のヒラギノPro/ProNフォントは他社製品でいうPr5/Pr5Nフォントに相当する[19]

Upr書体は、共同通信社が新聞報道用に独自に定めた文字セットU-PRESSの1万5257グリフを収録する。

Pr6N書体は、Adobe-Japan1-7の2万3060グリフを収録し、JIS X 0221U-PRESSの文字をカバーする。

ヒラギノ角ゴ 簡体中文は、中国国家規格GB 18030に定められた2万8522字すべてを含むAdobe-GB1-4の2万9064字のグリフセットを収録する。ヒラギノ角ゴ 簡体中文 Stdは7967字でGB 2312に対応したAdobe-GB1-0に準拠する。

ヒラギノ角ゴ 繁体中文は、Adobe-CNS1-6の1万9156字のグリフセットを収録する。
各書体の概要
ヒラギノ明朝体

字游工房の設立後最初に商品化された書体。1990年にデザインが始まり、1993年に発売された。W2/W3/W4/W5/W6/W7/W8の7ウエイトがある。ビジュアル重視のファッション誌や広告で使われるような「都会的でクールなイメージ」にデザインされたこの書体には、スタッフの力が総動員された。鈴木勉が全体を監修し、社員全員とアルバイトで漢字をデザインした。仮名のデザインは鳥海修が担当し、モダンに感じられた平安朝の連綿仮名を手本にしたという。
ヒラギノ角ゴシック体

1994年に発売された。W0/W1/W2/W3/W4/W5/W6/W7/W8/W9の10ウエイトがある。ヒラギノ明朝体との混植を目的とした書体。ふところ(字画に囲まれた空間)をやや広くとったモダンな面と、起筆や終筆を太くしたり仮名の大きさに抑揚を持たせたりするオーソドックスな面を併せ持つ。この書体のデザインには、手作業で下書きをし、アウトラインの生成から仕上げはMacintoshで行うという手法がとられた。大日本スクリーンが商品化を急いだことが背景にあるが、以降仕上げをコンピュータで行うことが一般化した。前述の通り、ApplemacOSおよびiOSの日本語システムフォントにも採用されている。

2010年12月からNEXCO3社が、高速道路に設置する案内標識の和文部分の書体として従来の「和文公団文字」にかえて「ヒラギノ角ゴシック体 W5」を使用している[20]。やや平体化する加工と若干の太らせ加工が加えられており、W6に近い太さとなっている[21]
ヒラギノ行書体

毛筆耕の田中馨の元字を字游工房が監修・プロデュースする形で制作され、1996年に販売が開始された。W4/W8の2ウエイトがある。見出し用の太い筆書系書体は当時あまりなかったことから、特太のW8の制作が先行した。田中は、一度も筆で書いたことがなく、書道字典にもない第2水準の漢字に苦労したという。
游築五号仮名、游築36ポ仮名

.mw-parser-output ruby.large{font-size:250%}.mw-parser-output ruby.large>rt,.mw-parser-output ruby.large>rtc{font-size:.3em}.mw-parser-output ruby>rt,.mw-parser-output ruby>rtc{font-feature-settings:"ruby"1}.mw-parser-output ruby.yomigana>rt{font-feature-settings:"ruby"0}游築(ゆうつき)五号仮名、游築36ポ仮名は1998年、同時に発売された。いずれもヒラギノ明朝体と同じ7ウエイトがある。東京築地活版製造所の活字築地体をベースに、ヒラギノ明朝体とマッチするように新たな着想が加えられた仮名書体。ヒラギノ明朝体のオールドスタイルの仮名と位置づけられる。名称の游築は、字游工房と築地の合成。和文の金属活字は、種字彫刻師が文字の原寸で手彫りする父型を基にするため、サイズによってそれぞれ異なるデザインがなされていた。
游築五号仮名

後期五号と呼ばれる本文用活字の系統に属するものを翻刻したもの。五号は10.5ポイントに相当する。鳥海修によるデザイン。活字書体設計師・今田欣一によると、鳥海は岡本米藏著『?笥』(1917年)と帝國軍人ヘ育會『震天動地 世界大戰史』を資料にしたという。鳥海は「修正時の心構えとしては、書道でいうところの意臨に近いものであって、双鉤?墨の復刻ではなく傾きや黒さ、個々の大きさの調整まで行った」と述べている[22]
游築36ポ仮名

見出し用の36ポイント活字を翻刻したもの。鈴木勉によるデザイン。鈴木は写研時代に秀英体初号活字を写植文字盤化した「秀英明朝(SHM)」の仮名の覆刻に従事している。SHMの仮名では清刷りを拡大して墨入れや修正を施しオリジナルの再現を重んじたのに対し、游築36ポ仮名では活字の雰囲気を残しつつヒラギノ明朝体W8とW3に合わせて新たに書き起こし、間のウエイトを補間することでウエイト展開するという手法をとった。
ヒラギノ丸ゴシック体

2001年にW4がMac OS Xに搭載され、2002年に発売された。ヒラギノ角ゴシック体をベースに、丸ゴシックらしさのために柔らかい感じを出すなどの調整が施されている。W2/W3/W4/W5/W6/W7/W8の7ウエイトがある。2022年10月にW7が発売された[23]
ヒラギノ角ゴAD仮名

ヒラギノ角ゴシック体と組み合わせて使う仮名専用書体で、標準仮名と違い大きさがほぼ一定したデザイン。ヒラギノUD角ゴFに含まれる仮名の基になった[24]。2004年発売。W1/W2/W3/W4/W5/W6/W7/W8/W9の9ウエイトがある。
ヒラギノUD書体

ユニバーサルデザインに対応した角ゴシック・丸ゴシック・明朝体。視認性に加え、可読性を重視したコンセプト[25]で、2009年に発売された。


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