別なカテゴライズとして、アーティストの出身地などから、ヒップホップ発祥の地であるニューヨークなどのアメリカ東海岸におけるイースト・コースト・サウンド、ロサンゼルスなどのアメリカ西海岸におけるウエスト・コースト・サウンド(ウエスト・サイド)といった、地域による分け方がある。ニューヨークのラップは、ジャズトラックを使用した楽曲もあり、対して初期のウエスト・コースト・サウンドは、ドクター・ドレー、スヌープ・ドッグらを中心としたGファンクと呼ばれる、Pファンクなどをサンプリングし、シンセサイザーなどの電子音を取り入れたトラックに、ギャングスタ・ラップをのせた。近年はサウス(南部)やミッドウエスト(中西部)と呼ばれるローカルサウンドも登場している。サウスのトラックは、バウンスビートが特徴である。ヒップホップのポピュラー化により、東海岸でギャングスタ・ラップをするものが現れた。
1990年代頃から東海岸を代表するディディ(パフ・ダディ)、ノトーリアス・B.I.G.擁するバッド・ボーイ・エンターテインメント(Bad Boy Entertainment)と、西海岸を代表するドクター・ドレー[注 4]、 スヌープ・ドッグ、2パック(出身はイースト・コーストではあるが、最盛期の活動場所はウエスト)らが所属するデス・ロウ・レーベルとの対立が象徴的であるように、両海岸のアーティストたちはお互いを威嚇、中傷し合った。それらの内容はラップの歌詞にも現れ、ギャングを巻き込んだ暴行、襲撃、発砲事件などに発展した。この東西抗争は、2パック、ノトーリアス・B.I.G.という両海岸を代表する有名ラッパーを、ともに銃撃事件で失う悲惨な結末を招いた。抗争はその後、個人間のビーフ(中傷合戦)を除いて、沈静化している。 ※五十音順body:not(.skin-minerva) .mw-parser-output .columns-list__wrapper{margin-top:0.3em}body:not(.skin-minerva) .mw-parser-output .columns-list__wrapper>ul,body:not(.skin-minerva) .mw-parser-output .columns-list__wrapper>ol{margin-top:0}body:not(.skin-minerva) .mw-parser-output .columns-list__wrapper--small-font{font-size:90%}
歴史詳細は「ヒップホップ音楽の歴史」を参照
代表的なレコードレーベル
アフターマス・エンターテインメント
エンジョイ・レコーズ
キャッシュ・マネー・レコーズ
コールドチリン・レコード
ザ・インク・レコーズ
サンプ・レコーズ
ジャイブ・レコーズ
シュガー・ヒル・レコーズ
ソー・ソー・デフ・レコーディングス
デス・ロウ・レコード
デフ・ジャム・レコード
デリシャス・ヴァイナル・レコード
トミー・ボーイ・レコード
ノー・リミット・レコーズ
バッド・ボーイ・レコーズ
プライオリティ・レコーズ
プロファイル・レコード
ラウド・レコーズ
ロッカフェラ・レコード
ルースレス・レコード
ワイルド・ピッチ・レコード
サブジャンル
オールドスクール・ヒップホップ
70年代後半から80年代の黎明期のヒップホップを統括したジャンル。代表的なアーティストにシュガーヒル・ギャング、グランドマスター・フラッシュ[注 5]、クール・ハークなど。 1980年代半ばのヒップホップを表す日本独自表現。
ミドル・スクール