ヒカル・スールー
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

ジョージ・タケイが伝えるところによれば、ロッデンベリーがアジア地域の地図を見た際に「あの海(スールー海)はすべての岸に触れる」と思い付き、特定の国や文化に縛られないアジア全域を代表する名前として考案されたという[5][6]。しかしその一方、デシル・スタジオ(英語版)の副社長であったハーバート・F・ソロー(英語版)は、自身の姓から拝借され、それをもじったものだと述べている[7]

ファーストネームのヒカルは、ヴォンダ・マッキンタイア1981年に著したスタートレック小説『The Entropy Effect 』が初出である。『源氏物語』の主人公である光源氏から引用したとマッキンタイアは述べている[8]。出典が小説ということもあり、しばらくは非公認扱いであったが、1991年の劇場版『スタートレックVI 未知の世界』でも言及されたため[注 3]、以降は公式設定として認められるようになった。

カトー(カトウとも表記される)というキャラクター名は日本版独自のものである。『宇宙大作戦』が初めて日本で放送された際、演じるタケイが日系人ということもあり、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}視聴者に親しんでもらう意図から東北新社のスタッフが考案したという[要出典]。後続作品においても日本語で吹替えられる場合は、同様にカトーの名を使用しており、日本のファンの間では広く浸透している。ただし、ジョージ・タケイによれば、カトーという日本人らしい名前に変えたのは誤りであり[10]多様性を重んじたロッデンベリーの意思に反しているとして否定的な見解を述べている[10]
作品内での活躍
プライム・タイムライン

地球サンフランシスコ出身で、日本人フィリピン人の血を引くアジア系アメリカ人である。生年月日は明らかにされていないが、『宇宙大作戦』に初登場した時(作中年は2266年)の年齢が29才と推測されており[11][注 4]、よって2237年生まれと捉えるのが妥当である[11][注 4]

2265年時にはU.S.S.エンタープライズ(NCC-1701)に乗艦しており、天文科学部長として勤務している。

多趣味な人物として描かれており、植物学アンティーク銃器に詳しく、フェンシング古武術を体得している。

劇場版では第1作から第6作に登場。エンタープライズAの操舵士を務めたほか、劇場版第6作『スタートレックVI 未知の世界』では大佐に昇進し、U.S.S.エクセルシオールの艦長として、惑星連邦とクリンゴン帝国間の和平のために重要な役割を果たしている。続く第7作『スタートレック ジェネレーションズ』では、本人の登場はないものの、娘のデモラ・スールーがU.S.S.エンタープライズ(NCC-1701-B)の操舵士として登場する。なお、第4作『スタートレックIV 故郷への長い道』では20世紀末のサンフランシスコにタイムスリップしたスールーが、自分の先祖に会う場面が予定されていたがカットされ、小説版には残されている。

『宇宙大作戦』の放送30周年記念企画として、『スタートレック:ヴォイジャー』第44話『伝説のミスター・カトー』に、トゥヴォックの回想シーンで登場。劇場版第6作で描かれた事件を、U.S.S.エクセルシオールからの視点で捉えた内容となっている。また、同作第25話『天の精霊』では、チャコティの後援者であったことが明らかにされている。

スタートレック:ローワー・デッキ』では、意識不明に陥ったボイムラーの夢に現れ、人生に悩む彼の相談に応じている。
ケルヴィン・タイムライン

劇場版第11作から第13作に登場。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:51 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef