パール・ハーバー_(映画)
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ただし、記録によれば日本側の諜報活動のミスにより民間施設が軍事施設として誤って攻撃対象になっていた場合もあるようで、実際にそれによる死傷者も出ている[10]。また、子どもたちが野球している頭上を零戦が飛んでいく場面があるが、爆撃が始まったのは日曜日の午前7時55分のため、朝早くからリトルリーグをやっているはずが無いという指摘もある[5]

劇中で登場する攻撃を受けるアメリカ海軍艦艇に、当時はまだ存在しないスプルーアンス級駆逐艦が写っている。真珠湾内で退役していた数隻の同級駆逐艦を撮影に使用しているが[11]、実際に同級駆逐艦が就航するのは真珠湾攻撃から34年後の1975年である。また湾内を映した複数の場面で、別の現代艦船も複数映り込んでいる。

レイフとダニーの駆るP-40と零戦の対決では、当時運動性など圧倒的に性能が優れているはずの零戦がたった2機のP-40に敗北しているが、これも物議を醸した。史実での日本側の記録においては零戦隊の損害は9機のみで、空戦による被害は無かったとされている。ただしその一方で、ジョージ・ウェルク(George Welch)とケニス・テイラー(Kenneth M. Taylor)という2人のパイロットが真珠湾攻撃の際に2機のP-40で多数の零戦に対して戦いを挑み、その内6?10機を落としたという証言(テイラー機が被弾し、片方の主翼半分を吹き飛ばされるも無事生還したという)もあり[11]、この証言を参考にした可能性はある[10][12]


映画『トラ・トラ・トラ!』の撮影の為に製作された、バルティBT-13改造の九九式艦上爆撃機(2006年撮影)映画『トラ・トラ・トラ!』の撮影の為に製作されたBT-13改造の九七式艦上攻撃機風の改造機
脚注・参考文献^ a b “Pearl Harbor (2001)”. Box Office Mojo. 2009年10月10日閲覧。
^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)610頁
^ ウォルト・ディズニー・レコーズの日本国内における独占ライセンス契約を締結、ユニバーサルミュージック、2018年6月25日。
^ “「パール・ハーバー」会見、日本への配慮のコメント相次ぐ”. 映画.com (2001年6月26日). 2022年2月27日閲覧。
^ a b “「パール・ハーバー」にバッシングの嵐”. 映画.com (2001年6月5日). 2022年2月27日閲覧。
^えひめ丸事故」の蒸し返しを恐れていたのではないかとも推測される。
^ これは開催当時、石油価格が高騰し、電力危機が深刻だったことが背景にある。
^ “「パール・ハーバー」、一大イベントに批判の声も”. 映画.com (2001年5月22日). 2022年2月27日閲覧。
^トラ・トラ・トラ!』にも機銃掃射のシーンは存在するが、民間人に対しての攻撃はなく、兵士に対しては潜水艦上で整備をしていた整備員や基地内の広場への銃撃のみであり、あとは専ら飛行場に駐機している戦闘機などへの銃撃が中心である。
^ a b Gordon W.Prange 原著、千早正隆 翻訳 『トラトラトラ - 太平洋戦争はこうして始まった』 並木書房、2001年(新装版)、ISBN 978-4-89063-138-4。作戦当時、各パイロットには厳密に攻撃目標が割り当てられていた。
^ a b メイキング映像でも触れられている


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