2005年時点の1人当たりのPC保有台数の世界平均は0.82で、最高値はアイルランドの1.49だった[17]。 2000年代には新しい情報端末が多く出現し、携帯電話、情報携帯端末(Personal Digital Assistants:PDA)、ゲーム機等からのインターネットへのアクセスが急増するようになった[20]。 ユーザーが各種アプリストアからアプリケーションをダウンロードしてインストールすることが可能なスマートフォンが普及し、HTML5/CSS3標準をサポートするブラウザが増えたことでウェブアプリケーションの高機能化が進み、さらにハードウェア性能も向上したことから、日常生活を送るうえでの手続きや娯楽などはスマートフォンやタブレットがあれば事足りるようになった[21]。そのため、家庭で従来の「パソコン」を所有せず、操作したことがない一般消費者も増えている。 しかし、スマートフォンはクリエイティブな作業に使うには限界があること、ハード性能に制約があること、タッチ操作には最適化されている一方でポインティングデバイスやキーボードによる入力には最適化されていないこと、サンドボックスによりアプリケーションのインストールが制限されていること(ハードウェアの拡張やオペレーティングシステムおよびデバイスドライバーなどの自由なインストールもできない)などから、依然として従来のパソコンやワークステーションは広く使われている。 パソコンも個人用途ではスマートフォンに代替される傾向となり、2012年には日本国内のパソコン出荷数の減少が始まる。2013年にはWindows XPのサポート終了に伴う駆け込み需要で販売台数が増加したが、2014年からはそれがなくなり、パソコンの販売台数が急減した[22]。2014年度には国内出荷が1000万台を割り込んだ[23]。一方でスマホをパソコン寄りに近づけたタブレット型PCが2010年のApple iPadを皮切りに登場し、逆にパソコンをスマホ寄りに近づけたタイプも登場し、普及がみられる[17]。 形状や大きさによる分類には次のようなものがある。分類の基準やそれぞれの呼称は、メーカー、シリーズ、時期などによって異なる。 パソコンの本体にキーボードと液晶ディスプレーが一体となった、ノートの形状・構造[注釈 6]をしたパソコン[24]。 パソコンの形態としては主流のタイプで、2023年時点における日本国内でのノートPCの販売数はデスクトップPCの5倍以上に達している[25]。 日本では主に「ノートパソコン」や「ノートPC」や、単に「ノート[26][27]」と呼ばれている。日本国内の呼び方を列挙すると「ノートパソコン」「ノートPC」「ノート」「ノート型」などがある。 英語圏では「laptop computer」また単に「laptop」あるいは「notebook computer」と呼ばれている。日本では「ラップトップが大きめでノートパソコンが小ぶり」などと解釈して区別していた時期があるが、英語圏では現在、そういう区別をしているわけではない。詳細はラップトップパソコンを参照。 ノートブックのうち、性能や拡張性をウェブサイト閲覧などの軽作業には充分な程度に低く抑えることで小型・軽量・低価格としたもの。 タブレット型(板状)のコンピュータのコンセプトは、「パーソナルコンピュータの父」とも言われるアラン・ケイがかなり早い時期に提示していた。タブレット状(スレート状、板状)でディスプレイを内蔵する。現在ではキーボード無しで、指やペンで文字入力やポインティングを行え、モバイルオペレーティングシステムを搭載したものが主流。 2020年代前半において、タブレット型PCの世界出荷台数はデスクトップPCの出荷台数を大きく上回っている。 2023年のタブレット型PCの世界出荷台数は1億2850万台だった[28]。メーカー(とそのタブレット・ブランド)別の世界シェアは、2023年10月では、1位はApple(iPad)の54%、2位はSamsung(Galaxy Tab)の28%(Galaxy TabはAndroidタブレットの一種)。
新世代のパーソナルコンピュータの出現
タブレット型PCの普及
種類
ノートパソコン(ラップトップ)
ノートパソコン(ヒューレット・パッカード)MacBook Air 2020年モデル
詳細は「ノートパソコン」を参照
ネットブック詳細は「ネットブック」を参照
タブレット型PC
iPad(2018年モデルの3種)Samsung Galaxy Tab (A10.1、2016年モデル)
詳細は「タブレット (コンピュータ)」を参照
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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