幕府派遣の使節団一行は1867年2月15日フランス帝国郵船アルへー号で横浜を発ち、同年4月3日にマルセイユ到着[13]。滞仏中は万博出席のほか、フランス皇帝ナポレオン3世謁見、観劇、競馬観戦、病院視察などし、昭武らは数名は同年9月4日より、スイス、オランダ、ベルギー、イタリア、イギリスを訪問して国王らに謁見、昭武や幕府派遣留学生は数年の留学を予定していたが、大政奉還の報を翌1868年1月に接し、10月19日離仏、12月16日横浜に帰国した[13]。
民部大輔一行
徳川昭武 徳川慶喜名代
向山一履 外国奉行(若年寄格)全権公使
保科正敬(保科俊太郎) 歩兵頭並
木村宗三 大御番格・砲兵差図役頭取勤方 - 一橋家臣で、出発前は京都で洋学塾を経営していた。フランスで砲兵学を学ぶ[12]
栗本鋤雲 外国奉行
田辺太一 外国奉行支配組頭・公使館書記官
杉浦譲 外国奉行支配調役
渋沢栄一(渋沢篤太夫) 御勘定格・陸軍付調役
生島孫太郎 外国奉行支配調役並出役
日々野清作 外国奉行支配調役
杉浦愛蔵 外国奉行支配調役
高松凌雲 幕府・奥医師
山内堤雲(山内六三郎) 外国奉行支配通弁御用
山内文次郎 小十人格・砲兵差図役勤方
箕作麟祥(箕作貞一郎) 外国奉行支配翻訳御用頭取・御儒者次席
水戸藩 - 一同天狗党攘夷派
山高石見守 昭武守役・御小姓頭取
菊池平八郎 民部大輔殿小姓頭取
井坂泉太郎 民部大輔殿小姓頭取
服部潤次郎
皆川源吾
加治権三郎
大井六郎左衛門
三輪端蔵
諸藩
佐賀藩
佐野常民
薩摩藩 (日本薩摩琉球国太守政府)
岩下方平(岩下佐治右衛門) 使節団長兼博覧会御用 薩摩藩・家老
市来政清
岩下方美
野村宗七
渋谷彦助
蓑田新平
斎藤健次郎 - シャルル・ド・モンブランの従僕
堀壮十郎
岩下長十郎 - 方平の長男
鳥丸啓助 - 大工
その他
清水卯三郎 浅草・瑞穂屋の商人
柳橋「松葉屋」芸者 おさと・おかね・おすみ
レオン・デュリー フランス領事
アレクサンダー・フォン・シーボルト 英国公使館の通訳・案内係 - 帰省のため同船し、イギリス政府の意向をもって親仏派崩しを画策した[12]
各国の展示の様子
会場外景
画家のマネによる博覧会の風景画
水族館の内部
石斧[14]
大砲
アルフレート・クルップの大砲
展観する人々
スタインウェイ製のピアノに熱狂し、ピアニストになりたがる人々[15]
ユージン・ファルコの振り子時計
スウェーデン、ブレーキンゲ地方の民族衣装
会期中の週間入場パス
脚注・出典^ フランス語版wikipediaより、以下原文：Jules Verne s'est inspire de l'aquarium geant presente a l'Exposition et contenant plus de 800 poissons pour decrire le hublot du Nautilus (Jules Verne) dans Vingt Mille Lieues sous les mers.
^ 左から、ベルギーのレオポルド2世、プロイセンのヴィルヘルム1世、オーストリアのフランツ・ヨーゼフ1世、ナポレオン3世、ロシアのアレクサンドル2世、エジプトのイスマーイール・パシャ副王、イギリスのウェールズ公アルバート・エドワード
^ “国際博覧会 （METI/経済産業省）”. www.meti.go.jp. 2021年12月4日閲覧。
^ 國雄行『博覧会と明治の日本』吉川弘文館、28頁。
^ 國雄行『博覧会と明治の日本』吉川弘文館、29頁。
^ 國雄行『博覧会と明治の日本』吉川弘文館、37頁。
^ 『読売新聞』2018年3月10日「編集手帳」（１面コラム）
^ 高橋由一履歴 高橋源吉編
^ MUSEUM No.89,90
^ 内外博覧会総説 永山定富
^ 前列左から、アレクサンダー・フォン・シーボルト、保科俊太郎、山高石見守、井坂泉太郎、徳川昭武、菊池平八郎、向山隼人正、田辺太一、レオン・デュリー、後列左から、渋沢栄一、山内文次郎、高松凌雲、木村宗三、服部潤次郎、皆川源吾、加治権三郎、大井六郎左衛門、三輪端蔵、杉浦譲、山内六三郎、生島孫太郎、日比野清作、箕作麟祥
