パラマウント・グローバルは1999年に買収劇のあったCBSとバイアコムによる2度目の経営統合である。CBSを買収したバイアコムは2005年に経営分離。存続会社として初代バイアコムはCBSコーポレーションに社名変更。同時に買収前の事業を中心として2代目バイアコムが分割された[1]。
2016年、バイアコムはCBSとの統合を図るが、大株主のナショナル・アミューズメンツが反対し頓挫。2018年、ウォルト・ディズニー・カンパニーによる21世紀フォックス買収を遠因としたバイアコムとCBSとの統合が再燃。同年5月、CBS社はナショナル・アミューズメンツを提訴。2019年8月13日、バイアコムとCBSは正式に再統合で合意した[2][3][4]。
2021年3月22日に増資を発表。株式価値の希薄化が懸念されたことから株価は暴落し、5営業日で半値以下まで急落した。この際、バイアコムCBSの株を大量保有していた投資会社(アルケゴス・キャピタル・マネジメント)の損失が膨らみ追証が払えずにデフォルト状態となった。この会社にはクレディ・スイスのほか野村証券、三菱UFJ銀行、みずほ銀行などが投資しており、バイアコムCBSの株式が第二のリーマンショックの引き金となりかねない事態を生み出した[5]。
2022年2月15日、社名を「パラマウント・グローバル」に変更することを発表し、翌16日付けで改称手続きが行われた[6]。
2023年12月、同業会社であるワーナー・ブラザース・ディスカバリーとの合併交渉が水面下で行われていることがアメリカの複数のメディアから報じられた[7]。その後もスカイダンス・メディアに加え、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントとアポロ・グローバル・マネジメントの連合体への売却交渉や検討も報じられている[8][9]。
日本ではCBSはTBSホールディングス(TBSHD)と独占包括業務提携を結んでおり、テレビ事業子会社のTBSテレビによるニュース映像利用の他に、ニュース番組を系列のBS-TBS、TBS NEWS(旧TBSニュースバード)で放送されており、TBSHDのメインバンクが旧三井銀行(→旧太陽神戸三井銀行→旧さくら銀行→現三井住友銀行)だったこと。[10]。また、東宝東和(東宝グループ)は子会社の東和ピクチャーズよりパラマウント・ピクチャーズの劇場配信であり、東宝グループのメインバンクが旧三和銀行(→旧UFJ銀行→旧三菱東京UFJ銀行→現三菱UFJ銀行)だったこと。この縁で、パラマウント・グローバルは三井グループ及び三和グループとも関係が深い[注釈 1]。
主要部門及び傘下企業
4つの主要部門
CBSエンターテインメント・グループ(英語版