パプリカ_(アニメ映画)
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パレードのシーンは、音楽を担当している平沢進と2人3脚で作り上げた[23]。今曰く、「平沢さんの音楽から、映像が生まれてくる感じですね。私にとって音はすごく大切。音半分、映像半分。それが合わさって100ではなく、150にも200にもなっていくと思っています」[23]
反響

映画批評サイトRotten Tomatoesでは批評家から84%、観客から87%の肯定的評価を得ている[24]

2008年の米国ニューズウィーク誌日本版が選んだ歴代映画ベスト100には『パプリカ』(2006)が、日本アニメから唯一選ばれた[25]

世界最古の映画機関の一つである英国映画協会(BFI)が選択した、「1925年から2020年までの年代別傑作日本映画」にて選ばれた数少ないアニメ作品の中で、1988年度の『AKIRA』や2001年度の『千と千尋の神隠し』などと共に、2006年度の傑作日本映画として選ばれている[26]

ハリウッド・リポーター選出の大人向けアニメ映画のベスト10において8位にランクインした[27]

クリストファー・ノーラン監督脚本製作による2010年アメリカ映画インセプション』にインスピレーションを与えたと言われる[2][26]。本作は他人と夢を共有できる装置の発明をめぐり、悪夢を見させる夢のテロリストと夢探偵パプリカの戦いを描くが、『インセプション』も他人の夢に侵入して潜在意識の中からアイデアや情報を抜き出す産業スパイが登場し、ホテルの部屋から飛び出した男が廊下を進むうちに通路がねじれてゆくシーンや、空間の一部がガラスのように崩れ落ちるシーンなどのビジュアルにその影響が色濃く見て取れる[2][26]
受賞

第12回アニメーション神戸 作品賞・劇場部門

第14回Chlotrudis Awardsベストデザイン賞

第25回ポルト国際映画祭Critics' Award受賞

第35回モントリオール・ニューシネマフェスティバルPublic's Choice Award受賞

第8回ニューポート・ビーチ・フィルム・フェスティバルFeature Film Award受賞

東京アニメアワード2007 優秀作品賞劇場映画部門、個人部門音楽賞(平沢進)

脚注[脚注の使い方]
注釈^ 今は『パプリカ』のみならず、筒井康隆作品全般のファンなので、映画『パプリカ』の制作には敬意を持って取り組んだが、原作を尊重するということは必ずしも原作のストーリーやエピソードのディテールに忠実であることを意味せず、原作を尊重するからこそ映画として作り替える部分が必要になることもあると思うと語っている。

出典^ a b c d e f g h i “Interview 17 2007年4月アメリカから『パプリカ』に関するインタビュー”. KON'S TONE. 今敏 (2007年10月14日). 2021年9月24日閲覧。
^ a b c d のざわよしのり (2020年10月4日). “没後10年、世界中のクリエイターに影響を与えた今敏監督の功績 未発表作はどう決着する? (1/2)”. リアルサウンド. 2021年10月10日閲覧。
^ a b c 藤津亮太 (2020年12月18日). “「虚構と現実」の狭間で…"没後10年"今敏監督はアニメで何を描き続けていたのか? (5/5)”. 文春オンライン. 文芸春秋. p. 5. 2021年10月10日閲覧。
^ “ ⇒今監督の命日に新宿バルト9で「パプリカ」など上映?林原めぐみさんも登壇”. 新宿経済新聞 (2011年8月5日). 2021年10月10日閲覧。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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