パトロールカー
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なお、一部報道で「仕様書を変更したことにより解消した」とあるが、実際に仕様書が改訂された事実はない[29]

また、令和4年度以降の配備分から、国のカーボンニュートラルの実現の施策の下、「代替できる電動車が無い場合を除き、電動車を導入する」という方針に基づき、交通用の覆面パトカーを除いて、ハイブリッドでの配備となった。
日産・セドリック(セドリックセダン)(YPY31、-2002)

かつては刑事ドラマにも多く登場した車種。排気量は3000ccのみ設定。室内は170系以降高級になったクラウンとは対照的に質実剛健さに徹しており、総ビニール内装でエンブレム類はメーカーのものと車名以外全て撤去されている(クラウンでもフロントグリルとCピラーには付いている)。窓は全席手回し式となっている。また日産のエンブレムが楕円形となっている。MTが基本だがATもあった。YPY31は2度の大きなマイナーチェンジを受けているが中期型(91-95)はフロントグリルがオリジナル(営業車の最下級グレード)と同じだった。覆面の最終モデルはドアミラーが標準となり、オートカバーが装備された。また、中期型まではグロリアにもパトカー仕様があった(前期は5ナンバー枠で中期は3ナンバー枠)。こちらは2000ccで型式はYY31改であった。

セドリック(北海道警)

セドリック(覆面)

セドリック(皇宮警察

セドリック(皇宮警察)

日産・クルー(YHK30、-2002)
クルー(昇降機付き・大阪府警)排気量は2000ccのみ設定。5ナンバーサイズで警邏用に使われた。赤色灯は初期モデルがバー型で後期セドリックパトカーが出た頃からブーメラン型となり末期モデルは昇降機が付いた。安価であったため、クラウン、セドリック同様に大量購入された。タクシー仕様がベースとなるために質素な造りが特徴であった。2002年に一般向けのガソリンエンジン車(クルーは本来タクシー専用モデルとして登場したがデビュー翌年に一般向けガソリン車が登場した)が生産中止となったため、パトカー仕様も消滅した。MT・バー型仕様の初期型は退役してしまったが、155系クラウンが生産終了となった。
三菱・ギャランΣ/ギャラン (3代目 1976年-1980年、4代目 1980年-1984年、5代目 1983年-1999年、6代目 1987年-1992年)

当時の警ら車両には直列6気筒エンジン車ばかりが採用されていたが、三菱ではデボネア用の直6エンジンの生産をすでに中止しており、適当なエンジンを持っていなかった。しかし、ギャランΣに搭載されたアストロン・80シリーズは、直列4気筒エンジンに付きものの振動を打ち消すサイレントシャフトを備えており、直4エンジンながら制式な警ら車両として採用された経緯がある。
三菱・シグマ(F13AK、-1996)
排気量は2500ccで駆動方式はFF。販売台数が少なく、パトカー以外にはあまり見られなかった車種である。実質的には同社のディアマンテ姉妹車であり、その外観も酷似している。1990年代前半に全国で大量配備されたがブーメランパトライトでないこともあった。市販車同様の2500ccV6エンジンで、室内も木目調パネルがそのまま残されるなど、コスト増となる箇所の変更は少なく当時のパトカーとしては比較的高級感ある造りが特徴であった。リアシート形状はアームレストなどを省略したパトカー専用仕様。トランスミッションは基本的にマニュアルだが、試験的に導入された4速オートマチック車も存在する。生産終了に伴う後継車はディアマンテパトカー。現在も愛知県警に現存車がある。
三菱・ディアマンテ(F31AK、-1999)
ディアマンテ(埼玉県警)

排気量は2500ccで駆動方式はFF。シグマパトカーの後継として登場した。パトカー用グレードとしては唯一のハードトップである。ホイールキャップこそないが、ドアミラーが装着されていた。先代のシグマとは違い、全国配備はされていない。市販では最初期のモデルにのみあった(1993年のマイナーチェンジで消滅)マニュアルが標準設定されていた。オートマチック車は市販車同様マニュアルモードがついていた。装備はシートはビニールだが、パワーウィンドウ、オートエアコン、ウッドパネルなど170系クラウンに近いものになっている。
スバル・レガシィB4(BM9-2012?2014)
レガシィB4(警視庁)エンジンはEJ25型水平対向4気筒2500ターボエンジン、トランスミッションはパドルシフト付き5速AT。駆動方式は4WD(VDC-4WD)。足回りは17インチタイヤ&アルミホイールに17インチフロントディスクブレーキを搭載。2012年度の国費の制服用無線警邏車(4WD指定)として国費で全国の警察に228台納入された車両。クラウン、クルー以外で昇降式警光灯を搭載した初のパトカーでもある。色は上部がサテンホワイトパール・下部がクリスタルブラックシリカとなっている。ベースグレードはD型の「2.5GTアイサイト」であるが、市販車には存在しない実質的なパトカー専用グレードであり、装備品のうち、アイサイト、キーレスアクセスプッシュスタート、両席パワーシート、アルミペダル、HIDヘッドランプ、濃色ガラス、オールウェザーパック等が省略され、左右独立オートエアコンを通常のオートエアコンに、中央カラー液晶付きエレクトロメーターが通常のメーターに変更されている。インテリアパネルは前期型2.5iと同様のシルバー塗装。クルーズコントロールSI-DRIVEはそのまま装備。その一方で制服用無線警邏車のガイドライン仕様に従いビニールレザーシート表皮・警察車両専用装備品に合わせ型取りされた塩ビフロアマット仕様等を採用し、2012年度から納車が開始された。2013年度車では警邏用4WD指定枠だけでなく、警邏用駆動方式指定なし・交通用4WD指定枠でも富士重工業が国費分を落札したため全国すべての都道府県警察に大量導入された。2013年度車ではトランクリッドが全てホワイトパールで塗られ、前面警光灯がLEDに変更されているなど相違点がある。2013年度には交通覆面仕様も登場した他、警護車、捜査覆面として採用実績がある。現行BS9型では日本向けの市販車が2.5のNA車のみとなった影響からか今のところ国費の警察車両としての採用実績はない。
スズキ・ソリオ(MA15S-2011?)
エンジンは1200cc直列4気筒エンジンで4WD。Gグレードをベースにドアサッシをボディ同色にしたり、ドアノブ・ドアミラーが黒色になるなどコストダウンが行われている。2015年度からはスイフトのXGをベースとした小型パトロールカーが国費導入されている。
スズキ・キザシ(RE91S-2012?)
エンジンは2400cc直列4気筒エンジンで、私服用無線警邏車として導入。市販車のキザシは1グレードで本革シート等が標準装備された仕様であるが、コストダウンのため本革・電動シートをファブリック・手動式シート、本革巻きステアリング・シフトノブをウレタン素材、BOSEオーディオをラジオレス、フロントフォグランプもレスとなり、チューニングが行われたパトカー専用グレードを設定。2012年度に国費分として908台が導入され、2013年度も大量導入が見込まれる。神奈川県では制服用無線警ら車が県費にて導入されている。
パトカー乗務員になるために警察官が受ける訓練「緊急自動車#緊急自動車の走行」も参照

パトカー・白バイに用いられる乗用車・バイク(自動二輪車)は(違反車・逃走車を迅速に発見・確保する目的から)一般の自家用車・企業の営業車より高出力・大排気量の大型エンジンを搭載している(覆面パトを含む警ら・交機・高速・機捜の各隊に属する車両がこれに該当。なお地域巡回を主とし緊急走行の頻度が低いミニパトの排気量・出力は一般車と同程度)。また一般の自家用車や企業の営業車と異なり、パトロール・取締は天候とは無関係に24時間年中無休で行われている。

このため警察官がパトカー及び白バイを運転する場合、(交通量が多く渋滞の激しい道路や住宅街等の狭隘道路においても)一般車両との人身・物損・接触事故を避けて周囲の交通に危険を及ぼすさずに事件・事故発生現場へ急行したり、挙動不審の車両・人物(特に指名手配犯や盗難届が出されている車両)を逃走させず迅速に発見・追跡・身柄確保できるよう、(一般の自家用車・第二種免許を要する緑ナンバー車を含めた企業営業車より)非常に高度かつ熟練の運転技能、及び臨機応変の判断力が要求される(ただ単に「普通・準中型・中型・大型・自動二輪・大型二輪の第一種運転免許、普通・中型・大型の第二種運転免許を有している」のみではパトカー・白バイの運転不可であり、警察官は指定自動車教習所指導員以上の高度な運転技能を有している。よって、警察学校を卒業したばかりの新人警察官は、現場となる各部署・部隊へ配属されてもすぐにパトカーのハンドルは握れず、現役警察官が全員パトカーを運転できるわけではない。第一種普通自動車運転免許は「警察学校入校前の取得」が推奨されている)。

よって、所轄の警察署内練習コース[注 3]運転免許試験場内コース等で(一般の自動車教習所より)高度かつ厳しい運転技能習熟訓練を長期にわたり積み重ね、かつその試験(検定)に合格しなければならない(訓練・試験内容は所属部署や車種により異なる)。また高速隊所属の警察官は(車両の排気量・出力が一般道路用パトカーより大きくて速度も速く、かつ自専道上での取締や事故処理は高速走行している他車に轢かれる危険と隣り合わせのため)一般道路以上に高度な運転技能・体力・臨機応変の判断力が要求される。なお(警察学校を卒業したばかりの)新人警察官は場内コースにおける走行訓練・教習のみならず、パトカー警ら中も先輩・上司警察官から運転技能等を徹底的に叩き込まれる[注 4]

さらに積雪の多い地方においてはスリップ事故を起こさぬよう、夏期の乾燥路面以上に慎重かつ迅速な運転が要求される。このため全警察官に対し冬道安全運転技能向上訓練が課されている。なお検定は1級?4級まであり、緊急走行をする(サイレンを鳴らしパトライトを点灯させて走る)場合は2級以上の検定に合格しなければならない(3級以下は「緊急走行可能な車種と場面を絞る」という条件付きでの運転となるため、警察官としての守備=任務遂行範囲が狭まる)。またパトカー運転訓練指導員になるためには最も難関である1級の検定に合格する必要がある(これら技能検定は一般の運転免許技能試験より難しく、合格は狭き門となっている)。加えて(一般の「運転免許更新試験」にあたる)「パトカー及び白バイ運転技能考査」も毎年実施されており、これに不合格となった警察官はパトカー・白バイの運転が一定期間出来なくなる。

パトカー(緊急車両)運転資格の車種区分は各都道府県警により異なっており、警視庁の場合、運転資格は軽自動車限定とそれ以外の二種類であり、公用車の運転には緊急走行を行わない一般職員であっても同じ資格を取得しなければならない。技能試験は緊急車両向けの特殊な項目や高度な技術が必要なものは存在せず、免許試験場における普通免許の実技試験と全く同一の内容である。

パトカー・白バイの運転技能習熟訓練は「普通MT免許及び自動二輪免許を取得後2年以上経過し、かつ無事故無違反を1年以上継続」という条件を満たした警察官のみ参加可能(参加人数には上限が設けられており、技能試験不合格が続いた警察官はパトカー・白バイ運転不可。


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