アメリカもロシアも中国も、帝国主義的、覇権主義的な性格を持っていることである。中国は台湾や琉球諸島に対する領土的野心をあらわにしており、また、ロシアも隣国を自国の「勢力圏」とみなし、親欧米路線を取っているウクライナ、グルジア、そして2009年に入って以降EUへ接近し始めたベラルーシに対して禁輸措置などを行い、強硬な圧力をかけている。
2013年にはアメリカの財政難から債務不履行(デフォルト)が起きそうになったり、アサド政権がレッドラインを超えたとして当初アメリカ主導で行う予定であったシリアへの軍事介入を取りやめた。 パクス・アメリカーナがそれ以前の「超大国による平和」と異なる点 として、多国籍企業や非政府組織の世界政治への影響力拡大がある。これらの組織はアメリカの推進する「グローバル・スタンダード」によって各国で影響力を拡大しつつある。 なお、アメリカ合衆国主導のグローバリズムは、アメリカ国内産業の衰退や中国など新興国の経済発展にも関係しており、アメリカの弱体化にも繋がるものになっているため、グローバリズムはアメリカ国内でも伝統的保守派の反発を呼んでいる[要出典]。
パクス・アメリカーナとグローバリズム
脚注^ 板谷敏彦
^ Jayita Sarkar. “ ⇒Whither Pax Atomica? - The Euromissiles Crisis and the Peace Movement of the early 1980s”. ウイルソン・センター. 2013年8月6日閲覧。
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