パーソナルコンピュータにおけるファームウェアは、主にマザーボードのファームウェア(BIOS / UEFI)を指すことが多い[39]。
ソフトウェア
オペレーティングシステム詳細は「オペレーティングシステム」を参照
オペレーティングシステム(OS)はコンピュータシステム全体の管理と制御を行ない、ユーザーインターフェイスを提供するシステムソフトウェアの一種である。OSによって標準化・抽象化されたAPIが提供されることで、アプリケーションソフトウェアはハードウェアを直接制御する必要がなくなる。
Windows詳細は「Microsoft Windows」を参照
マイクロソフトが提供する独自のオペレーティングシステムで、1990年代よりPC/AT互換機に搭載されるOSの主流となっている。Microsoft Windows 10以降はWindows Subsystem for Linux(WSL)によるLinux互換環境もサポートしている。
macOS詳細は「macOS」を参照
Appleが提供するUnix系の独自のオペレーティングシステムで、Apple社独自のハードウェアで動作する。GUI操作を基本とするが、UNIX互換のシェルも持つ。
ChromeOS詳細は「ChromeOS」を参照
Googleが提供するLinux系の独自オペレーティングシステムで、Google Chromeをベースとしたシェルを持つ。Androidとの連携や互換性が優れており、ソフトウェア開発用途などにDebian系のLinuxサブシステム(Crostini)も制限付きながら利用できる[40]。
PC-UNIX詳細は「PC-UNIX」を参照
パーソナルコンピュータで稼働するUnix系オペレーティング環境。カーネルとしてオープンソースソフトウェアであるLinuxが使われるようになって普及した。ウィンドウシステムとしてはX Window Systemが標準になっている。
アプリケーションソフトウェア詳細は「アプリケーションソフトウェア」を参照
普通の人々がインターネット上の検索エンジンで情報検索したり、あるいは各企業やサービスの公式サイトで各種登録を行ったり、ネットショッピングを行ったり、webメールを送受信するためにはWebブラウザが使われており、さまざまなアプリケーションソフトの中でも使われる頻度が高くなっている(最近はさまざまな便利なクラウドサービスが増えているのでブラウザが使われる頻度が特に高くなっている)。
事務作業用のソフトウェアは近年ではプロダクティビティ・ソフトウェアと呼ばれるようになってきており、たとえばワープロ、表計算、データベースなどやこれらをパッケージ化したオフィススイートなどがある。それ以外にも、ペイントソフト、写真加工ソフトなどはきわめて一般的で、さらに映像(動画)編集ソフト、オーサリングツールも使用ユーザが次第に増えている。ほかにもゲーム好きな人々はゲームソフトを高頻度で使用している。コンピュータエンジニアなどはターミナルソフト(en:Terminal emulator
)を多用し、システム開発を行うエンジニアはプログラミングツール(統合開発環境、コンパイラなど)を多用する。いずれも無償のもの / 有償のものの両方があり、無償のものにはオープンソースなどライセンスに従えば無償でも利用できるものがある。近年ではインターネット経由で無償でダウンロードできるものも多い。またオペレーティングシステムに標準で含まれているものもある。そのほか、特定の業種だけで使うソフトや、特定の職種だけが使うきわめて特殊なソフトもある(こちらは多くは有償で、相当の価格に設定されていることが多く、なかには(かなりの費用をかけて)特注で制作するものもありユーザは一社だけあるいはひとりだけという場合もある)。 ミドルウェアはOSとアプリケーションとの間に構築されるアプリケーションフレームワークの一種である。アプリケーションの開発を効率化する。 主なパーソナルコンピュータのメーカーは以下の通りである。大手メーカーの多くはクアンタ・コンピュータ、コンパル・エレクトロニクスなどの台湾に本社を置く受託製造メーカーにOEM生産を委託しており、ノートパソコンに至っては世界の年間生産台数の約9割を台湾企業が手掛けている。 国・地域名現存過去
ミドルウェア
主なメーカー
アメリカHP Inc.[41]
デル
Apple
Google
Microsoft
Amazon.com
エバレックス
インテル
アジレント・テクノロジー
アドバンスト・マイクロ・デバイセズ
クレイコモドール(破産)
タンディ・ラジオシャック(撤退)
アタリ(撤退)
IBM(PC部門をレノボに売却し撤退)
コンパック(HPに吸収合併されブランド名として存続)
DEC(コンパックに買収)
ASTリサーチ(サムスンに買収)
イーマシーンズ(ゲートウェイに買収)
ゲートウェイ(エイサーに買収されブランド名として存続)
パッカードベル(NEC傘下を経てエイサーに買収)
ユニシス(撤退)
ベル&ハウエル(撤退)
日本NECパーソナルコンピュータ
富士通クライアントコンピューティング
Dynabook(東芝→シャープ)[注釈 14]