パソコン
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黎明期のPCは、内蔵音源としてビープ音FM音源といった貧弱な音源しか持たなかったが、PCMデータの再生に対応したPCM音源を搭載したサウンドチップが標準的となり、また各種OSにおいてアプリケーションソフトウェアからオーディオデバイスを利用するためのアプリケーションプログラミングインターフェイス(API)の標準化が進んだことにより、音声や動画の再生が標準的にできるようになっている[注釈 12]

スピーカー音声音響)を出力するための装置。ノートPCのヘッドフォン・ジャック

ノートPCではキーボードとディスプレイの間あたりに内蔵されていることが多く、スピーカーの直径が小さいため音響的には貧弱な音しか出ないことが一般的であるが、ノートPC本体横に音響出力用のミニプラグのジャック(メス側)が用意されていることも一般的なので、そのジャックに高性能のヘッドフォン(イヤフォン)類を挿せば、良質な音響を聞くことができる。

デスクトップPCでは、HDMI接続したディスプレイがスピーカーを備えていればそのスピーカーから音が出る。PCをサウンドカードを搭載する場合で音声出力端子があればそこにスピーカーを接続する。
インターフェイス詳細は「インタフェース (情報技術)」を参照

周辺機器を接続するための差し込み口(ポート、端子)。以前はそれぞれの周辺機器に対応する専用のインターフェイス(レガシーデバイスともいう)が備わっており、PS/2コネクタ、DVIイーサネットThunderboltIEEE 1394USBなど複数の種類に分かれていたが、2010年代以降USB+HDMI(モデルによってはイーサネット用RJ-45)だけしか備えないという機種が増えた。
ケース詳細は「筐体」および「PCケース」を参照

デスクトップPCやタワー型PCではケース、つまり箱状の入れ物が使われる。縦置きのミニタワー型、ミドルタワー型、フルタワー型などがある。
その他の周辺機器
Webカメラ
PCのモニター等に取り付ける小型カメラ。内蔵されるものと外付けのものがある。主にビデオ会議や動画配信などのネットワークストリーミング用途で使用される。
プリンター
紙に印刷するための装置。カラーのインクジェットプリンターレーザープリンターが主流である。イメージスキャナとの複合機もある。[注釈 13]
スキャナイメージスキャナ
外部から画像(平面的な写真印刷物)をPC用のデータに変換して取り込むための装置。ポジネガなどのフィルムをスキャンできる機種もある。プリンターに統合された複合機が主流となっており、単独の製品は少ない。
ビデオキャプチャ装置
ビデオ信号を動画データに変換して取り込むために使う。内蔵カード型のもの(ビデオキャプチャカード)も、外付けの箱型でUSB接続のものもある。
チューナー
古くはAM/FMラジオチューナー搭載モデル、次いでアナログTVチューナー搭載モデルが発売されたことがあったが普及をみなかった。日本ではデジタル放送(TV)チューナーが2008年ごろから普及しはじめ、薄型テレビやHDD/DVD/BDレコーダー等の家電製品と同様に、パソコンで放送を録画、再生できるようになっている。
モデム、TAなど
モデムダイヤルアップ接続インターネットへ接続する場合に必要な装置で2000年代までは標準的に搭載されていた。ISDNを利用する場合はTAADSLの場合はADSLモデムを使った。
その他 デジタルカメラ
写真データを取り込む場合にUSB接続やワイヤレス接続する。
ファームウェア

パーソナルコンピュータにおけるファームウェアは、主にマザーボードのファームウェア(BIOS / UEFI)を指すことが多い[39]
ソフトウェア
オペレーティングシステム詳細は「オペレーティングシステム」を参照

オペレーティングシステム(OS)はコンピュータシステム全体の管理と制御を行ない、ユーザーインターフェイスを提供するシステムソフトウェアの一種である。OSによって標準化・抽象化されたAPIが提供されることで、アプリケーションソフトウェアはハードウェアを直接制御する必要がなくなる。
Windows詳細は「Microsoft Windows」を参照

マイクロソフトが提供する独自のオペレーティングシステムで、1990年代よりPC/AT互換機に搭載されるOSの主流となっている。Microsoft Windows 10以降はWindows Subsystem for Linux(WSL)によるLinux互換環境もサポートしている。
macOS詳細は「macOS」を参照

Appleが提供するUnix系の独自のオペレーティングシステムで、Apple社独自のハードウェアで動作する。GUI操作を基本とするが、UNIX互換のシェルも持つ。
ChromeOS詳細は「ChromeOS」を参照

Googleが提供するLinux系の独自オペレーティングシステムで、Google Chromeをベースとしたシェルを持つ。Androidとの連携や互換性が優れており、ソフトウェア開発用途などにDebian系のLinuxサブシステム(Crostini)も制限付きながら利用できる[40]
PC-UNIX詳細は「PC-UNIX」を参照

パーソナルコンピュータで稼働するUnix系オペレーティング環境。カーネルとしてオープンソースソフトウェアであるLinuxが使われるようになって普及した。ウィンドウシステムとしてはX Window Systemが標準になっている。
アプリケーションソフトウェア詳細は「アプリケーションソフトウェア」を参照

普通の人々がインターネット上の検索エンジンで情報検索したり、あるいは各企業やサービスの公式サイトで各種登録を行ったり、ネットショッピングを行ったり、webメールを送受信するためにはWebブラウザが使われており、さまざまなアプリケーションソフトの中でも使われる頻度が高くなっている(最近はさまざまな便利なクラウドサービスが増えているのでブラウザが使われる頻度が特に高くなっている)。

事務作業用のソフトウェアは近年ではプロダクティビティ・ソフトウェアと呼ばれるようになってきており、たとえばワープロ表計算データベースなどやこれらをパッケージ化したオフィススイートなどがある。それ以外にも、ペイントソフト、写真加工ソフトなどはきわめて一般的で、さらに映像(動画)編集ソフト、オーサリングツールも使用ユーザが次第に増えている。ほかにもゲーム好きな人々はゲームソフトを高頻度で使用している。コンピュータエンジニアなどはターミナルソフト(en:Terminal emulator)を多用し、システム開発を行うエンジニアはプログラミングツール統合開発環境コンパイラなど)を多用する。

いずれも無償のもの / 有償のものの両方があり、無償のものにはオープンソースなどライセンスに従えば無償でも利用できるものがある。近年ではインターネット経由で無償でダウンロードできるものも多い。またオペレーティングシステムに標準で含まれているものもある。そのほか、特定の業種だけで使うソフトや、特定の職種だけが使うきわめて特殊なソフトもある(こちらは多くは有償で、相当の価格に設定されていることが多く、なかには(かなりの費用をかけて)特注で制作するものもありユーザは一社だけあるいはひとりだけという場合もある)。
ミドルウェア


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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