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メインボードlenovoのノートPC(ThinkPad X230、2012年発売)のメインボードを底面側から見た写真[注釈 8]。 銀色の金属板の下にCPUが隠れている。CPUから右上に伸びるの曲線的な棒およびファンはヒートシンクであり、CPUの放熱をおこなう。CPU左側の青色の板がRAM(主記憶装置)。

パーソナルコンピュータのメインボードの典型的なマザーボードの構成部品は、システムの中央となるチップセット、UEFIなどのファームウェアが書き込まれたROMあるいはフラッシュメモリ、CPUメインメモリなどの専用のソケットやスロット類(固定の場合もある)、PCIeなど汎用のバスのスロット(ビデオカードには2019年現在はこれが使われることが多い)、その他SATAやUSBなどのためのソケット、オンボードグラフィック機能を担う部品[注釈 9]、などから成る。

コンピュータ全般ではメインボードの形態はおおむね、複数の基板を相互接続したバックプレーン方式と、1枚の基板にまとめたマザーボード方式に分けることができるが、パーソナルコンピュータでは基板が1枚のマザーボード方式が一般的である。[注釈 10]

デスクトップPCのメインボードは、ATX仕様、Mini-ITX仕様などがある。
CPU詳細は「CPU」および「マイクロプロセッサ」を参照

コンピュータの頭脳に当たる部品。中央処理装置。汎用のマイクロプロセッサ(MPU)が使われる。プロセッサは、世代、メーカーごとにソケット規格が異なる。

Windows機向け。x86互換

2019年現在、老舗のインテルのものを安価なものから高価高性能なものへと並べて挙げるとCeleronPentiumCore iシリーズとなる。業務用ではXeonシリーズもある。

AMDのMPUでは、AthlonAシリーズRyzenなどがある。「プロ」(ハイエンドユーザ用)としてはRyzen Proがある。

インテル、AMD向けともGPUを統合したものがある。


Mac向け - Apple M1およびApple M1 Pro(en:Apple M1 Pro and M1 Max)。ARMアーキテクチャベースのSoCであり、独自開発のGPU及びニューラルコアと緊密に統合されている。M1 Proは、インテルのハイエンドCPUであるCore i7よりも性能が高く、なおかつ省電力である[33]。2022年3月にはさらに高性能化したApple M1 Ultraが登場した(2022年5月時点でワークステーションに採用されている)

タブレット(スマートフォン)向け - タブレット(スマホ)のCPU(MPU)は省電力であることが重要で、基本的にARMアーキテクチャである。AppleシリコンクアルコムSnapdragonなど。設計を多数のメーカーにライセンスする方式をとり、おびただしい種類のASICが生産されている。

メインメモリ詳細は「主記憶装置」および「Random Access Memory」を参照

RAMとも呼ばれる[34]。漢字表記では主記憶装置。CPUと基板上の回路を通じて直に接続されているメモリである[34]。次に説明する補助記憶装置(ストレージ)に比べ読み書きが桁違いに高速という特徴があるが、単価が高いため、搭載される容量は補助記憶装置に比べて何桁(けた)か少ないのが一般的である[34]。メインメモリはCPUの作業場所に当たり、実行中のプログラムや、CPUが操作中のデータが格納される。揮発性の記憶装置であり、電源を切ると記憶内容は消えるため、電源を切った後も使うデータや設定などは、電源を切っても記憶が消えない補助記憶装置(HDDやSSDなど)に保管することになる。

搭載可能なメモリモジュールの規格や容量はマザーボードに左右される。また、認識・使用可能なメモリの上限はOSに左右される。

なお、搭載するメインメモリの量が足りないと、OSのデフォルトの設定ではやむを得ずメインメモリの代わりに補助記憶装置を作業場所として使うようになっていることは多く、そうなるとPCの処理速度が一気に落ちてしまい、いわゆる「もっさり」とした動きになってしまうので、メインメモリをたっぷりと搭載しておくことが快適な処理速度を保つ上で鍵となる。
補助記憶装置詳細は「補助記憶装置」、「ハードディスクドライブ」、および「ソリッドステートドライブ」を参照

ストレージとも、外部記憶装置ともいう[35]。不揮発性の記憶であり、通電しなくても記憶が保たれ[35]、容量当たりの単価が安く大容量のものが使えるが、書き込み速度がメインメモリのそれと比べて非常に遅い。したがってプログラムプログラム、データなどの格納場所(ストレージ)として使われたり、他のPCへプログラムやデータを移すために用いられる[35]

PCに内蔵するもの、外付けのもの、着脱可能なリムーバブルなものがある。内蔵型は固定ディスクとも呼ばれる。

1990年代から2010年ころまではPCのOS起動ディスクとしてはハードディスクドライブ(HDD)が主に使われてきたが、その後、2010年代後半ころから、高速に読み書きができるソリッドステートドライブ(SSD)も次第に安価になり、オペレーティングシステムの立ち上げ時の時間が半分?数分の1ほどにも短縮され、PCの使い心地に大きく影響するので、SSDのほうが人々に選ばれることが一般化してきた。(OSの使い勝手にも大きく影響するので)マイクロソフト社も2022年の半ばごろにはPCのハードウェアのメーカーに対してSSDを標準で搭載することを強く要求するようになった[36][注釈 11]

オペレーティングシステムやアプリケーションソフトウェアやよく使われるファイルを読み書きしたりする場所としては高速なSSDを、バックアップや大容量データの長期保存にはHDDを利用するなどの使い分けもされる。HDDはSSDよりも容量あたりの価格が安く、大容量化しやすいことが特徴で、2019年には14TBの製品が、2021年には20TBの製品が発売された[37][38]
リムーバブルディスク詳細は「リムーバブルディスク」、「光学ドライブ」、「光磁気ディスク」、および「フロッピーディスク」を参照

着脱可能なメディアを使用できる外部とのデータ交換用のディスクドライブ。時代とともにメディアが変遷してきて、フロッピーディスクドライブ、光磁気ディスク(MO)ドライブCDDVDBDと変遷してきて、DVDスーパーマルチドライブやBDドライブなど、複数規格のメディアが読み書きできるものが増えたが、インターネット経由でオペレーティング・システムやソフトウェアやコンテンツがダウンロードできることが一般化するにつれ、リムーバブルディスクの需要がめっきり減り、2020年代以降は、リムーバブルディスクドライブを搭載しないモデルが一般的になっている。
拡張カード詳細は「拡張カード」を参照

拡張カードは用途に応じてコンピュータを拡張するためのカード(ボード)。ただし、拡張スロット自体がないモデルも多い。

ビデオ(映像)信号をディスプレイに表示するビデオカード、ネットワーク接続用のネットワークカード、音声出力用のサウンドカードなどがある。

特にリアルタイムの3DCGといった用途でPCを使う場合は、高性能なGPUを利用することが多い。DirectX 10世代以降はGPUを汎用計算に利用すること(GPGPU)も行われるようになり、リアルタイム3DCG以外にも、大量の物理演算、汎用画像処理、動画エンコーディング、ディープラーニングなどの用途でPCを使う場合も高性能のGPUを搭載するようになった。拡張カードを使いたい場合はデスクトップPCやタワー型PCから望みの拡張スロットを備えているものを選択することになる。
電源


ノートPCの電源であるACアダプタデスクトップPCのATX電源
電源回路」も参照

パソコンでいう「電源」というのは、コンセントに来ている交流を直流に変換しマザーボードやドライブ装置などに電力を供給するもの。

ノートPCの電源は本体内部に一体化されたリチウムイオン電池などを内蔵しており出先などではこれを使うが、長時間使う場合はコンセントにACアダプタを挿しACアダプタのDCコネクタをノートPCに挿して使用することが一般的である。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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