となる。
この三角形の奇数の部分を塗りつぶすとシェルピンスキーのギャスケットになる。これは2で割った余りによると考えることができるが、一般に2以外の数でも、割った余りによって塗りわけると同様な別のフラクタル模様になる。
二項係数は組合せの数でもあるので、組合せ数学においてもパスカルの三角形は有用である。n 個のものから異なる k 個選ぶ選び方 nCk の値は、パスカルの三角形の (n + 1) 段目の端から (k + 1) 番目の数に等しい。1 ≤ k ≤ n − 1 の場合、これは n − 1 次元単体の k − 1 次元面の数でもある。例えば5段目の端から2番目の4は四面体(3次元単体)の頂点(0次元面)の数、3番目の6は辺(1次元面)の数、4番目の4は面(2次元面)の数である。これは四面体の場合、二つの頂点を結ぶ線分の集合は辺の集合に等しく、三つの頂点を結ぶ三角形の集合は面の集合に等しいためである。 パスカルの三角形の最も単純な性質として、以下のようなものがある。
パスカルの三角形の性質
頂上から右下・左下の方向へ並ぶ数字はすべて1である。
2段目の 1 から右下・左下の方向(すべて1の方向を除く。以下同じ)には自然数の列が現れる。
3段目の 1 から右下・左下の方向には三角数の列が現れる。
4段目の 1 から右下・左下の方向には三角錐数の列が現れる。
5段目の 1 から右下・左下の方向には五胞体数の列が現れる。
一般的に n 段目の 1 から右下・左下の方向には n − 1 次元単体数が現れる。 tri 0 ( n ) = 1 , tri d ( n ) = ∑ i = 1 n t r i d − 1 ( i ) . {\displaystyle {\textrm {tri}}_{0}(n)=1,\quad {\textrm {tri}}_{d}(n)=\sum _{i=1}^{n}\mathrm {tri} _{d-1}(i).}