エリザベスとウィルはジョーンズとの戦いで窮地に陥るも、駆けつけたジャックが折れた剣を、手元のジョーンズの心臓にかざしてジョーンズを脅すが、ジョーンズはウィルを突き刺す。ウィルが刺された所を見た父のビル・ターナーがジョーンズに襲い掛かった時、ジョーンズの心臓を折れた剣が突き刺す。剣を握っていたのは、ジャックに手助けされた瀕死のウィルであった。ジョーンズは大渦に落ちて行き、沈み行くフライング・ダッチマン号にウィルを残し、ジャックとエリザベスは脱出する。
フライング・ダッチマン号を呑みこむと嵐と大渦は治まるが、ベケットがエンデヴァー号を筆頭に艦隊を進撃させる。ベケットは弱ったブラックパール号を沈めて、海賊達を一気に壊滅に追い込もうとするが、その時フライング・ダッチマン号が海中から現れる。ジョーンズの心臓を刺したウィルは、ジョーンズの代わりに心臓を取り出されてフライング・ダッチマン号の船長となっていた。ブラックパール号とフライング・ダッチマン号がエンデヴァー号を挟むと、ジャックの号令を皮切りに両号の砲弾がエンデヴァー号を粉々にした。放心したベケットは爆風と共に海中に叩きつけられ、エンデヴァー号は木っ端微塵となる。残った艦隊も散り散りに逃げていきジャック達は勝利する。
その後、夕日が照らす丘で、ウィルはエリザベスに自分の心臓の入った箱を渡し、役割を果たすべく、新たに舵取り係となった父・ビルと共にフライング・ダッチマン号で海へと旅立つ。トルトゥーガ島の港では、ジャックが2人の女を伴い桟橋を歩いていた。桟橋の先で待っていたのは小船と、遠くへと去りゆくブラックパール号、そして泥酔したギブスの姿だった。奪ったブラックパール号で海上に逃れたバルボッサは、部下達に不死身になれる「生命の水」のありかを示すサオ・フェンの海図を広げるが、地図の中心部分はくり貫かれていた。ジャックは自分の海賊旗を掲げた小船の上で、くり貫いた海図を広げ生命の水を探しに出航する。
10年後、エリザベスはヘンリー・ターナーと供に水平線を見つめていた。日没とともに水平線に緑色の光が走ると、ウィルが乗るフライング・ダッチマン号が現れる。(了)
キャストキャラクターの詳細については「パイレーツ・オブ・カリビアンの登場人物」を参照
※括弧内は日本語吹き替え
ジャック・スパロウ - ジョニー・デップ(平田広明)
ウィル・ターナー - オーランド・ブルーム(平川大輔)
エリザベス・スワン - キーラ・ナイトレイ(弓場沙織)
ヘクター・バルボッサ - ジェフリー・ラッシュ(壤晴彦)
サオ・フェン - チョウ・ユンファ(磯部勉)
デイヴィ・ジョーンズ - ビル・ナイ(大塚芳忠)
ジェームズ・ノリントン - ジャック・ダヴェンポート(森田順平)
ビル・ターナー - ステラン・スカルスガルド(柴田秀勝)
カトラー・ベケット - トム・ホランダー(横島亘)
ウェザビー・スワン - ジョナサン・プライス(村松康雄)
ティア・ダルマ - ナオミ・ハリス(高乃麗)
ジョシャミー・ギブス - ケヴィン・マクナリー(青森伸)
ピンテル - リー・アレンバーグ(佐々木梅治)
ラゲッティ - マッケンジー・クルック(高宮俊介)
コットン - デヴィッド・ベイリー
マーティ - マーティン・クレッバ(うすいたかやす)
マーサー - デヴィッド・スコフィールド(佐藤祐四)
タイ・フアン - レジー・リー
マートッグ - ジャイルズ・ニュー(石井隆夫)