バービー_(映画)
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

CNNによると、海外市場が本作品の成功をアシストしていると2023年8月に報じており、イギリスメキシコオーストラリア中華人民共和国(中国)などで好調が続いているとしている[31]
北米

2023年8月15日、北米での興行収入が5億3,739万865ドル(約752億円)となり、2008年にクリストファー・ノーランが監督を務めた『ダークナイト』(5億3,498万7,076ドル、約749億円)を抜いて、ワーナー・ブラザースが配給した全作品の中で最高記録を樹立したことを発表した[32][33]

2023年8月23日、北米での興行収入が5億7540万ドル(約841億円)となり、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の興行収入(5億7400万ドル)を抜いて、北米地域で2023年に公開した映画の中で最大のヒット作になった[34][35]

映画市場調査会社のThe Quorumはバーベンハイマー後述)などの社会現象により、普段は映画館に足を運ばないライト層が牽引していると分析している[36]
日本

ワーナー ブラザース ジャパンによると、公開直後の週末3日間(2023年8月11日から同月13日)の興行収入は1億9093万9600円だったことを2023年8月14日に明らかにした[37]
作品の評価

本作は批評家と観客の双方から高く評価されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには474件のレビューがあり、批評家支持率は88%、平均点は10点満点で7.9点となっている。観客支持率は83%、平均点は5点満点で4.2点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「『バービー』は目が眩むほど魅力的なコメディだ。そのメタユーモアは破壊的とも言えるストーリーテリングによって巧みに補完されている」となっている[38]。また、Metacriticには67件のレビューがあり、加重平均値は80/100となっている[39]
続編

続編について、本作品でプロデューサー兼主演を担当したマーゴット・ロビーは2023年11月に行われたAP通信とのインタビューにおいて、「すでに全ての要素を詰め込んだと思う。3部作とかを狙った訳ではない。グレタ監督はこの映画で全てをやり尽くしたし、この続きは想像できない」と否定的なコメントを述べている[40]

その一方でワーナー・ブラザース・ピクチャーズ・グループ共同代表のパメラ・アブディは英国放送協会(BBC)とのインタビューの際にガーウィグ次第とはなるが、「潜在的なテーマ」を見つけることが出来れば、続編の製作もあり得ると語っている[41]
関連ミーム・批判など
バーベンハイマー詳細は「バーベンハイマー」を参照

アメリカ合衆国では本作品と同日(2023年7月21日)に公開された『オッペンハイマー』(ユニバーサル・ピクチャーズ配給)と一緒に鑑賞する者が多いと報じられており、インターネット上では両方の映画のタイトルを合わせた「Barbernheimer(バーベンハイマー)」という造語(インターネット・ミーム)も誕生した[42]。詳細は「バーベンハイマー#日本の反応」を参照

しかし、この社会現象に乗じたファンがSNSにて原子爆弾キノコ雲などを融合させた合成画像を相次いで投稿し、アメリカ合衆国のX(旧:Twitter)公式アカウントが「It's going to be a summer to remember(思い出に残る夏になる)」などと絵文字付きで返信したことから[43]、日本のユーザーから批判される事態となった[44][45]。これを受けて、日本国内の配給を担当しているワーナー ブラザース ジャパンは2023年7月31日に「極めて遺憾なものと考えており、この事態を重く受け止め、アメリカ本社に然るべき対応を求めています」との声明を発表した[44][46]

2023年8月1日(現地時間7月31日)、アメリカ合衆国のワーナー・ブラザースは全世界のプレス向けに声明を発表し、「ワーナー・ブラザースは、先の配慮に欠けたソーシャルメディアへの投稿を遺憾に思っております。スタジオとして心より深くお詫び申し上げます」と謝罪[47][48]。日本のメディアに対しては、同年8月1日に行われた本作監督のグレタ・ガーウィグ来日取材の現場に来ていた記者に対し、紙面で配布された[49]。問題となった投稿も削除された[50]。ただし、この発表はXや公式サイトで行われたものではなく、話題になった投稿以外の合成画像への反応の投稿に関しては数日間削除されなかった[51][52][53]

本作監督のグレタ・ガーウィグはジャパンプレミアでの来日に際して行われたインタビューで本件に対し、「ワーナー・ブラザースが謝罪したことは、私にとって非常に重要なことです。発表がなされたことは、とても重要なことだと考えています」とコメントした[54][55][56]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:82 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef