バーバリー
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ブランド名も「Burberry'S」から「BURBERRY」に、アイテムの大半も変更し新生バーバリーをスタートした。

2000年子供服ラインのバーバリー・チルドレンを展開開始。

2001年、クリエイティブ・ディレクターのロベルト・メニケッティが退任、新たにグッチのレディース部門のシニアデザイナーを務めていたクリストファー・ベイリーを迎えた。

2002年ロンドン証券取引所に上場。のちにFTSE 100の構成銘柄にも採用された。

2005年、ローズマリー・ブラヴォーがCEOを退任、アンジェラ・アーレンツに交代。

2006年、アメリカと、続いてイギリスにてオンラインショップを開始、2007年にはヨーロッパ全土へエリア拡大。

2009年、ロンドン・ウェストミンスターに新たなグローバル本社をオープン。クリストファー・ベイリーが新設ポジションのチーフ・クリエイティブ・オフィサー (CCO) に就任。

2009年、バーバリーロンドンから分岐する形でデニム&アウターラインの「バーバリー・ブリット」とスポーツラインの「バーバリー・スポーツ」を展開開始。

2009年、 ⇒ARTOFTHETRENCH.COMと名づけられた、ソーシャル・ネットワーキング・サイトを開始。


2010年、ロンドン・ファッションウィークとBFC(英国ファッション評議会)の創立25周年を記念し「バーバリー・プローサム」のレディースコレクションを発表。

2011年、バーバリーワールドストアオープン。全世界にオンラインショッピング展開開始。

2012年、バーバリーロンドンのスーツアイテム拡充を目的として同ライン内に「バーバリーロンドン・テーラリング」を新設。同時にアイテム数の少なかった「バーバリー・スポーツ」を「バーバリー・ブリット」内に統合し、現在ワールドワイドではこれら「プローサム」「ロンドン」「ブリット」「チルドレン」の4種のラインを展開中である。

2016年、バーバリーは、「バーバリー プローサム」「バーバリー ロンドン」「バーバリー ブリット」の3つのコレクションを「バーバリー」レーベルに統合すると発表

2017年ジバンシーセリーヌなどでCEOを務めてきたマルコ・コベッティがCEOに加わる[3]。CCO(チーフ・クリエイティブ・オフィサー)でCEOのクリストファー・ベイリーが退任を発表[4]

2018年、CCOにリカルド・ティッシが就任。

ギャラリー

1898年のギャバジン衣料の広告

1908年のギャバジン衣料の広告

1916年のタイロッケンコートの広告

1916年のタイロッケンコート/海軍士官服/トレンチコートの広告

1916年のフランス軍服の広告

1920年の飛行服の広告

デザイナー

現在のデザイナーはイギリス出身のダニエル・リー。ダニエルと言えば、2018年にボッテガ・ヴェネタ(Bottega Veneta)のクリエイティブ・ディレクターに就任し、同ブランドを復活に導いたデザイナー。ボッテガ・ヴェネタを一気にトレンドへ押し上げるという手腕を見せたダニエルが次にどのブランドへ行くのかは注目の的だったが、2022年バーバリーのデザイナーに就任した[5]。前任のデザイナーであるリカルド・ティッシはBURBERRYにストリートテイストを持ち寄り、それまでとは違う新たな客層にリーチすることで大きく業績を伸ばすことに寄与した[6]
各界の愛用者

バーバリーのトレンチコートは各界から深く愛され、元英首相ウィンストン・チャーチル、作家アーサー・コナン・ドイル、喜劇俳優ピーター・セラーズ、女優キャサリン・ヘプバーン、ラッパーのジャ・ルールら数々の著名人が愛用した。

映画『ティファニーで朝食を』でオードリー・ヘプバーンが着用している。日本でも、宝塚歌劇団の男役がしばしば舞台上で着用している。

日本の漫画『ルパン三世』の銭形警部トレンチコートはバーバリー製である。
バーバリーチェック・商標侵害対策バーバリークラシックチェック

キャメル地に黒・白・赤で構成されたバーバリーのチェックは細くて清楚な色合いが特徴で、「ヘイマーケットチェック」または「バーバリークラシックチェック」として知られている。

このチェック模様は1924年にバーバリーのトレンチコートの裏地に使用されたのが最初である。当時のイギリスでは「ウインドーペーン」(窓ガラスの意)といわれるタータンが多く使用されており、バーバリー・チェックは「カントリー・タータン」と呼ばれる柄からアレンジしたもので、公募で決定した。現在は「バーバリーチェック」として登録商標となっているが、1967年に初めて裏地以外で傘やスカーフやバッグなどを含む各種アイテムに展開して広く使用された。

バーバリー・チェックを含むバーバリーのコーポレートカラーには、日本限定のものを含めると、以下のバリエーションが存在する。近年は新たなチェック模様をデザインするなど、デザインの多様化が進みつつある。
ノバチェック
後に若者市場向けに太いラインで菱形で斜めにラインを配置し幅を広く取ったパターンとして登場したもので、特に女性向けハンドバッグなどでさわやかなイメージを出したい場合に多用されている。
ハウスチェック
ヘイマーケットを大きく拡大し、カラーも濃茶や白を使用してコントラストをはっきりさせた幅広のチェック。2006年に「Runway show of S/S 06」にてクリストファー・ベイリーが発表した。当初はコートやスーツやバッグのシャドウチェックなどを中心として使用されていたが、最近はレディースのバッグや革小物のデザインに多用されている。メガチェックのマフラー
メガチェック
ハウスチェックのラインの幅広バージョン。別名ジャイアントチェック。縦横に極太や細いラインを大胆に配置したカジュアル志向の強いチェックで、主に「バーバリー・ブリット」のシャツやバッグ、コート裏地などに多用されている。カラーバリエーションも多い。
スモークドチェック(1)
ブラウン地の濃淡と濃緑のラインを組み合わせた、ややミリタリーカラーにも近い渋く落ち着いたカラーのチェック。主にメンズのバッグや革小物等に多用されている。
スモークドチェック(2)
ハウスチェックの色調をベージュ地にブラウンの濃淡のラインに変更した、落ち着いたカラーのチェック。主にレディースのバッグや革小物等に使用されている。
ビートチェック
黒地にグレーの濃淡のラインを組み合わせたシャドウチェック調の落ち着いたチェック。主にバッグや革小物等に多用されている。
TBチェック
キャメル地にオレンジラインのチェック模様。1991年から展開された普段着ブランドの「トーマス・バーバリー」に使用されていたが、2002年にラインの廃止とともに姿を消した。
ブラックレーベルチェック
紺地または黒地に白と赤。日本オリジナル商品であるブラックレーベルにて使用されていた。
ブルーレーベルチェック
レディースは水色地または薄ピンク地に白と赤、メンズは黒地に白とベージュ。日本オリジナル商品であるブルーレーベルにて使用されていた。
バーバリー・ドット
ブルーレーベル2004S/Sシーズンから展開がスタートした。日本オリジナルのドット柄でブルーレーベルにて使用されていたが、近年はあまり使用されていない。
商標侵害対策

2022年時点に韓国ではバーバリーチェックを無断利用した制服がありふれていた。2019年にバーバリーは韓国で蔓延しているバーバリーチェックの商標侵害の指摘を行った。指摘を受け、済州島教育庁は島内学校の中で制服にバーバリーチェックと似た模様が使われた15校(中8、高7)に制服デザインを今後変更すると発表した[7]。済州島のを含め、韓国全体で200校余りの制服が似たようなバーバリーチェックの商標侵害をしていることが分かった[8]
日本での展開

バーバリーはルイ・ヴィトンと並んで日本人に人気の高いブランドであり、日本市場における外資系ブランド売上げ第2位を占めていた。

日本での展開は、1915年丸善がインポート商品としてレインコートの輸入を開始したのが最初である。戦後は、1965年三陽商会がインポート商品としてコートの輸入販売を開始し、1970年にバーバリーよりライセンスを受けて長らくのあいだ日本人の体格に合わせたライセンス製造の「バーバリー・ロンドン」を展開してきた。その重厚なイメージと高価さゆえ、日本の若年層にはあまり流行らないブランドでもあった。

このため、1996年に若年の富裕層をターゲットにバーバリーの伝統とトレンドを融合させた品のあるモダン・クラシックスタイルを提案すべく、バーバリーの監修による日本オリジナルブランドとして20歳のオードリー・ヘプバーンジャクリーン・ケネディをイメージした18 - 25歳までの女性向けの「バーバリー・ブルーレーベル」を展開、安室奈美恵が愛用したことなどもあり大ブレイクした。1998年に男性向けとして25歳から35歳向けの「バーバリー・ブラックレーベル」も展開するなど、アダルト層だけでなく若い世代にもフォーマルからカジュアルまで広くアピールすることに成功した。2000年代以降の一時期は、「ブラックレーベル・ウィメンズ」(2013年6月まで)や「ブルーレーベル・メンズ」(2012年2月まで)も展開されていたが、2013年夏以降元の体制に戻された。


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