バート・バカラック
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代表作に「ウォーク・オン・バイ」「遙かなる影」「世界は愛を求めている」「小さな願い」「ベイビー・イッツ・ユー」「サン・ホセへの道(英語版)」などがある。

映画音楽でも数々の楽曲を提供し、特にジョージ・ロイ・ヒルの監督映画『明日に向って撃て![3] (Butch Cassidy and the Sundance Kid) 』の主題歌「雨にぬれても (Raindrops Keep Fallin' On My Head) 」はアカデミー主題歌賞を受賞した。1973年には、初めてミュージカル映画の音楽を担当した『失われた地平線』が作られたが、この映画は大失敗作となった。

稀代のメロディーメーカーであり、コード進行の激しい曲構造に特徴がある。編曲においては、ジャズを出発点としながらもボサノヴァの世界的流行の時代にその影響を作風に反映した。モダンな和声と複雑なリズムパターンが独自のバカラックスタイルとして確立、またその楽曲がラテンなど多くのジャンルのミュージシャンが好んでレパートリーに取り上げる等、流行となった。

しかし70年代半ばになるとそうした斬新な作風は影を潜め、作曲活動が停滞してしまう。80年代に入る頃からブラスストリングスを含むフルオーケストレーションの編曲が求められない時代となり、活躍の場が減るが、"Arthur's Theme"(クリストファー・クロス,1981)、"That's What Friends Are For"(ディオンヌ&フレンズ)、"On My Own"(パティ・ラベル& マイケル・マクドナルド,1986)といった親しみやすい楽曲でヒットを飛ばした。

1997年の映画『オースティン・パワーズ』ではエルヴィス・コステロとともにカメオ出演をしている(バカラックは1967年の映画『カジノロワイヤル』の音楽を担当している)。

他のミュージシャンとのコラボレーションが多かったが、2005年に28年ぶりにソロアルバム『アット・ディス・タイム(英語版)』をリリース。2020年にはダニエル・タシアン(英語版)と組み、15年ぶりに新曲入りのアルバム『ブルー・アンブレラ』をリリースした[4][5]

私生活では4回の結婚歴があり、2人目の妻は女優アンジー・ディキンソン、3人目の妻はシンガーソングライターキャロル・ベイヤー・セイガーである。

サラブレッドのオーナーブリーダーでもある。かつて第1回ドバイワールドカップを勝ったシガーに続いてゴールした(2着馬)ソウルオブザマターを所有していた。

2023年2月8日、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスの自宅にて自然死。94歳没[6]
ミュージカル作品

プロミセス・プロミセス Promises, Promises (1968)- 劇中ナンバー「恋よ、さようなら」 I'll Never Fall in Love Againは、のちにディオンヌ・ワーウィックがカバーした。

主な歌曲作品

ディオンヌ・ワーウィック 「サンホセへの道」(1968)、「ウォーク・オン・バイ」(1964)、「汽車と船と飛行機と」(1966)、「小さな願い」(1967)

アレサ・フランクリン 「小さな願い」(1968)

ジャック・ジョーンズ素晴らしき恋人たち」(1963)

ジーン・ピットニー恋の痛手」(1962)


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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