ウッドストックでの評判は、翌年の「We're All Playing In The Same Band」のヒットに繋がったが、ソマーにとって不運なことに、ウッドストックのライブ盤や映画の制作権は、最終的にワーナー・ブラザース・レコード及びワーナー・ブラザースに渡り、キャピトルと契約していたソマーの演奏は、ライブ盤にも、映画『ウッドストック/愛と平和と音楽の三日間』(1970年)にも収録されなかった[3]。ウッドストックへの出演をきっかけに有名になったミュージシャンやバンドが数多くいた一方で、出演し、好評を博したにもかかわらず記録に残されなかったソマーは、やがて「ウッドストックの忘れられた男」となっていった[3]。
1970年代のソマーは、音楽活動を続けたものの表舞台には立てず、俳優業も続けていた[3]。1976年には子ども向けのテレビ番組『The Krofft Supershow』に、番組の中心となるロック・バンド「Kaptain Kool and the Kongs」のメンバーのひとりフラットブッシュ (Flatbush)として出演したが、この番組の第2シーズンには出演しなかった[4]。
その後、ソマーはニューヨーク州オールバニに定住し、地元で音楽活動を続けた[3]。
ソマーは、永く呼吸器疾患を患っていたが、闘病の末、1990年7月23日にニューヨーク州トロイで没した。1990年6月11日に、友人でドラマーのジョニー・ラブ (Johnny Rabb)とトロイで演奏したのが、最後の公演となった[3]。
ディスコグラフィ
スタジオ・アルバム
The Road To Travel (1969年、Capitol)
『インサイド』 - Inside Bert Sommer (1970年、Eleuthera)
『バート・ソマー』 - Bert Sommer (1970年、Buddha)
Bert Sommer (1977年、Capitol)
参加コンピレーション・アルバム
Woodstock: 40 Years on: Back to Yasgur's Farm (2009年、Rhino) ※ウッドストックにおける演奏を3曲収録したボックスセット
出典・脚注[脚注の使い方]^ 後掲の「ウォールストリート・ジャーナル」紙の記事では6月23日没と解せる記述があるが、公式サイトの記述を尊重する。
^ a b “ ⇒Bert Sommer at Woodstock!”. Victor Kahn. 2011年10月22日閲覧。
^ a b c d e f g h Fusilli, Jim (2009年8月6日). ⇒“Woodstock’s Forgotten Man”. Wall Street Journal. ⇒http://online.wsj.com/article/SB10001424052970204313604574330730802526224.html 2011年11月21日閲覧。
^ a b c “ ⇒In Memory of Bert Sommer”. Victor Kahn. 2011年11月21日閲覧。
^ “Tom Finn Interview - Part 1”. YouTube. 2010年4月12日閲覧。 - ソマーへの言及は6分20秒あたり
外部リンク
⇒公式ウェブサイト
Bert Sommer Performance of "Jennifer" at Woodstock 1969 - YouTube
⇒The Wall Street Journal August 6, 2009: "Woodstock's Forgotten Man"
⇒ABC News Article (August 15, 2009): "Do You Remember Bert Sommer?"
バート・ソマー - Discogs
表
話
編
歴
ウッドストック・フェスティバル - 1969年8月
主催者: マイケル・ラング 。ジョン・P・ロバーツ 。ジョエル・ローズマン 。アーティー・コーンフェルド
15日
リッチー・ヘブンス 。スワミ・サチダナンダ 。スィートウォーター 。バート・ソマー 。