『バーチャファイター』 (Virtua Fighter) は、セガが開発した3D対戦型格闘ゲーム。日本では1993年にアーケードゲームとして稼働を開始した。アーケード版のシステム基板は「セガ・モデル1」を使用している。
グラフィックにポリゴン描画を使用し、人・ステージを三次元(3D)で表現した対戦型格闘ゲームは本作が世界初である。そのため、それまでのドットピクセル描画を使用した平面的(2D)なグラフィックの対戦型格闘ゲームとは異なる演出が革新的と評された。キャラクター操作も2D対戦格闘ゲームとは異なる仕様となっている(詳しくは#ゲーム内容を参照)。
既存の格闘ゲームとの大きな相違点は、技の中に飛び道具が存在しない。登場するキャラクターは、現代や過去に実在する武術を身に付けていることがゲームのリアリティーを高めている要素と言われている。CPUには学習機能があるので同じ攻撃の繰り返しが通用しないことがある[4]。
本項では翌1995年にリリースされた、モデル1より廉価な基板であるST-Vに移植した上でグラフィックを若干リニューアルするなどした『バーチャファイターリミックス』についても解説する。 この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方)
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出典検索?: "バーチャファイター"
セガの『バーチャファイターシリーズ』の第1作である。主人公の結城晶を含む8名のいずれかを選択し、「世界格闘トーナメント」で優勝することを目的としている。
開発は当時セガで大型体感ゲーム機を多く開発していたセクションである「セガ第2AM研究開発部」が担当。プロデューサーおよびディレクターは『ハングオン』(1985年)や『バーチャレーシング』(1992年)を手掛けた鈴木裕、ゲーム・デザインは後にナムコに転社し『鉄拳』(1994年にリリースされた第1作)を手掛けることになる石井精一が担当。音楽(VGM)は『E SWAT』(1989年)を手掛けた中村隆之が担当。
アーケード版はゲーム誌『ゲーメスト』の企画「第8回ゲーメスト大賞」(1994年度)において、大賞3位、ベスト対戦格闘賞3位、ベストグラフィック賞6位を獲得。セガサターン版は、ファミ通クロスレビューで36点(プラチナ殿堂入り)を取るなど高く評価され、また1995年度サタマガグランプリ最優秀作品賞を受賞するなどセガファンの絶大な支持を受け、セガサターン初期のキラーソフトとしての役割を果たした。販売本数はセガサターンマガジンの推計で71万1806本。スーパー32X版はファミ通クロスレビューで30点(シルバー殿堂)を獲得した(より詳細なデータは#評価を参照)。
1994年にセガ社のゲーム機であるセガサターンに移植された他、1995年にスーパー32Xに移植された。1998年4月6日、ワシントンのスミソニアン博物館に、ビル・ゲイツの推薦によって『バーチャファイターシリーズ』の一連のソフトウェアと関連資料が「その年の最も革新的なアプリケーション」として博物館のコレクションの一部に加えられた[5]。