バージニア州
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2020年時点でバージニアビーチ市(459,470人)が市域人口最大の都市であり、チェサピーク市(249,422人)とノーフォーク市(238,005人)が続いている[7]。ノーフォーク市はハンプトン・ローズ地域の中核都市であり(バージニアビーチ・チェサピーク両市は人口こそ多いが、あくまでノーフォークの「郊外都市」である)、その都市圏は人口1,750,741人を抱え[7]、世界最大の海軍基地であるノーフォーク海軍基地がある。市域にグレート・ディズマル湿地を含むサフォーク市が市域面積429.1平方マイル (1,111km2) と最大である[132]

フェアファックス郡は人口1,150,309人を抱え[133]、州内最大であるが、これには郡庁所在地かつ独立市のフェアファックス市(人口24,146人[134])を含んでいない[135]。フェアファックス市にはタイソンズ・コーナーに大きな企業と商業の集積があり、州内でも最大のオフィス市場である[136]。これに隣接するラウドン郡リーズバーグ市は、2010年時点で州内でも人口成長速度が最も高く、世帯当たり収入の中央値も114,204米ドルと州内最多である[137]ワシントンD.C.からポトマック川を越えたところに位置するアーリントン郡は、都市化が進んだ郡ではあるが、郡内には法人化された自治体は市はおろか町さえも存在せず、統計上はアーリントン郡としての他、アーリントンCDPという国勢調査指定地域としても計上されている。陸地面積では国内最少の郡である[138]ロアノーク市都市圏は人口315,251人であり、州西部では最大の都市圏である(以上、特に断りの無い限り、人口の数値はすべて2020年国勢調査による)。
政治と法律詳細は「w:Government of Virginia」を参照バージニア州会議事堂、トーマス・ジェファーソン設計、1785年にパトリック・ヘンリー州知事が使用開始、バージニア州議会を収める

バージニア植民地時代、自由人がハウス・オブ・バージェシーズとよぶ下院の議員を選んでいた。知事委員会と下院で植民地議会を構成していた。バージニア植民地議会は1619年に設立され、西半球では現在まで続く最古の議会となっている[139]ピュー研究所による格付けでは、その効率性、有効性およびインフラを評価してA-とされている。この格付けは他の2州と共に国内最高であり、バージニア州としては2回目だった[140]

1971年からは7代目のバージニア憲法の下に州政府が機能しており、強い議会と統一された司法体系が規定されている。連邦政府の体系と同様、州政府は三権が分立している。立法府、行政府、および司法府である。行政府は議員数100人の下院と、同40人の上院の両院制である。議会が判事と司法官を選ぶなど、行政府より強くなっている。州知事と副知事は4年毎にそれぞれの選挙で選出されている。現職知事は再選を求められないが、副知事と検事総長は再選を求められる。知事は連続した任期でなければ再出馬できる[141]。司法体系も国内最古のものであり、最高裁判所と控訴裁判所から巡回裁判所、一般司法第一審裁判所、さらに下級の一般地区裁判所と少年家庭地区裁判所まで階層がある[142]

バージニア州法典は議会が定めた法の集成である。バージニア州警察が最大の警察組織である。バージニア州都警察は国内最古の警察署である[143]バージニア州軍は、7,500名の州陸軍、1,200名の州空軍で構成されている[144]。1982年に死刑制度が復活して以来、107人が処刑されており、この数字は国内第2位である[145]。犯罪率の合計は28%であり、国内平均よりは低い[146]。1995年に囚人の保釈を止めてからは、再犯率は28.3%まで低下し、国内最低のレベルにある[147]
政治詳細は「w:Politics of Virginia」を参照

20世紀を通じて、バージニア州は田園部の政治的に保守的な南部州から、都会化され多元的で政治では中道な環境に変わってきた。1970年代まではバード機構が支配する人種分離された一党支配の州だった[148]。州内にあった奴隷制度の遺産により、1960年代半ばに公民権法が成立するまで、実質的にアフリカ系アメリカ人の選挙権を剥奪していた[149]。選挙権の付与と、ヒスパニック系など移民の増加により、少数民族の投票動向が重要性を増してきた[150]。一方で「白人労働者階級」と申告する有権者の割合は2008年から2012年の間に3%減少した[151] Regional differences play a large part in Virginia politics.[152]。田園の残る州南部と西部は、その「南部戦略」への対応で共和党支持に動いており、北バージニアの大半など都心部と成長する郊外部は民主党の地盤を形成している[153][154]。民主党の支持は、南西部の労働組合の強い地域、シャーロッツビルやブラックスバーグのような学園都市、南東部のブラックベルト地帯でも続いている[155]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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