バレエ音楽
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20世紀初頭のパリでは、ディアギレフが率い、ニジンスキーを主役としたバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)が近代音楽の幕開けの一端を担った。彼らはフランス人およびフランスで活躍する作曲家に次々と新作バレエ音楽を委嘱した。代表的なものは次の通りであり近代音楽の傑作と言える。

ドビュッシー:「遊戯

ラヴェル:「ダフニスとクロエ

ファリャ:「三角帽子

サティ:「パラード

など。

しかし、これらをしのいで特に音楽史に決定的な影響を与えたのは、ストラヴィンスキーの「三大バレエ」と呼ばれる作品群であり、特に「春の祭典」はその初演が大混乱に陥ったことで有名である。
バレエ組曲

バレエ組曲は、バレエ音楽の中から作曲者が主要曲を抜粋し、場合によっては多少の手を加えて、演奏会用の組曲として編集したものである。ひとつの作品からいくつかの組曲を作る場合は「第1組曲」「第2組曲」などとする。

例えば、

ラロ:『ナムーナ』第1組曲、第2組曲

チャイコフスキー:『白鳥の湖』組曲、『眠れる森の美女』組曲、『くるみ割り人形』組曲

ピエルネ:『シダリーズと牧羊神』第1組曲、第2組曲

ルーセル:『くもの饗宴』組曲、バッカスとアリアーヌ』第1組曲、第2組曲

ラヴェル:『ダフニスとクロエ』第1組曲、第2組曲

アサフィエフ:『バレエダンサーの肖像』組曲

マルティヌー:『シュパリチェク』組曲

プロコフィエフ:『ロメオとジュリエット』第1 - 3組曲

ピストン:『不思議の笛吹き』組曲

ハチャトゥリアン:『ガイーヌ』第1 - 3組曲

ショスタコーヴィチ:『黄金時代』組曲、『ボルト』組曲

主な作曲家と作品

生年順に並べている。

1632年 - リュリ

1803年 - アダン - ジゼル海賊

1823年 - ラロ - ナムーナ

1826年 - ミンクス - ドン・キホーテラ・バヤデール

1836年 - ドリーブ - コッペリアシルヴィア

1840年 - チャイコフスキー - 白鳥の湖眠れる森の美女くるみ割り人形

1853年 - メサジェ - 二羽の鳩、イゾリーヌ(英語版)

1862年 - ドビュッシー - 牧神の午後への前奏曲(後にバレエ化)、カンマ遊戯おもちゃ箱

1865年 - グラズノフ - 四季ライモンダ

1869年 - ルーセル - くもの饗宴バッカスとアリアーヌ、エネアス


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