バルト海
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氷床の重みがなくなったため、現在でもバルト海域では地面が上昇を続けており[注釈 3]、特に北部のボスニア湾周辺地域で上昇が激しい[注釈 4]。このままのペースで上昇が続くと100年で1 mの隆起となり、1万5000年から2万年後にはボスニア湾が消滅してしまうとも考えられている[8][注釈 5]
流入河川

河川名平均流量
[m3/s]長さ流域面積
[km2]流域諸国最も長い流路
ネヴァ川2,5000,074 km
(nominal)860 km
(hydrological)281,000.0ロシアフィンランドスナ川(フィンランド語版) (280 km) → オネガ湖 (160 km) → スヴィリ川 (224 km) → ラドガ湖 (122 km) → ネヴァ川
ヴィスワ川1,0801,047 km194,424.0ポーランド、支流: ベラルーシウクライナスロバキア
ダウガヴァ川6781,020 km087,900.0ロシア (源流)、ラトビア
ネマン川6780,937 km98,200.0ベラルーシ (源流)、リトアニアロシア
ケミ川5560,550 km
(ケミ川のみ)600 km
(最長流路)051,127.3フィンランドノルウェー (オウナス川(英語版)の源流)最も長い支流はキティネン川
オーデル川5400,866 km118,861.0チェコ (源流)、ポーランドドイツ
ルーレ川(英語版)5060,461 km025,240.0スウェーデン
ナルヴァ川4150,077 km
(ナルヴァ川のみ)652 km
(最長流路)056,200.0ロシア (ヴェリーカヤ川の源流)、エストニアヴェリーカヤ川 (430 km) → ペイプシ湖 (145 km) → ナルヴァ川
トルネ川3880,520 km
(トルネ川のみ)630 km
(最長流路)040,131.4ノルウェー (源流)、スウェーデンフィンランドヴァルフォヨカ川 "Valfojohka" → キャマヨッカ川 "Kamajakka" → アビスコヤウレ湖(スウェーデン語版) →アビスコヨック川(スウェーデン語版)
(sum = 40 km)→ トルネトラスク湖(英語版) (70 km) → トルネ川

周辺地域の歴史
古代・中世

古代ローマではバルト海南東部をスエビの海 (Mare Suebicum) と呼んでいた。南岸にゲルマン人ともケルト人ともいわれるスエビ族が住んでいたようである。民族移動時代の前は、スエビ族はゲルマニアの最強民族として知られていた民族である。@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}8世紀以降、スウェーデン人を中心としたヴァイキングヴァリャーグ)が、バルト海を掌握していた可能性が高く、バルト海が「ヴァリャーグ海」と呼称されていた時代もある。[要出典]このころ、すでにシュレースヴィヒには交易都市ハイタブが建設されており、また「ヴァリャーギからギリシアへの道」と呼ばれる、バルト海からノヴゴロドヴォルガ川を通って黒海へ、さらに東ローマ帝国の首都コンスタンティノープルへとつながる交易ルートが成立しており、すでに交易上重要な位置を占めるようになっていた[10]ノース人デーン人が西方の北海方面へ進出したのに対し、スウェーデン人は東方のバルト海方面へと進出したのである。このルートは直接イスラム世界へとつながるものであり、フランク王国経由ルートにかわりこのバルト海ルートが一時スカンディナヴィアと東方世界とをつないでいた[11]ハンザ同盟主要交易ルート

12世紀にはいると、バルト海南岸に東方植民運動が起こり、またドイツ騎士団などの騎士修道会によって、バルト海南東域の非キリスト教徒への軍事侵攻および植民が行われた。北方十字軍とも呼ばれるこの動きによって、西方のドイツからドイツ人が次々と植民を行い、この地域はドイツ化していった。この東方植民により、ドイツ商人もこの地域へと進出し、やがてハンザ同盟を結成してバルト海の制海権を握るようになった。12世紀に設立されたこの同盟は、バルト海南岸のリューベックを盟主とし、ヴィスビューリガダンツィヒなど多くのバルト海沿岸都市が加盟した。このころは海流の影響により、バルト海入口のスコーネ地方において非常に大量のニシンが捕れ[12]、このニシンが同盟諸都市の重要な輸出項目となっていた。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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