バルカン半島
[Wikipedia|▼Menu]
北マケドニア: 25,710 km2 (100%)

モンテネグロ: 13,810 km2 (100%)

大部分・または一部のみバルカン半島内

クロアチア本土南部): 24,013 km2 (46%)[37][38]

ギリシャ(ギリシャの地理): 110,496 km2 (83%) (103,410 km2[39] (80%))

イタリアトリエステ および モンファルコーネ): 200 km2 (0.1%)

 ルーマニアドブルジャ主要部): 11,000 km2 (5%)

セルビア(中央セルビア(英語版)) 51,000 km2 (65%)

スロベニア南東部): 5,000 km2 (25%)

トルコヨーロッパ部): 22,764 km2 (3%)

バルカン諸国

「バルカン諸国(the Balkans)」はより一般的にこの地域を指す用語として用いられる。この言葉で呼ばれる地域は「バルカン半島」の領域を越えて広がっており、また半島自体の地理によって定義されていない。

バルカン諸国には通常アルバニアボスニア・ヘルツェゴビナブルガリアクロアチアコソボ[a]北マケドニアモンテネグロルーマニアセルビアギリシャ、そしてスロベニアが含まれると言われている。これらの総面積は普通、666,700平方キロメートル(257,400平方マイル)とされており、総人口は59,297,000人(2002年推計)である[40][41]

イタリアはバルカン半島の極一部を保有しているが、「バルカン諸国」の範囲に含まれることはない。

東南ヨーロッパ」という用語もまたこの地域を指して使われ、多様な定義を持つ。個々のバルカン諸国もまた南ヨーロッパ東ヨーロッパといった他の地域の一部であるともみなされている。クロアチア、ルーマニア、セルビア、スロベニアはまた頻繁に中央ヨーロッパの一部ともみなされる。トルコはしばしばヨーロッパの一部に含まれるが、同時に西アジアまたは西南アジアの一部でもある。
西バルカン詳細は「ヴィエンナにおける西バルカン諸国サミット (2015年)(英語版)」を参照西バルカン諸国 - アルバニアボスニア・ヘルツェゴビナクロアチア北マケドニアモンテネグロセルビア。一部の国から承認されているコソボも含まれている。クロアチアは2013年にEUに加わった。

西バルカン諸国(Western Balkans)はスロベニアを除く旧ユーゴスラビア諸国とアルバニアを指し示すために作られた政治的な新語であり、1996年頃から使用されている[42][24][43][44][45][46][47][48][49][50]

ヨーロッパ連合(EU)の諸機関は一般に「西バルカン諸国(Western Balkans)」という用語をEUに加盟していないバルカン地域という意味で使用しており、それ以外では地理的側面において使用されている[51][52][44][45][48][49][50]

西バルカン諸国はそれぞれ、将来のヨーロッパ連合の拡大(英語版)の対象となることを目標に、民主主義と情報伝達の得点目標[訳語疑問点](transmission score)を達成することを目指している。しかし、それが達成されるまでに、これらの国々はEU加盟前のプログラムであるCEFTAで強く結びつけられるであろう[53]。西バルカン諸国の一部と考えられていたクロアチアは2013年7月にEUに加盟した[54]
地理的定義に対する批判

バルカン半島という用語はヨーロッパ南東部の多民族の政治的領域を指し示す用語として、地理的ではなく地政学的に定義されているという批判がある[24]。地理学的用語としての半島は水域による境界が陸地境界よりも長くなければならず、また陸地側の境界はそれを構成する三角形の中で最短でなければならない。だが、これはバルカン半島に当てはまらない[23][24]オデッサからマタパン岬(約1230-1350キロメートル)と、トリエステからマタパン岬まで(約1270-1285キロメートル)という東と西の水域の隣辺はトリエステからオデッサに至る陸地の隣片(約1330-1365キロメートル)よりも短い[23][24]。学術的に半島であると言い切るには大陸とつながる陸地の境界線が長すぎる。オデッサからの距離はトリエステよりもバルト海沿岸のシュテッティン(920キロメートル)やロストック(950キロメートル)が近いが、それでもその西側の陸地は別個のヨーロッパ半島とはみなされていない[23]。19世紀末-20世紀初頭の文献においては、半島と大陸の間の正確な境界が知られていなかったので,[23][24]、河川がそれを定義しているものとみなしてよいかどうかという問題もある[4]。研究においては、バルカンの自然境界、特にその北部の境界はしばしば言及を避けられ、Andre Blancは『バルカンの地理(Geography of the Balkans)』(1965年)で「厄介な問題」としている。また、ジョン・ランプ(John Lampe)とマーヴィン・ジャックマン(Marvin Jackman)は『バルカン経済史(Balkan Economic History)』(1971年)において、「現代の地理学者たちは『バルカン半島』という古い考え方を捨て去ることに合意していると思われる」と述べている[4]バルカン山脈の大部分が北部ブルガリアに位置していることからバルカンという名前には別の問題がある。この山脈はディナル・アルプス山脈と異なり、その長さと領域において地域を支配するような地形ではない[23]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:197 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef