バラエティ番組
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『ロンドンハーツ』も当初は素人恋愛系の企画主体だったものが現在では女性タレントや芸人いじりの雛壇トークやドッキリ企画がメインとなっているほか、『Qさま!!』も当初とは全く違うクイズ番組となっていることが挙げられる。
ワイプワイプとテロップの例

VTRと出演者のコメントを交互に配置する番組において増えた演出方式である。VTRの端(主に右上や右下)にそのVTRを見るタレントの顔を写すようになった。正式にはPinPと呼ぶ(Picture in Picture)。現在ではワイプの無い番組を探す方が難しくなっている。吉川圭三日本テレビ世界まる見えテレビ特捜部』の演出を担当していた番組初期、ひとつの紹介VTRを長い尺で放送しようとしたが、当時の上司が長過ぎるから編集で切って短くならないのかと言われ、短くしてしまうとこの内容がキチンと伝わりにくくなると思い、編集しない代わりに何とか対処出来ないかと考えたあげくVTR中に見てる出演者の顔をリアクションワイプとして要所に加える事で長い尺のVTRでも視聴者が飽きずに見てもらえるだろうと苦肉の策として使用したと述べている(ワイプの功罪の功)。ただ21世紀以降で使用されている常時ワイプは自分が仕方なく使った意図とは違うものと述べている(ワイプの功罪の罪)。
テロップ

1990年代前半から増え始めた演出。『進め!電波少年』が元祖とされる説[2] と、『探偵!ナイトスクープ』が元祖とされる説[3] があるが、後者では『電波少年』が放送を開始する約4年前の1988年6月18日放送分で初めてコメントフォローテロップが使用されたとの記録があり、客観的な史実から見れば明らかに『探偵!ナイトスクープ』のほうが元祖である。宝くじを買う理由を道行く人にインタビューする際、ある老人が「難民に寄付する」と言ったところ泣き声になって聞き取りにくかったためテロップを出したのが始まりであり、『電波少年』ではプライムタイムの放送にもかかわらず低予算で組まれていた番組のためロケの模様を市販ビデオカメラ(民生用)で撮影する場合に、音声をうまく収音できなかったため、苦肉の策としてテロップを積極的に活用したものとされている[4]

『おすぎのピリ辛』(『朝日新聞』連載)では、少し前まではテロップは「うっとうしいからやめよう」という事にテレビ業界はなっていたが、小さくしたり消したりすると途端に視聴率が下がったため、余計にテロップが表示されるようになったと語られている。また、この現状について、「バラエティ番組の『突っ込みテロップ』は、誰かが突っ込みを入れてやらないと面白くならないようなことを、既に収録の時点でやってしまう。これはすごくおせっかいで、出演者をバカにしている」と語っている。

ビートたけしフジテレビ特別番組たけしの日本教育白書』(2007年10月27日放送) の「責任」というテーマ回で「テレビの責任」について討論中にテロップの話題が出た時に「画面にテロップを出す事は耳の不自由な人にとっては配慮として良い面がある。ただお笑いの本質は、配慮しない事で笑いが生まれる。それを配慮しちゃってるから笑うに笑えない状況になっている。普通に見てる側としては醒めてしまう」と語った。

2000年代頃は各局のバラエティ番組でテロップが多用されており、出演者のほぼ全ての発言にテロップを出している時期もあったが、2020年代の現在ではテロップの使用は一時期よりは減少しており、出演者のオチやボケ・ツッコミの際に出されることが多い。

なお、日本韓国台湾などの東アジアのバラエティ番組では頻繁にテロップを表示しているが、韓国はコメントフォローテロップが頻繁に使用される。
効果音

こちらは1980年代後半?1990年代前半に登場した手法。現在はテロップと一緒に登場することが多くなっている。

台湾中国香港なと中華圏のバラエティ番組では効果音が頻繁に流れる。これは撮影後に編集して加えたものではなく、鍵盤老師(中国では 音楽老師)と呼ばれる効果音専門の人がエレクトーンを使い、現場の雰囲気に合うように曲を入れたり効果音を付けたりしている。

なお日韓同様、テロップと一緒に効果音を鳴らすことも少なくない。
BGM

1970年代から始まった手法。当初は『8時だョ!全員集合』などでよく見られる生演奏が主流だったが、1980年代からは『オレたちひょうきん族』を筆頭に、フュージョン洋楽などの既存の楽曲や映画ドラマアニメサウンドトラックアルバムに収録された音楽などを後から付け加える事が多く見られるようになった。最近[いつ?]ではテーマに沿ったBGMが使用されることが多く、過去に使われたBGMが復活する例も少なくない。
CM中のチャンネル替え対策

21世紀に入ってから民放で一般的になった手法。出演者がクイズや質問への答えなど話題の要点を語るシーンを意図的に直前カットしたり伏字モザイクにしたりして、視聴者の興味を喚起した状態にした上でCMに切り替える。これにより、CM中に他チャンネルに替えられる恐れが減少し、継続的に番組を視聴してもらえると共に、スポンサーにとってもCMをきちんと観てもらえる効果がある。一方でCM前のテロップとCM後の内容が全く違っていることも多く、逆にクレームが入ることも多い。
観客の演出

2000年代に入ると笑ったら手を叩く演出が多くなり、視聴率だけではなく番組に対する好奇心を与えるようになってきた。元々はヨーロッパから来た演出で、日本では1980年代後半からであるが、当時はごくわずかな番組に限られていた。しかし、2000年にレギュラー放送を開始した『いきなり!黄金伝説』を皮切りに徐々にこの演出が採用されるようになってからは、また、ラフトラックにも使われるようにもなってきた。この演出の特徴は、笑いに堪えるのに限界があるため、手を叩く若者(主に女性)が増えてきたからでもある。締める際はひき笑いや笑いで締めているが、放送局や番組によってはするあるいはしないなど完全に統一でない。 
日本のバラエティ番組詳細は「日本のバラエティ番組一覧」を参照


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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