バミューダトライアングル
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同様の仮説は、オーストラリアメルボルンにあるモナシュ大学ジョセフ・モナガン教授と学生デヴィッド・メイによっても、2003年9月にアメリカの物理学雑誌[9] に発表された。

船舶の沈没 - 海底に存在するメタンハイドレートが気化してメタンの泡が大量かつ瞬時に発生し、水より密度の低い泡の塊に船が巻き込まれると浮力を失い沈没する。あるいは海中でメタンの爆発が起き、発生した大きな穴に海水と共に船舶が落ち込んでしまうとする説。

航空機の墜落 - エンジンがメタンを吸い込み酸欠によって不完全燃焼を起こし、出力低下から揚力を失い墜落する。この現象はエンジンがレシプロタービンどちらでも説明可能であり、レーダーやコンパスの異常も、爆発によって電磁波が生じるためだと主張された。

航空機や船舶の残骸が発見されない理由 - 海底の土壌に含まれるメタンガスの放出により舞い上がった土砂が、放出が止んだ後で残骸の上に降り積もり覆い隠してしまうため。あるいは、残骸が強い海流によって事故現場から流されてしまうため、現場を捜索しても発見できない。

実際には航空機や船舶の残骸が発見されているほか、メタンハイドレートが発生したことと遭難の因果関係を証明できる事案は1件も確認されていないとの反論がある。
マイクロバースト説

冷気の塊が海面に落下し、バースト(破裂)したように強風を引き起こす現象という説。これは従来のレーダーに捉えられず、短期間で収まるため、消滅事件の原因として注目された。ただし、マイクロバーストは低空でしか発生しないため、高空を飛行する飛行機で事故が発生する理由としては可能性が低い。

フライト19事件で、テイラー中尉が陥っていたとする説。教官であるテイラーに他の訓練生たちが従ったため、全機行方不明となったとする[1]
その他

2006年3月16日にフジテレビ系で放送された『奇跡体験!アンビリバボー』内において、「電子雲」なるものが原因ではないかとされる考察が特集されていた。この説はワームホールができることによって、この近辺を飛行する航空機、航行する船舶が「タイムスリップ」することが、残骸を残さず行方不明になる事故を起こしていると考えるものである。なお、電子雲は原子核の「周辺を回っている」としばしば形容される電子が、量子論的には確率的にぼんやりと存在するものであることを比喩的に表現したミクロの世界の用語であり、水蒸気から細かい水滴が発生することで見える通常の雲のようにふわふわとその辺りに浮かんでいるといったようなものではない。

近世以降探検家たちに恐れられた粘りつく海、サルガッソ海は、この海域にあり、海難事故がそれによって起こると考えられる(詳細はサルガッソ海参照のこと)。

30年ほど前に消えた旅客機戦闘機がまったく同じ状態で中の人間のみがミイラ化、または白骨化した状態で見つかったという奇談もあり、日本のバラエティ番組などで真実であるかのように語られている。これらが作り話であったことは証明済みである(サンチアゴ航空513便事件を参照)。

時空の歪みが原因なのではないかという時空の歪み説もある。
類似の海域

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ドラゴントライアングル

太平洋の、千葉県野島埼小笠原諸島グアムを結んだ三角形海域を、チャールズ・バーリッツなどのアメリカの超常現象研究家はバミューダトライアングルになぞらえ、「ドラゴントライアングル」(ないし日本の「魔の海域」)と呼んでいる。これは明神礁での調査船遭難事故や、ヴァリグ・ブラジル航空967便遭難事故がゆがんだ形で海外に伝わったことで発生したものである。詳細は「ドラゴントライアングル」を参照
ブラジルのバミューダトライアングル

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1984年、ブラジルサンパウロ市で発行されている「フォリャ・デ・サンパウロ」(Folha de S.Paulo)新聞は、「ブラジルのバミューダトライアングル」と題する記事を一面張り出して出版した。この三角形はリオデジャネイロ市の中心部のカリオカ広場(Largo de Carioca)付近に存在する三つの巨大高層ビルに囲まれる領域である。これらは政府系企業の本社ビルであり、公費の合法的な無駄遣いが多いことで有名であった。あまりにも巨大すぎる無駄遣いを象徴するために、「ブラジルのバミューダトライアングル」という表現を用いた。この三角形内では、本来の意味のバミューダトライアングルのように飛行機や船は消滅しないが、公費が際限なく消失するという。
バミューダトライアングルが登場する作品


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