企画は『バットマン フォーエヴァー』(1995年)が興行的に成功した直後に始まり、撮影は1996年9月から1997年1月まで行われた。
1997年6月20日に封切られたが、批評家には玩具チックでキャンプなアプローチ、シュマッカーが追加した同性愛的暗示もあって酷評された。第18回ゴールデンラズベリー賞では最低作品賞などにノミネートされた。この後、ワーナー・ブラザースは企画していたシリーズ5作目『Batman Triumphant』を中止し、クリストファー・ノーラン監督の『バットマン ビギンズ』(2005年)でシリーズはリブートされた。
日本版ポスター等でのキャッチコピーは、「主役はオレだ!!」「ついに最強の敵、出現。」。 バットマン&ロビンの前に現れた冷凍怪人Mr.フリーズ。不治の病の妻を冷凍保存する際、事故で氷点下でしか生きられなくなった彼は、冷凍スーツの原動力となるダイヤモンドを強奪する。 そのころ南米ではウッドルー教授の実験により、改造戦士ベインが誕生。ウッドルーはこの筋肉増強剤を闇で売りさばこうとしていた。植物学研究者パメラ・アイズリーはその秘密を知った為殺されかけるが植物の毒素と反応を起こし、フェロモンと毒を含有するポイズンアイビーとして蘇生。逆にウッドルーを始末しベインとともにゴッサムへ向かう。 ブルースの忠実な執事にして親代わりであるアルフレッドは病に冒されていた。命尽きる時のため、彼は自らの後釜として弟を探す。そんな頃、姪であるバーバラが訊ねてきた。ブルースと衝突したディックは彼女に惹かれる。 アイビーとフリーズが手を組む一方で仲間割れするバットマンとロビン。倒れるアルフレッド。そんな中バーバラは、病床のアルフレッドから弟に渡すようにと託された記録ディスクを盗み見し、屋敷の地下秘密基地バットケイブに侵入する。
ストーリー
登場人物
ブルース・ウェイン(バットマン)
ゴッサム一の大富豪であり、ウェイン産業社長。プレイボーイぶりは相変わらず。前作「フォーエヴァー」から共に戦うようになったロビンだが、彼の無鉄砲さに頭を悩ませている。更には、大切な家族といっても過言ではないアルフレッドが不治の病にかかり、気づくのが遅れてしまった事を悔やんでいる。今回Mr.フリーズを誘き出す為に「ウェインダイヤ」というウェイン家の宝をオークションに出品したか、ポイズン・アイビーの邪魔により奪われてしまう。さらには手を組んだポイズン・アイビーの策略にかかり、ロビンとの関係に亀裂が入ってしまう。
バットマン
ブルース・ウェインがバットスーツを装着した姿。ハイテク装備を駆使した戦闘だけでなく、鍛え上げた肉体のみの格闘戦もこなす。Mr.フリーズとの決戦では寒冷地仕様のスーツを装着している。
ディック・グレイソン(ロビン)
元曲芸サーカス団員で、前作以降はウェイン家の居候として生活している。ロビンとして戦うようになったものの、血気盛んな為に猪突猛進気味なのは相変わらず。時には戦闘時に危機に陥ってはバットマンに助けられるという恥ずかしい事態に。その為、逆恨みからブルースと険悪な状態になり、追い討ちをかけるようにポイズン・アイビーの罠にかかり、ブルースを敵視するようになってしまう。また、アルフレッドの不治の病にかかった事に自分だけが気付かなかった事を悔やんでいる。