当時は珍しかったCGが導入され、オープニングタイトルの三次元的変形、コウモリや武装ペンギンの大群、バットモービルのシールドモードやバットミサイルへの変形などに活用されている。
また、ドルビーの技術を用いた初の5.1チャンネルサラウンド(ドルビーデジタル)作品である。 本作ではキャットウーマンとペンギンのダブル悪役が採用されており、以降のシリーズのスタンダードとなった。 キャットウーマン役にはアネット・ベニングが予定されていたが、妊娠の為に降板し、代わりにミシェル・ファイファーが選ばれた。ベニングは後に『マーズ・アタック!』でティム・バートン監督作品に再び出演している。 ペンギン役にはダスティン・ホフマン[注釈 4]やマーロン・ブランドなど数々の大物俳優たちが候補に挙がっていたが、最終的に個性派俳優のダニー・デヴィートが選ばれた。 当初の脚本ではバットマンの相棒であるロビンも登場する予定で、黒人俳優のマーロン・ウェイアンズがロビン役に決まっていた。しかし、脚本の変更などによってロビンの登場は次回作『バットマン フォーエヴァー』に持ち越されることとなった。この時点ではバートンは3作目も監督する予定であり、ウェイアンズも続投するはずだったのだが、バートンが監督を降板したことで話は流れてしまった。 (出典[11]) テレビ朝日初回放送当時プロデューサーだった福吉健によると、前作『バットマン』のTBSでの視聴率が芳しくなく、各局とも放送権の購入に二の足を踏んでいたという。日本語版制作の担当となった福吉は演出の佐藤敏夫に「とにかくバットマンは日本人にはそんなに爆発的に受けなかったが、知名度・認知度だけは抜群にある。この日本語版も一種のお祭りイベントとして、多少お金もかかっていいから豪華にしましょう!」と提案し、山寺宏一、石田太郎、藤田淑子、野沢那智といった豪華声優陣を多数起用した日本語吹き替え版を制作した。 ところが日本語版が完成し部内完成試写を行った際に福吉は先輩から「ミッキー(羽佐間道夫の愛称)が市長の役でこれだけしかセリフがないのに、キャスティングするなんて、贅沢すぎるだろ!勿体ない!」と怒られてしまった。ただ視聴率は目標の15%には届かなかったもののTBSの『バットマン』を凌ぐ結果となり、後に第1作も同じスタッフ・キャスト(プロデューサー:福吉健、演出:佐藤敏夫、主演:山寺宏一)で作り直されることになった。 1993年2月26日に、本作を題材としたスーパーファミコン用のベルトスクロールアクションゲーム『バットマン リターンズ』がコナミから発売されている。同年にはセガからも本作を題材にしたメガドライブ専用ソフト『バットマン・リターンズ』が発売されているがこちらはベルトスクロールアクションゲームではなく、オーソドックスな横スクロールアクションゲームとなっている。
配役
地上波放送
ゲーム
脚注
注釈^ a b VHS・DVD・BD収録
^ a b 1994年12月25日に『日曜洋画劇場』で放送された。放映時間は正味105分。
^ a b 2014年11月29日にWOWOWで放送。本編ノーカット。テレビ朝日版のカット部分(約15分)を追加録音したもので、逝去されていた声優の部分は別の声優が代役を務めた。
^ ワーナー・ブラザースは彼の出演を強く希望していたとのこと。
出典 ^ a b c “Batman Returns (1992)
^ 日経エンタテイメント! 2012年4月号 No.181
^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)514頁
^ “The Movie Worlds of Superman '78 and Batman '89 Are Heading to Comics in Two All-New DC Digital First Series!
^ (英語) Batman '89 and Superman '78: Classic DC Movie Universes Return as Comics - IGN