バットマン:_キリングジョーク
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赤の鮮やかさは次第に強くなり、レッドフードの仮面が取り出されるシーンで最高潮に達する[22]。カラーリング以外にも、バットマンの胸のバットシンボルを囲む黄色い楕円形を消すなどの修正も行われている[55]。またデラックス版にはボランドの短編「罪なき市民」(初出『バットマン:ブラック&ホワイト(英語版)』)のカラー版、ティム・セイルによるイントロダクション、ボランドによる後書きも収録された。

ヴァン・ジェンセンは ComicMix で「新しいカラーリングはオリジナル版にない繊細さと気味悪さを生み出しており、作品を格段に良くした」と述べた[19]。ジェームズ・ドネリーはポップ・シンジケートで新しいカラーリングを賞賛し、「時代を超えた赴きが出た」と述べた[18]。セブ・パトリックは Den of Geek でやや冷めた評価を下しており、フラッシュバックシーンの色の変更を「素晴らしい」とする一方で、「[それ以外の]いくつかの変更箇所はポイントを外していると思われる。意味もなく解像度を向上させたせいで、1980年代に印刷された感じがなくなり、現代風になりすぎてしまっている」[22]

2018年には30周年記念として箱入りハードカバーのアブソルート版が刊行された。ボランドによってカラーリングが変更されたアートとオリジナル版アートが2つとも含められたほか、ボランドによるカバーアートやスケッチ、ムーアの原作スクリプト、ほか数編の短編が収録された[56]
日本語版

2004年、本作を中心とするムーアのオリジナル作品集『バットマン:キリングジョーク ― アラン・ムーアDCユニバース・ストーリーズ』がジャイブから刊行された。翻訳者は秋友克也と石川裕人である。2010年1月には、秋友の翻訳により、2008年のデラックス版を底本とする『バットマン:キリングジョーク 完全版』が小学館集英社プロダクションから刊行された[57]
脚注
注釈^ 年刊の特別号。
^ 上質紙を使った平綴じ (square-bound) の表紙付き冊子。
^ 号数限定で刊行されるリミテッド・シリーズのうち長めのものを指す。
^ 一般的には a killing joke は「上出来のジョーク」を意味する。
^ 作画のボランドはデラックス版の後書きで、「本当は何が起こったか説明する」と言いつつ、紙数がなくなったとして説明を打ち切っている。
^ "experiencing a brief moment of lucidity"
^ "Yeah, okay, cripple the bitch."

出典^ a b c Brooker, Will (18 September 2001). Batman Unmasked: Analyzing a Cultural Icon. London, England: Bloomsbury Academic. pp. 268?272. ISBN 978-0826413437 
^ a b c Bolland, Brian. “The 1980's - The Killing Joke”. The Art of Brian Bolland. Portland, Oregon: Image Comics. pp. 195?197. ISBN 978-1582406039 
^ a b c d Salisbury, Mark (2000). Artists on Comic Art. London, England: Titan Books. p. 19. ISBN 1-84023-186-6 
^ a b c Carpenter, Greg (2016). The British Invasion: Alan Moore, Neil Gaiman, Grant Morrison, and the Invention of the Modern Comic Book Writer. Sequart Organization. pp. 164-165. ASIN B01KBRSIWS 
^ David Sims (2019年10月7日). “The Comic That Explains Where Joker Went Wrong”. The Atlantic. 2019年10月12日閲覧。
^ Darius,Julian (August 22, 2013). ⇒"On Interpreting The Killing Joke’s Ending (and Authorial Intent)"


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