2005年、シリーズライターのエド・ブルーベイカーは、第二次世界大戦末期に死んだと思われていたバッキーを復活させた。さらに、バーンズがキャプテン・アメリカの相棒であることは偽装であり、バーンズは16歳の工作員として、普通の兵士や20代のキャプテン・アメリカが通常できないような、秘密の暗殺などの訓練を受けていたことも明らかにした。
バッキーの死は、コミックブックで逆転しない数少ない死のひとつとして注目されていた。コミックファンの間では、「バッキー、ジェイソン・トッド、ベンおじさん以外、死んだままの人はいない」という「バッキー節」と呼ばれる格言がある[2]。しかし、ベンおじさんは別の現実のベンであることが判明したものの、この3人は2006年にそれぞれの世界で生き返ったのである。
また、バッキーの死は、マーベル・ユニバースに若い相棒がほとんどいない理由としても使われている。スタン・リーも子供の相棒というプロットを嫌っており、1970年代には「私が嫌っていることのひとつは、平均的なスーパーヒーローの若いティーンエイジャーの相棒である」と語っていた[3]。ロジャー・スターンとジョン・バーンもバッキーを復活させることを検討したが、断念した。しかし、1990年、共同制作者のジャック・カービーは、バッキー復活の話を聞いたことがあるかと聞かれ、こう答えている。彼はティーンエイジャーの代表であり、常にティーンエイジャーが存在する、普遍的なキャラクターだからだ」と答えている[4]。
バッキー復帰のクライマックスシーンでは、キャプテン・アメリカが現実を変えるコズミック・キューブを使ってウィンター・ソルジャーの記憶を取り戻す。脚本のエド・ブルーベイカーは、インタビューの中で、抜け道を作るつもりはなかった、キャプテン・アメリカがウィンター・ソルジャーにバッキーの記憶を持たせることを「意志」したわけではない、と語った[5]。
キャプテン・アメリカとして、2010年から2013年にかけての「アベンジャーズ」シリーズにレギュラーキャラクターとして登場し、第1号(2010年7月)から第7号(2011年1月)まで、そして第12.1号(2011年6月)には登場しました。2011年の "Fear Itself "ストーリーの後、バッキーはウィンター・ソルジャーの役割に戻り、今度はS.H.I.E.L.D.のエージェントとして、同名のシリーズで19号まで連載された。最初の14号はブルーベイカーが執筆し、最後のストーリーアークはジェイソン・ラトゥールが執筆しました。2014年1月からは、バッキーはジェームズ・ロビンソンの「オールニュー・インベーダーズ」のキャストの一員として登場している。
2014年10月、バーンズは「Bucky Barnes: The Winter Soldier」と題した新シリーズの題材となりました。このシリーズは、アレス・コットが執筆し、マルコ・ルディがアートを担当しました。11号まで連載された後にキャンセルされた[6]。 バーンズ(15代アメリカ合衆国大統領のジェームズ・ブキャナンにちなんで名づけられた)は、1925年にインディアナ州シェルビービルで生まれた[7]。父親は軍人だったが第二次世界大戦前に死亡したため孤児となり、米軍キャンプで育てられ、その結果マスコットとして非公式に採用された。「バッキー」というあだ名で呼ばれた彼はティーンエイジャーであるにもかかわらず、軍服を着て、軍人生活を始める。やがて彼はプライベートのスティーブ・ロジャーズと出会い、友人となる。 1940年、バッキーはスティーブがキャプテン・アメリカの服に着替えている所に偶然出くわし秘密を共有することになった。バッキーはキャプテン・アメリカのパートナーに選ばれ、軍は彼をアメリカの若者を勇気づけるシンボルとした。二人はレッドスカルと戦い、そしてキャプテン・アメリカはバッキーをパートナーと認めた[8]。キャプテン・アメリカとバッキーはナチスと戦い続け、そしてスーパーヒーローチームのインベーダーズ
キャラクター経歴
オリジンと第二次世界大戦期
第二次世界大戦末期、キャプテン・アメリカとバッキーはバロン・ジーモ(英語版)の無人爆撃機を止めようとするが、空中で爆発に巻き込まれてしまう。ロジャースは大西洋の極寒地で氷漬けになり[10]、後にその身体はヒーロー達により解放され、アベンジャーズに参加する[11]。
なお、ウィンター・ソルジャーとしての復活時に上記のオリジン設定は修正され、バッキーは軍で幼少時より高度な軍事訓練を受けており特殊工作部隊への配属が予定されていたが、「キャプテン・アメリカと共に戦う少年兵士」というシンボルとして抜擢されたという設定になった。 モスクワで蘇るが、爆発によって脳に傷を負い、記憶喪失となってしまう。
ウィンター・ソルジャー