バスケットボール
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また、小学生が行うミニバスケットボールも、独自のルール[32] が規定されている。詳細は「NBA#NBA独自のルール」を参照。

5人対5人で試合を行う。3人対3人の3 x 3(スリー・エックス・スリー)もある。交代要員の数はその試合によって異なり、ホームチーム側に多く設定されることもある。例としてbjリーグではホームチーム15人、アウェイチーム12人であった。

10分のクォーターを4回行う。第1第2クォーターを前半、第3第4クォーターを後半という。

第4クォーターが終わったとき両チームの得点が同じだった場合は、1回5分の延長時限(オーバータイム)を必要な回数だけ行う。

ボールは手で扱わなければならない。ボールを保持したまま3歩以上歩くこと(トラベリング)、故意に足または腿で蹴ったり止めたりすること、拳で叩くことなど、からだの触れ合いおよびスポーツマンらしくない行為以外の規則に対する違反をヴァイオレイションという(詳細はヴァイオレイションの項を参照のこと)。

相手チームのプレイヤーとの不当なからだの接触やスポーツマンらしくない行為をファウルという(詳細はファウルの項を参照のこと)。

相手チームのバスケットにライブのボールを上から通過させるか、バスケットの中にとどまること(ショット)によりゴールとなり、規定の得点が認められる。2ポイントエリア(攻撃するバスケット側の3ポイント・ライン以内のエリア)からのフィールドゴールは2点、3ポイント・ラインより外側(3ポイントエリア)でのフィールドゴールは3点が認められる[注 4]。フリースローによるゴールは1点である。

ショットの動作中に守備側からファウルを受けるとフリースローが与えられる。そのショットが成功した場合は得点は認められ(バスケットカウント)、さらに1本のフリースローが与えられる。ショットが失敗した場合は、2ポイントエリアからのショットの場合は2個、3ポイントエリアからのショットの場合は3個のフリースローが与えられる。

プレイヤーがコート内でライブのボールをコントロールした場合、そのチームはコントロール開始から24秒以内にショットをしなければならない(24秒ルール)。

ゲームはセンターサークルで両チームのプレイヤーによりジャンプボールで始められる[注 5]。前半は相手チームのベンチ側にある相手チームのバスケットを攻め、後半は攻めるバスケットを入れ替える。オーバータイムは後半と同じバスケットを攻撃する。

第2クォーター(試合時間を参照)からは、オルタネイティング・ポゼション・ルールにより、オフィシャルズテーブルから遠いほうのセンターラインの外側からのスローインで始まる。

審判とテーブルオフィシャルズ

審判(オフィシャルズ)は2人もしくは3人で行う。これは主催者により選択される。

このほかに、審判を補佐し、得点を記録するなどの仕事を行うテーブルオフィシャルズ(TO)が4名いる。詳細は「審判 (バスケットボール)」および「テーブルオフィシャルズ」を参照。
試合時間バスケットボールのゲームクロックとショットクロックバックボード上方のクロックの例

10分を1クォーターとし、第1クォーターから第4クォーターまでの4つのクォーター、計40分間で行なわれる。[注 6] 試合時間は、残り時間として電光掲示板や得点板に表示される。[注 7]以下の状況では、試合時間(ゲームクロックと呼ばれる時計)が一時停止する。[注 8]

ファウルやヴァイオレイションの判定の瞬間から、フリースローやスローインの後、コート内のプレイヤーがボールに触れるまで

タイムアウトの開始から、フリースローやスローインの後、コート内のプレイヤーがボールに触れるまで

審判が必要と判断した状況から、フリースローやスローインの後、コート内のプレイヤーがボールに触れるまで

第4クォーターとオーバータイムの終了2分を切った(ゲームクロックが2:00を表示した)後は、全てのフィールドゴール成功時からスローイン後、コート内のプレイヤーがボールに触れるまで

残り時間が0.0秒になるとともに各クォーターは終了し、サッカーラグビーにおけるロスタイムの概念はない。[注 9]

各クォーター間では、第1と第2及び第3と第4の各クォーター、並びに各オーバータイムの間に2分間、第2と第3クォーター間のハーフタイムに15分間のインターバル(インタヴァル、インターヴァルとも)がそれぞれ与えられる。ただし、これは大会の主催者によって変更されることもしばしばある。以前は20分の前半・後半(ハーフ)、ハーフタイム10分だった。その後NBAのルールと同じく4ピリオド制となった。いわゆる引き分けはなく、同点の場合5分単位でのオーバータイムを決着がつくまで繰り返し実施する。オーバータイムは第4クォーターの延長とみなされ、チームファウルは第4クォーターと合わせて数えられる。

中学生の試合では、8分のクォーターを4回行う。延長は3分となる。

小学生の試合では、5 - 6分のクォーターを4回行い、前半10人の選手を1人5 - 6分出場させ、第1クォーターから1人の選手が3クォーター連続で出場できない。延長は3分となる。
ヴァイオレイション

身体の触れ合いを伴わない、あるいはスポーツマンらしくない振る舞い以外の規則に関する違反のこと。バイオレーション、ヴァイオレーションとも。相手チームによるスローインからのリスタートとなる。詳細は「ヴァイオレイション」を参照。
ファウル

規則に反する違反のうち、不当な身体の触れあいおよびスポーツマンらしくない行為をファウル、またはファールと呼ぶ。

パーソナル・ファウル、テクニカル・ファウル、アンスポーツマンライク・ファウル、ディスクオリファイング・ファウルの種類がある。

選手個人に課されるファウルがほとんどであるが、ヘッドコーチやアシスタント・コーチ、チームに課されるファウルもある(チームに課されるファウルはヘッドコーチのファウルとして記録される)。

1人のプレイヤーにすべてのファウルを合わせて5回(NBAでは6つ)のプレイヤー・ファウルが宣せられた場合、審判によりその事実が告げられ直ちに交代しなければならず(ファウルアウト、俗に退場とも)、以後そのゲームには出場できない(以下の選手交代も参照)。サッカーとは異なり、退場しても自チームのベンチに座り、コート上へ交代選手を入れることが可能であり、通常は以降の試合の出場に関するペナルティはない。

ただし、2回のアンスポーツマンライク・ファウルや2回のテクニカル・ファウルで失格・退場となった場合、またはディスクオリファイング・ファウルにより失格・退場となった場合は、自チームの更衣室(ロッカールーム、控室)にいるか、コートのある建物の外に出なければならない[注 10]

パーソナル・ファウルに対しては、ファウルを宣せられたチームの反対チームにスローインが与えられる。ファウルは主にディフェンス側のプレイヤーに対して宣せられることが多いが、オフェンス側のプレイヤーがディフェンス側のプレイヤーの行動を妨げた場合には、オフェンス側にファウルが宣せられる。ショットの動作中のプレイヤーに対するファウル(テクニカル・ファウル以外)は、そのショットが成功した場合、2ポイントないし3ポイントの得点が認められ、追加として1個のフリースローが与えられる。ショットが成功しなかった場合は、そのショットに応じて、2個ないしは3個のフリースローが与えられる。アンスポーツマンライク・ファウル、ディスクォリファイング・ファウルの場合は、ショット動作中以外の場合でも2本のフリースローが、テクニカル・ファウルの場合はいずれの場合でも1本のフリースローが与えられる。詳細は「ファウル (バスケットボール)」を参照。

プレイヤーのファウルは、各クォーターごとにチームファウルとして記録される。チームに4回のファウルが記録された後は、次のようなチーム・ファウルの罰則が適用される。自チームがボールをコントロールしていない場合にファウルを犯した時は、相手チームに2個のフリースローが与えられ、自チームがボールをコントロールしている場合にファウルを犯した時は、相手チームにスローインが与えられる。

ゲーム開始前の10分間や各クォーター間にファウルが生じた場合は次に続くクォーター中に起こったものとして処理する。オーバータイム中のファウルは、第4クォーターのファウルとして扱い、継続してチーム・ファウルに数えられる。
タイムアウト

各チームは、タイムアウトを取ることができる。タイムアウトは1分である。各チームはこの間に作戦を練る、選手を休ませるなどしてゲームの流れを変えている。タイムアウトの請求ができるのはヘッドコーチまたはアシスタントコーチである。ただし、請求してすぐに認められるわけではなく、ゲームクロックが止まった場合に認められる。タイムアウトが認められる回数は次の通り。

前半2つのクォーターで2回、後半2つのクォーターで3回まで。したがって、1チームが1試合で使えるタイムアウトは最大で合計5回である。

前半2つのクォーターで使わなかったタイムアウトは後半のクォーターに持ち越せない。

第4クォーター残り2:00になった時点で、第3クォーター以降1度もタイムアウトを使っていない場合、1回目のタイムアウトを請求する権利を失う(2回しか使えなくなる)。

オーバータイム突入時は1個のオーバータイム(5分)につき1回取れる。

2010年のルール改訂により、第4クォーター残り2:00以降にボールをコントロールするチームがタイムアウトを取った場合、バックコートからスローインするときはフロントコートのスローインラインからのスローインとなる。

小学生では第4クォーター、延長戦では両チーム交代できる。

NBAのタイムアウトは1試合につき1分を6回(ただし第4クォーターで使える回数は3回まで)、前半もしくは後半2クォーター(1ハーフ)につき20秒を1回(1試合合計2回)取れる。また、オーバータイム1回(5分)につき1分を3回取れる。タイムアウトの請求はコーチだけでなく、攻撃中のチームの選手も可能である。

ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(Bリーグ)のタイムアウトには、通常のタイムアウトに加えて、第2・第4クォーターの残り5分を切った最初のボールデッド時に行われる90秒のオフィシャルタイムアウトがある。
選手交代

コート上にいる選手はプレイヤー、ベンチにいる選手は交代要員として区別される。FIBAが管理する大会では各チームでベンチ入りできる選手は最大12人で、プレイヤーが5人、交代要員が最大7人である。国内の大会では主催者が大会要項で規定し、12名または15名が一般的である。


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