バスケットボール
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縦 28m、横15mのコートが使われ、幅5cmの白線で区画が設定される[2][32]。長辺をサイドライン、短辺をエンドラインと呼ぶ。エンドラインとサイドラインで区画された区域がインバウンズ(コート内)となり、サイドラインとエンドライン上とその外側がアウト・オブ・バウンズ(コート外)となる。コート内には中央でコートを2分するセンターラインや、センターサークル、フリースローレーン、フリースローサークル、3ポイントライン、ノーチャージセミサークルなど様々なラインがマーキングされている。攻撃するバスケットがあるコートの半分をフロントコート、もう一方のバスケットのあるコートの半分をバックコートと呼ぶ。FIBAとNBAではコートサイズや区画などが異なっている[34] が、FIBAでは2010年に変更があり、フリースローレーン(ペイントエリア)が台形から長方形になり、ノーチャージセミサークルが追加され、3ポイントラインも拡張され、NBAの仕様に近づいている。

バスケットに於ける境界線は、ライン上は、ラインを越えた事と同じであると言う考え方が原則である。例えば、3ポイントラインを踏んでのショットは、3ポイント境界線を越えたと見なしゴールしても2ポイントである。ただし、ボールをフロントコートに進めることについては、ボールとボール保持したプレイヤーの両足とがフロントコートに入った段階で成立する。

また、空中でのプレーに関しては最後に触れたコートの部分が適用されるため、ラインのコート内から跳んだ場合は、着地点がコート外だとしても着地するまではプレーを継続でき、シュートをした場合は跳んだ部分での点数が適用される。

フロア材は、公式試合で使用される場所は木材フローリングにワックスコーティングがほとんどだが、硬性アクリル板等もある。屋外ではアスファルトやコンクリートが主であり、公園施設では砂地、土であることも多い。ただし球技であるため、ボールのバウンドが変化しないように特に平坦さが求められる。そのため芝やカーペットなどは不適となる。

コート設置場所の事情によりサイズが異なる場合があり、上記の規定より小さく設計されることも少なくない。また、公園などではいくつかの線が省略されていることもある。

客席を設置する場合、コートと客席が他スポーツと比較して近いことも特徴として挙げられる。例としてNBAではサイドラインと客席最前列の間は1メートル程度しかなく、エンドラインでも数メートル程度である。
ゴール

バスケットボールのゴールは、FIBA公式ルールでは、高さ305cmに水平に設置された内径45cmのリング(リム)とそれに取り付けられた白い紐で編まれた下方へボールが通過可能な約45cmのネットで構成される。コート面に垂直、エンドラインから120cm内側の上方に、平行に設置された幅180cm高さ105cmの長方形で平らなバックボード(英語版)に、リングは、15.1cmのフランジを介して取り付けられている[2]

NBAでは、高さ305 cm(10 ft)に水平に設置された内径45.72 cm(18 in)のNBA認定リング(ダンクショットの際に安全なように可動式となっている)とそれに取り付けられた白い紐で編まれた下方へボールが通過可能な38?45 cm(15?18in)のネットで構成される。コート面に垂直、エンドラインから122cm(4 ft)内側の上方に、平行に設置された幅183 cm(6 ft)高さ 107 cm(3.5 ft)の長方形で平らなバックボードに、リングは、15.24 cm(6 in)のフランジを介して取り付けられている[34]

FIBAでは、フロントコートにあるバスケットは対戦相手のバスケットと呼ぶが、NBAではフロントコートにあるバスケットは自チームのバスケットで、バックコートにあるのが相手のバスケットと定義している。いずれの場合もフロントコートにあるバスケットにボールを入れると得点となる点は同じである。NBAでは自分たちのバスケットにショットを入れることから、ゴールをマネーと表現することがあり、バンクショットのバンクを銀行に掛けて表現することもある。

日本のミニバスケット(小学生)では、高さが260cm[32] であるなど、競技をする人の年齢や設備環境により、各種寸法は異なる。
ゲームウェアー
ユニフォーム(チーム・ジャージ)

ユニフォームシャツパンツを言う。シャツはノースリーブやショートスリーブ、ランニングなどを主に着用する。シャツとパンツはチームメンバー全員が同じデザインの色、形のものを着用し[注 2]、前と後ろは同じ色でなければならない[注 3]。パンツは必ずしもシャツと同色でなくても良い。一方のチームは 濃い色、他方は淡い色(白が望ましい)のものを着用する。対戦表の先に記載されたチーム、またはホームチームが淡色のユニフォーム、後に記載されたチームまたはビジター(アウェイ)チームが濃色を着用する。両チームの話し合いで入れ替えてもよい。ユニフォームには番号を胸と背中に付ける。この番号は、原則4 - 15まで、または大会主催者により2桁までの番号を付ける事が決められている。「0」「00」という番号の使用も大会規定により認めることが可能であるが、同一チーム内に「0」と「00」を同時に使用することは認められず、「07」のような番号も認められない。背番号も参照のこと。他の球技と同様、チームのロゴやエンブレム、広告などを大会主催者の許可のもとで付ける事もあるが、番号との距離などが厳格に定められている。形状は時代と共に変化し、特にパンツは過去には陸上競技並の短かさだったものが、現在では膝丈近くにまで伸びゆったりしたものとなっている。ユニフォーム下は、許可された範囲で、アンダーシャツ、スパッツなどの着用も可能である。他には、ヘッドバンド、アームスリーブ、リストバンド、脛当て、サポーターも着用される場合がある。
シューズ、ソックス

バスケットボールをプレーするためには激しい動作が求められるため、滑りにくく、ジャンプや着地時のショックを和らげるクッション性が高いシューズが必要であり、専用に用意されている。合成樹脂技術の進歩に伴い軽量化が進んだが、1960年代頃までは、厚いゴム底の、スポーツシューズとしては重いものであった。また、ソックスも登山用のような厚手のウールソックスを履くこともあった。また、1970年代にNBAの影響でハイソックスが流行したが、現在では、NBAでも一部のプレーヤーや、復刻ジャージでのゲームで着用されるのに留まっている。

NBAの場合、ゲーム時にはウォームアップウェア、チーム・ジャージと呼ばれるユニフォームから、サポーター、ソックス、ヘッドバンドに至るまで、NBA指定メーカーロゴとNBAロゴ、チームロゴのみが許可されており、唯一、選手が自ら選んで身につけられるのはバスケットシューズのみである。従って選手は、それぞれのシューズメーカーと契約している。スタープレーヤーには、プレーヤーモデルのバスケットシューズが提供されると共に、同型の市販品が作られ販売される。
ルール
主なルールの変遷

主なルールの改定を以下にまとめた。

[35][36]
創造から


1932年 バックパスルール設定。シューティングファウルに対するフリースローが現在の数に。

1933年 交代しコートから退いたプレイヤーは、その後さらに2度まではプレーに参加できるように。ユニフォームの背番号は算用数字を使用するよう奨励。

1935年 3秒ルールが現在に近い形に。

1938年 フィールド・ゴール成功後、センター・ジャンプで再開する規定がなくなり、エンド・ライン外からのスローインに。

1946年 バックボードをコート内側の現在位置に移動。交替出場回数に制限がなくなる。5ファウルで退場となる。フリースローを放棄し、アウトからのスロー・インを選ぶ権利が与えられた。

1954年 NBAがショットクロック(24秒ルール)導入。

1956年 ショットクロック(30秒ルール)導入し、バックパスルール廃止。

1957年 フリースローを放棄できなくなる。

ローマ・オリンピック後に国際ルールに沿った規則となって以降。


1965年 一般男女と高校男子の試合を20分ハーフにし、使用ボールを7号ボールに。

1973年 バックパスルール、10秒ルールの復活。

1974年 バスケット・カウント・ワンスローが復活。

1979年 2個のフリースローのうち、1個でも入らないときさらにもう1個を与える「スリー・フォー・ツー・ルール」設定。

1985年 3ポイントルールの採用、チームファール罰則が7ファールに スリーフォーツーの廃止。

1991年 フリースローをせずにセンター・ラインのアウトからのスロー・インを選べる「選択の権利」が廃止。背番号が4番からに。

1995年 アリウープがリーガル・プレイに シューティングファウルがシューターが床に着くまでに拡大。インテンショナル・ファウルが「アンスポーツマンライク・ファウル」改名。

1999年 後半の最後と各延長時限最後の2分間にフィールド・ゴール 成功時はゲーム・クロックを停止。

2000年 20分ハーフを10分クオーター制に。

2001年 30秒ルールから24秒ルールへの変更。

2010年 制限区域が台形から長方形に、3ポイントラインが拡大。ノーチャージエリアの設定。ショットクロックの14秒リセット導入。

2012年 オフェンス・リバウンド時もショットクロックが14秒リセットに。

2014年 プレイヤーのテクニカル・ファウルが2回で失格・退場に。テクニカル・ファウルの罰則のフリースローを1本に。

2018年 ボールを保持すると同時についた足を0ステップとした。

現行の主要ルール

以下に記すのは主に国際バスケットボール連盟(FIBA)[2] 及び日本バスケットボール協会(JBA)のオフィシャルルール[37] による。

日本プロバスケットボールリーグ[38] と、北米のプロリーグであるNBAはそれぞれ独自のルール[39] を規定している。また、小学生が行うミニバスケットボールも、独自のルール[32] が規定されている。


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