バグズ・ライフ
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その間、ドットはブルーベリーズを集め作戦会議を開こうとするが、秘密基地の前をホッパーの部下が通りかかったため息を潜める。その際にホッパーの本当の狙いは"女王の命"だということを聞き、フリックを探そうとするが、サンパーに見つかり追いかけられる。逃げるのに必死になっているうちについには飛べるようになり、フリックを追いかけた。一行を見つけたドットは彼に戻るように言うが、フリックは自分の失敗が原因で皆に迷惑をかけたことを償い戻ろうとしなかった。しかし以前自分がドットを励ましたときと同じように、ドットが励ましてくれたことでフリックは気力を取り戻し、サーカス団員たちもフリーを監禁し、アント・アイランドへ戻っていった。

フリックとサーカス団員たちは、ブルーベリーズで協力しサーカスとマジックショーで女王を救い、フリックが作った偽物の鳥でバッタ一味を翻弄する。ところが、順調だった鳥の操作を誤り、フリーの監禁されていた箱にぶつかったことでフリーが外にでてしまい、偽物の鳥を本物の鳥だと勘違いして火を放ち燃やしてしまう。それを見てアリたちの作戦を知ったホッパーは激怒する。ホッパーはアッタ姫をブルーベリーズ諸共襲い掛かろうとしたが、フリックが「すべて僕が一人で考えたことだ」と言い放つ。ホッパーはサンパーにフリックを襲わせ痛めつけた。そして、フリックはホッパーが女王を抹殺しようとしたことを国民に暴露する。ホッパーはアリたちに「お前たちは何も考える必要などない。ただ俺たちのために食料を集めて入ればいいんだ」と言う。しかし、フリックは語る。「アリはバッタの奴隷じゃない。アリは優秀で働き者だ。だから、お前たちの分まで食料を集められたんだ。弱いのはどっちだ?我々にはお前たちは必要なんかない、お前たちがアリを必要としているんだ」と。他のアリたちもフリックの意見に同意し始めた。そして、フリックは「お前だってわかるはずだ、アリの方が強いんだ!」と挑発する。頭に来たホッパーはフリックを殴り飛ばし、女王の代わりにフリックを殺そうとしたがアッタ姫がフリックを庇って阻止する。ホッパーが振り向くとそこにはバッタ一味より大勢の団結したアリたちとサーカス団員がいた。そして、アッタ姫はホッパーに「正しい自然の法則は、アリが食料を集めそれを蓄える。無関係の者は出て行って」と告げるや否や、アリたちとバッタ一味の対決が始まった。ところが数の差で劣るバッタ一味の負けとなり、モルトを含むバッタたちはホッパーを置いて、サンパーですら逃げだしてしまった。置き去りにされたホッパーはアリたちに捕まり、大砲で飛ばされそうになる。しかしタイミング悪く雨季になり、大雨が降りだしてしまった。人間にとっては普通のしずくでも、虫にとっては大きな水爆弾のようなもの。それを利用したホッパーは大砲の勢いで、フリックを連れ去ってしまう。しかし、逃げる途中でホッパーはフリックを助けにきたサーカス団員たちにより触角を片方抜かれ、さらにアッタ姫はフリックを救出する。なんとか逃げ切れたフリックだが、再びホッパーに見つかり、「鳥は時間稼ぎに終わったんだ!あんな小細工は役に立たん、あの世で見てるんだな!」と彼に絞め殺されそうになったが、そこに鳥が現れた。ホッパーはこれも「またお前たちの作ったハリボテ鳥か?何度やっても同じだぞ!」と偽物だと勘違いするが、実はこれは本物の鳥だった。フリックはあえて鳥の住処にホッパーをおびき寄せ、今度は本物の鳥を利用して彼を騙したのである。気づくのが遅すぎたホッパーはタイミングを失い逃げられず、そのまま鳥に捕まり雛達の餌になり、自然の法則である食物連鎖に則った最期を迎えた。

そして、事件から次の春。フリックとサーカス団員たちの活躍でホッパーを倒し、アント・アイランドに平和が戻った。フリックの発明で収穫を行う中、サーカス団との別れが迫っていた。アリの一部やモルトはサーカス団員として雇われ、彼らの車に乗り込んだ。ついに出発の時、勝利と平和と誇りを取り戻すこと導いたフリックへの拍手とともに、アッタ姫は女王へ昇進し、ドットも姫の後継ぎとなっていた。

サーカス団は出発し、ハイムリックには蛹から出て蝶の羽が生えた。飛び始めたサーカス団を国民の歓声の中、フリックの収穫期を応用した礼砲が発射され、フリック・アッタ・ドットの見送る中サーカス団は飛んで行くのであった。
キャラクター
アント・アイランドの住民
フリック(Flik)
本作の
主人公。アント・アイランドに住む発明家で青年のアリ。少々ドジで、数々の変わった発明をするが大半は空回りに終わる。しかし、まっすぐな信念を持ち、「役に立ちたい」という他者を思いやる気持ちも持っている。また作中きってのアイデアマンであり、作戦のほとんどは彼発案のもの。アッタ姫に自らの提案した用心棒のスカウトマンに任命され、都会へ用心棒探しに行くことになる。実はアッタ姫に好意を寄せている。一人称は「ぼく」。終盤で傷付きながらもホッパーに勇猛果敢に立ち向かい、多くのアリたちにリーダーとして認められることになる。NG集によると、1度バズ・ライトイヤーの決め台詞を言ってみたかったらしい。後にガイド&エンターテインメントビデオ「アニマルキングダム ダンス!ダンス!大冒険!!」でガイドを務める。自称、世界一のサファリガイド。また、自らのパスポートを紹介する。また、サークル・オブ・ライフを1度紹介してみたかったらしい。更に後にハイムリックと共にミニサイズで『トイ・ストーリー2』NG集にゲスト出演し、『カーズ』ではフォルクスワーゲン・バグ(ビートル)になって出演。『トイ・ストーリー2』でのゲスト出演した際、彼は主人公コンビとしてのツッコミ役を担当していた。
アッタ姫(Princess Atta)
本作のヒロインでアント・アイランドの王女。的確な判断や国を守るための任務を果たすよう努力しているが、自信を持つことができずに苦悩している。しかし聡明で美しく、国民の信頼を得ていることも事実。王国を脅かすバッタ達と戦うために、フリックを用心棒探しに任命した(本当はトラブルばかりを起こすフリックを厄介払いする為)。物語最後に女王から王冠を託され、女王となった。一人称は「私」。NG集ではよくミスを犯し、とあるシーンでは15回も同じミスを(実際に放送されたのは3回だが、1回目の放送の時点でカチンコに13回目と記されていて、3回目の放送で疲れたホッパーの口から15回目であることが語られる)してホッパーから呆れられたり、足を滑らせたりしていた。
ドット姫(Princess Dot)
アッタ姫の妹。フリックの発明品の価値を認める唯一の理解者。身体は小さくて華奢だが、勇敢で自分の倍以上の背丈を持つバッタに立ち向かうことのできる気の強いアリ。小さな羽で飛ぼうとするが、なかなか上手く飛べない為、一部の子供達にはバカにされている。女王やアッタ姫も彼女を幼すぎるとして社会から引っ込ませようとするが、実は子供アリ隊「ブルーベリーズ」の最年少リーダーである。物語最後に女王となったアッタが投げ捨てた冠を拾い、王女に就任した。一人称は「あたし」。NG集でのミスは、まさに子役といったもの。
女王(The Queen)
アント・アイランドの老女王。経験豊富で統率力も高く、国民からの信頼も厚い。しかし引退を考えており、次期女王に長女のアッタ姫を任命するつもりである。ペットのエイフィーを大事に育てている。物語最後ではアッタに女王の座を受け渡すつもりでいたのか「やっと休む時間が出来た」と呟いている。
エイフィー(Aphie)
女王のペットであるアリマキ。NG集では撮影中に排尿してしまう。
ソーニー(Thorny)
アント・アイランドの統治議会議員。フリックの発明にはいつも呆れているが、最後には彼の発明した芝刈り機を正規採用し、自らも使用していた。
フローラ先生(Dr. Flora)
アント・アイランドの健康福祉局の女性。NG集では「アッタ姫」のことを「アバ様」と言い間違えたり、パネルを倒したりしていた。
コーネリアス(Cornelius)
農業の専門家の長老。「古きよき時代」のことばかり話したがり、フリックの新しい機械に文句をつける。ソーニーと一緒にいることが多い。
アクロバット・チーム(The acrobat team)
バッタ達にアクロバットで転がる攻撃を仕掛け、終戦後はそのままサーカスに加わった。
バッタ一味
ホッパー(Hopper)
本作の
ディズニー・ヴィランズで、 各地を放浪するゴロツキバッタ達のリーダー。片目の色が違うのはにつつかれて失明したからであり、それ以来鳥が大の苦手。本来体色は緑だが、脱皮前なので茶色い体色をしている。持論の「アリは食べ物を集め、その食べ物をバッタが食べる」という自然の摂理を盾に、初夏になるとアント・アイランドを仲間たちと共に訪れ、用意された大量の食べ物を食い散らかしていた。


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