バガトル
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その他、突厥政権下の中央ユーラシアの諸民族には「乞引莫賀咄」、「莫賀咄(バガテュル)」、「莫賀咄設(バガテュル・シャド)」、「莫賀咄俟斤(バガテュル・イルキン)」、「莫賀咄吐屯(バガテュル・トゥドゥン)」といった称号が数多く使用された[1]
中世モンゴル語の「バアトル(ba'atur)」

「武人」、「勇士」、「英雄」を意味し、初めは戦功をたてた遊牧騎士たちに与えられた栄誉ある称号であったが、後にカアンによって授与される一定の称号となり、やがて一般化して「決死隊」の名のもととなった。元朝の抜都魯軍というのがそれである[2]
西方世界における「バハードゥル(bah?dur)」

後代、バアトルは武人の称号として好まれ、中央アジアからイラン、インド、エジプトにまで流行した。ムガル帝国の第7代皇帝バハードゥル・シャー1世や、第17代皇帝バハードゥル・シャー2世などがそれである[2]
現代モンゴル語での「バータル(баатар)」

「英雄」、「豪傑」、「主人公(гопBбаатар)」、「ヒロイン」等の意味があり、首都のウランバートル(オラーンバータル)は「赤い英雄」を意味する。[3]
脚注^ 『旧唐書』列伝第百四十四下、『新唐書』列伝百四十下、護雅夫 1967年
^ a b 村上 1970, p.48
^ 『蒙日辞典』2007、国際語学社

参考資料

旧唐書』(列伝第百四十四下 突厥下)

新唐書』(列伝百四十下 西突厥)

護雅夫『古代トルコ民族史研究T』(1967年、山川出版社)

村上正二訳注『モンゴル秘史1チンギス・カン物語』(1970年、平凡社)

ヴァータル・オトゴンプレヴ『蒙日辞典』(2007、国際語学社)

関連項目

モンゴル

イェスゲイ

バガトル (アス)

バトゥル満州族における英雄称号。清朝で使用された。

巴特爾:中国のモンゴル族バスケットボール選手

冒頓単于


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